父なんです。そしてアイルランドにいる私に電話をかけてきて、やらへんかと誘われた(笑)」
–悩みました?
「ええ。アイルランドで10年、一番楽しい青春時代を過ごしちゃいましたから、友だちもみんな向こうだし・・・。
でもやっぱり伊賀はふるさとですし、地元は地元で好きですし、あとやはり家族といると安心できますしね・・・。
それで、思い切って決意しました」
–オープンから半年と少しですが、やってみてどうですか?
「思っていた以上に大変です。もっともっと頑張らないといけないな、と思ってます。
父や母にもずいぶん協力してもらっていますが、私自身がもっとがんばらないと!」
–メニュづくりとかもご自身で?
「はい、もちろん! 料理担当と試行錯誤でやってます。それに、ケーキなどのデザートは毎日私がつくっています」
–目標とか夢はあります?
「当面はこのお店を軌道にのせることですね。
今はそれに集中しないと。でもお店に関連することでがんばっていることはあります。
ソムリエの勉強をしたり、とか。
味がしっかりとわからないと、自信を持って料理をすすめられませんから(笑)」
気負いなく、前へ進む・・・。
彼女の人生の歩み方、店の作り方はまさにそんな感じだ。
「わかや」の娘であることを隠すわけでもなく、振りかざすわけでもなく、ただただ自然に、いいものを取り入れて、彼女なりの形にしていく・・・。
うーん、まいりました、と言いたくなる女性であった。 |