「秘密基地の模型ついに完成!」第158回サルシカ隊がいく

投稿日: 2012年10月18日(木)03:00

毎週水曜日18:00から、サルシカ隊長のワタクシは三重テレビの情報番組に生出演している。
こう見えてもコメンテーターなんていう肩書きを持つのである。
局に軽トラで通っているのはワタクシだけだし、時おりその助手席にはチェンソーが乗ってたりするけど、れっきとしたテレビの出演者なのである。

今回の話にそんなことは一切関係ないけれど、改めて書いておくのだ(笑)。

さて、その生放送の番組を終え、そのまま江戸橋にある劇場「津あけぼの座」へ。
きょうはここで、エネオス稲ちゃんによる「AUGm」(アップル・ユーザーズ・グループ・三重)が開催されるのである。

今回は、写真師マツバラをはじめ、音響の山中さんらが、プロフェッショナルとして使うMacを使いこなす実演をしてくれた。
そのMacのカッチョよさに「おおおおお」とは「へえええええ」とうなっていたら、大工のT橋からメールが入る。

もうすっかり「大工のT橋」として名前が定着してしまったが、その名の通り大工である。
秘密基地の建造計画のリーダー(棟梁)でもある。

(今晩、秘密基地の模型を仕上げるので、ぜひ工房にきてください!)

メールにはそう書いてあった。
行かないわけにはいかないではないか。

夜10時半にアップルイベントを終えてから、ワタクシは津市美里町の山奥にあるT橋の工房へと向かったのだ。

大工のT橋は、また仲間と共に模型づくりに勤しんでいた。
メールをもらってから2時間以上経過していたので、もうかなり出来上がっているかと思ったが、ほとんど前回のままである。

「いやー、いろいろとむずかしいところがあって・・・アハハ」

などとT橋は笑っているが、ワタクシは知っているのだ。

ほんのちょっと前まで宴会をしてました、というテーブルの証拠写真である(笑)。
テーブルの下に置かれた七輪の炭はまだ赤く、置かれた鍋から湯気が立っているのである。

「さっきまで飲んでたんじゃないの?」
「あ、いやいや、メシ食べただけで」
「なんでビールあるの、しかも焼酎まで」
「あははははは」

大工のT橋といえば、寡黙で不器用で一本筋の通った男、というイメージであった。
が、最近なんだか妙に壊れてきているのだ。
都合が悪くなると、すぐに「あははははははは」とケーハクに笑うのだ。

ま、しかし。
彼の名誉のために言っておこう。

かつて寡黙で不器用で一本筋だった男は、コンピュータを軽やかにあやつって図面を引き、寸尺を計算しつつ模型をつくるのだ。

が・・・。
素直に褒め称えるわけにもいかない。

これを見ていただきたい。
ワタクシの愛車の軽トラ「いとう君2号」である。
貼ってあるステッカーまで再現されている。

大工のT橋は、まず基地の模型をつくるまえに、こういう部分にこだわってしまうのである(笑)。
たぶんヤツは、試験勉強のまえに大掃除をしてしまうタイプであろう。
こういう部分にこだわって楽しんでしまってるからなかなか進まないのだ!

「なあ、頼むよ、T橋! もう来週末に建造イベントなんだぞ!」
「わかってますって!」
「じゃあ、なんで軽トラを作ってんだよ」
「雰囲気ですよ、盛り上げないと」
「雰囲気のまえに生産性をあげんかい!!!!」
「あははははは」

まあ、それにしても、なんだ、午前零時をすっかり回っても、こうして秘密基地のことをやってくれている大工のT橋には心から感謝なのだ。
本当にありがたいのだ。

午前1時前。
ようやく秘密基地の模型が完成した。

が、よく見ると、背の高い、キノコのような家がポツリと立っている。

「あの・・・大工のT橋」
「なんでしょ」
「この鉛筆みたいな、キノコみたいなのナニ?」
「鬼太郎の家ですよ」
「は?」
「ゲゲゲの鬼太郎の家」

軽トラに続いて、またワケのわからんものをつくっているのだ。
いったいなにが出来上がるのか。
これは実際に完成してみないとわからないのである。

秘密基地最終建造計画まで、あと10日・・・・!!!

大工のT橋の工房はこちら!
木神楽