「鼻笛第九2012~①なんとテレビ生中継なのだ!」第180回サルシカ隊がいく

投稿日: 2013年01月10日(木)08:43

hd2012-001写真/松原豊  文/奥田裕久

昨年、とある思いつきから企画され、いきおいで開催されてしまった「鼻笛第九」。
その名前の通り、鼻笛という鼻息で吹く珍妙な楽器で、しかもたくさんの人があつまって、ベートーベンの歓喜の歌を吹き鳴らそうというものであった。

が、鼻笛の人気と三重県人のパワーはすさまじく、
昨年12月28日に開催されたそのイベントには、なんと50名以上の人が参加。
もはや笑いを越え、カンドーの領域まで達したのである。

>>昨年の様子はこちら!!
http://www.salsica.com/?p=9610

前回のレポートのトップ写真と、今回の写真を比べてもらえれば、その人数の違いがわかると思う。
そう、2年目の今回はすさまじい人数が集まったのだ。

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さて。
2012年12月28日、金曜日。
その日は朝から冷たい雨がしとしとと降っていた。
水気を吸った空気が冷たい。
足元から体を冷やす。

今回も会場となるのは、津市塔世橋にある四天王寺。
曹洞宗のお寺だ。

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準備は午後1時ぐらいからはじまっていた。
サルシカ隊長のワタクシと写真師マツバラのふたりが会場に入ったのは午後3時半。
照明や音響関係の準備の真っ最中であった。

すでに熱烈な鼻笛ファンの方や、遠方からのお客さんが集まってきている。

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今回は、昨年の噂を聞きつけ、たくさんの人が、しかも遠方から来ていた。
この鼻笛第九は、日本鼻笛協会伊勢友の会の主催である。
これは、全国にお友だち的つながりがあって、世田谷友の会、神戸友の会・・・と、西から東から、鼻笛をピーピー吹きながら人が集まっていた。
そして埼玉県からも、鼻笛教室の生徒のみなさんが参加。

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しかも!
北海道からも参加者が!
のこぎり演奏家(ミュージックソー)であり、鼻笛演奏家でもある方が、はるか1000キロ彼方から飛行機に乗ってやってきてくれたのだ。

しかもしかも!
大道芸人のかとうきみおさんもノーメークで参加(笑)。
なんだか今回はしょっぱなからすごいことになっているのである。

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もちろん!
日本で唯一のプロ鼻笛奏者のモスリンさんも昨年に引き続き参加!
3ヶ月ほど前から鼻笛版第九をCDに焼いてみんなに配ったり、楽譜を配ったりと、前年以上にパワフルに動いていただいた。

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しかも・・・!!
今回は「しかも」ばかりであるが、仕方がないのだ。

しかも!!
今回の鼻笛第九の様子は、サルシカ隊長のワタクシも出演している三重テレビ放送の「とってもワクドキ!」という生放送番組で、生中継されてしまうのだ!!

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準備が整ったところで、さっそく番組用のリハーサル。
鼻笛第九の本番は午後8時からであるが、番組は午後6時から。
なので、有志だけ集まって第九のリハーサルをする様子を生中継しようという作戦なのだ。

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「テレビ的には20人もいてくれれば画になると思いますよ~」

と担当ディレクターに言われていたのだが、なんともはや40名近い人数が(笑)。
三重の鼻笛シーンが熱いのか!!
それともテレビに出たいだけなのか!!(笑)

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そして午後6時10分。
いよいよ、生中継がスタートした。
三重テレビの若林アナウンサーによる紹介やインタビューがあってCMのあと、演奏開始の掛け声が!!

「みんな~、鼻はかんできたか~い!」
「おおおお~!!」
「鼻は通ってるか~い!!」
「おおおおお~!!」

そしてピアノの前奏のあと、モスリンさんのソロへと・・・。

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およそ40名は、鼻笛を吹いた。
鼻息を力の限りふんがーと吹いた。

鼻息でこんなきれいな音色が出るなんて。
それが集まり、こんな見事なハーモニーが醸し出されるなんて。

演奏してる方は感動的であったが、生中継を見ていた三重テレビ関係者、視聴者は大笑いであったらしい。
40人が鼻に笛を押し当て、ピーピーやってるんだからそりゃあ面白いだろう(笑)。
でもそれでいいのだ。
まず笑って、その向こうに音楽の感動があるのだ。

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生中継終了間際。
ようやく若林アナがワタクシのところへ。
他の曜日担当とはいえ、ワタクシも番組のコメンテーターなのだ。
多少はいじってもらわないと辛いのだ(笑)。

で、マイクが来て、喜んで話すワタクシ。
人前で話すのがキラい・・・と言っていた昔のワタクシは一体どこへ言ったのであろうか(笑)。

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こうして鼻笛第九2012のテレビ生中継が終わった。
が・・・。
これはあくまでリハーサルなのだ。
これからいよいよ、鼻笛第九2012の本番がはじまるのである!!