「秘密基地建造ファイナル・パート2の③」第178回サルシカ隊がいく

投稿日: 2012年12月28日(金)11:52

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写真/フォトグラファー加納(加納準) 文/サルシカ隊長(奥田裕久)

サルシカ秘密基地建造ファイナル・パート2日目!
12月16日の朝である。

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三重県津市美里町の空は「わはははははははっ」と笑みが溢れるほどの晴天であった。
12月とは思えないほど暖かい。

きのうは5時前に作業を終了し、おでん宴会へと突入し、サルシカ隊長のワタクシは集落の忘年会に出席するため7時から秘密基地を離れ、しこたま日本酒を飲まされててベロンベロンになって、再び9時に秘密基地に帰還し、また飲みはじめるという、アルコールで身体も頭もただれた人間になってしまっていた(笑)。

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そして「もうダメ、ぼくちん寝る!」とトレーラーハウスを離脱したのが午後10時。
よろよろと家に入り、作業着を脱ごうとしたらメールが入る。
うどんの幸助の息子であり、サルシカ銭湯企画のメンバーであり、津市会議員のイワワッキーからである。

「いま美里に入りました!まもなく基地に到着します!!」

なんというタイミングだ。
この男は、さあこれから何かしよう、終えようと思った時に現れたり電話をかけてきたりする。
天下一の間の悪さ人間なのだ。
だからこそ彼の印象は痛烈に残る。
イイ悪いは別にして、どうも存在感があるのだ、困ったもんだ(笑)。

彼は市会議員の忙しい仕事の合間を縫って、秘密基地建造を手伝おうとやってきたのだ。
前夜から泊まりこみ、朝から働くという。
見上げた心がけである。

が、実際は寝坊してまったく起きてこないのもこの男の特徴である(笑)。

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きのうはサルシカ事務所の床に古畳の断熱材を敷き詰め、柱を建てたところで作業を終えていた。
今日中になんとか外壁まで作り上げたい。
最初は完成を目指していたが、とうとう外壁までとこの時点で思い切りハードルをさげている(笑)。

回数を重ねれば重ねるほど、ワレワレサルシカ隊は軟弱になっていくのだ(笑)。

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「なんかどう考えても今日中に終わらない気がする・・・」と隊長のワタクシ。
朝礼があるわけでもなく、掛け声があるわけでもなく、
「そろそろやるか・・・」
みたいな感じで、みんなそれぞれに作業をはじめる(笑)。

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午前9時を回って、サルシカ隊長代行のキヨちゃん、初参加の大工のニワくんなどなどがやってくると、俄然現場は活気づいてきた。

「おっしゃあ、次いこかあ」
「うし、これ頼む!」
「さあどんどんいくでぇ!」

みんなの声も出てくる。

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この日の参加者は、写真右から・・・

・初参加のみつやさん(製材加工OB)
・こちらも初参加の大工のニワくん
・大山さん
・イワワッキー
・隊長代行キヨちゃん
・もやし石黒
・大工のT橋

そして写真を撮っているフォトグラファー加納と、買い物に行っているサルシカ隊長の計9名!

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柱の間に梁を入れていく。
パート1からずっと参加してくれている、もやし石黒はもう立派な工作員だ。
たぶん大工としても生きていける(笑)。

イワワッキーは床下に防腐剤の塗装。

大工のニワくんは、建具のレールの取り付け。

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建物としての形があっという間に出来上がっていく。
が、ここでお昼になった。

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この日は隊長のワタクシがお弁当を買ってきて、みんなで日向ぼっこしながらお昼ごはん。

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「え、イワワッキーさんは市会議員のセンセやったんすか??」
「え、ニワくんは20代!? 一級建築士なん!?」
「は、大山さんは建築学科卒??」

お昼ごはんのひとときで、隊員たちは互いを知り、つながっていく。

さて。
午後の作業がはじまった。

するとまもなく、ある人から電話があって、現在の作業人数を聞いてくる。
その人とは・・・。

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割烹やまきの大将やまちゃん。
そしておかあちゃん。

アンパン、クリームパン、メロンパン・・・。
甘い菓子パンを袋にどっさり。
この人は加減ってもんを知らない(笑)。

実はやまきの大将やまちゃんは体調不良のため、今回の作業に泣く泣く不参加。
で、差し入れだけでもと持ってきてくれたわけだ。
気持ちだけでありがたい。

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続いて大工のT橋が付き合いのあるペンキ屋さんが陣中見舞いに。
ご挨拶をさせていただいたら、なんとワタクシとフォトグラファー加納の中学の1年先輩。
世間はせまいものだ(笑)。

みんなの応援を受けて、作業はがんがん進む。

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薪ストーブのメンテナンスや施工をしているショルンの西川くんもやってくる。
彼が秘密基地に来るのは初めて。
トレーラーハウスに案内し、

「ここにね、薪ストーブを置こうと思ってるんだよ。でもお金がなくて買えなくて」

とワタクシが言うと、

「中古でよければ差し上げましょうか」
「ホントに!?」
「ええ、ここらへんに設置しましょうか」
「いいねえいいねえ!」

てな感じで、なんと薪ストーブがもらえることになった。
ありがとう、西川くん!!
これで一気に気分が盛り上がってきた。

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そして、
家族の用事で伊勢に行っていた銭湯企画のリーダー、ケロリン桶太郎が遅ればせながらやってくる。
そして大工のT橋の仲間の大工のM田も二日酔いをおしてかけつけてくれた。
トントン、カンカン、トントン、カンカン!!
作業のスピードが加速する。

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本日の日没まであと3時間。
さあ、ここからラストスパートなのだ!!

いくぞ、サルシカ隊!!!!!