写真/写真師マツバラ(松原豊) 文/すずきっくす
こんにちは。
地元・三重の地でローカルタレントになりたい男、「すずきっくす」です。
ある日突然振ってわいた「自分のテレビ番組を地上波で作る」というまたとないチャンス。
しかし、その番組制作費である150万円は自分で集めろ、との指令。
果たして何処のナニモノかもわからない、小太りなこの男にお金を出す人は現れるのか?
期日(2013年7月)までに150万円という大金は集まるのか?
そして、本当に「番組」を作り、電波に乗せることが出来るのか??
どうぞ、その悲喜こもごもの記録をお楽しみいただければと思います。
さて本題。
この話を隊長からいただいたとき、「この人は神様だ」と思いました。
が、詳細を聞いているうちに、「いや、この人は悪魔だ」と思い知りました。
サルシカをご覧のみなさんはすでにご存知かと思いますが、サルシカは年に2回ほど、盛大なワイン会を開催しています。
三重テレビの情報番組「とっても!ワクドキ!」の出演者チームを中心に、津あけぼの座のみなさんやら金融関係の方やらどこぞの偉いさんやら住職やら、まあこんなにいろんな方向性の人間がよく集まったなという感じで、毎回20数名が集まり、果てしなく高級ワインを飲みまくっているのです。
そのワイン会に、なんと「すずきっくすも来い!」と招待していただきました!
ワイン会・・・なんとセレブな響き。
お酒はビールかチューハイくらいしか飲んだことがない私にとって、まさに未知の空間。
が、隊長が期待しているのは私がワインを飲んで楽しむことではありません。
そう、そのワイン会でお金を集めろ、と・・・。
事前の打ち合わせのとき、隊長は面白くてたまらないという感じで、
「すずきっくす、いいか、みんなが程よく酔ってきたところで5分やる・・・」
と笑いを噛み殺しつつ続けるのでした。
「いいか、これはプレゼンテーションだ! いかにすずきっくすがローカルタレントになりたいか、なる素質があるか、プレゼンしろ!」
「企画の内容を説明すればいいんですね」
「バカ! 説明してどーする! そんなのはこっちでやるから、とにかく笑わせろ! 笑わせて金をとるのだ!」
なんてことでしょうか。
ワイン会には、プロのアナウンサーやタレントさん、そしてディレクターなどのテレビ関係者もたくさんいるのですよ!
そこでいきなり笑わせろって・・・・。
中津軒。
津を代表する老舗洋食店のひとつ。
サルシカのワイン会が開催される12月26日の夜・・・ついにこの時が来てしまったのです。
直前まで私は、近くのカラオケボックスに入って、ひとりあーでもないこーでもないと悩んでおりました。
困った・・・・。
披露できる芸といえば、サックスくらい・・・。
あとなんだ?歌うか?しかし会場には音響などないし・・・。
で、結局、結論が出ないまま、頭の中ぐちゃぐちゃのまま、中津軒さんに到着してしまったわけです。
「東海の和田アキ子」と恐れられる稲葉さんとサルシカの奥田隊長のあいさつでワイン会はスタート。
この日、隊長をはじめ、エネオス稲垣さんや、やまぴーさんはなぜかかぶりものを。
ワインを飲む前からハイテンションです。
いきなりプレッシャー。
どんどん出てくる料理。
そして次々に空けられる、おびただしい数のワイン!!
たくさんのサルシカ隊員、関係者が集うこの華やかな場に、ひとり戦々恐々とするワタクシ。
ワインの味もサッパリわからない。
普段からわからないが、この日は緊張のあまり何を飲んでいるのかすらわからない。
「おいしいですねぇ」なんて言ってましたが、実は全然わかっとらんです!!(涙)
なぜみんなこんなに盛り上がっているんだろう・・・。
なぜこんなに楽しそうなんだろう・・・。
ああ、ボクはここで一体何をしているんだろう・・・?
わははは、わははは。
きっともうこの時点で、私はかなり酔っていたのだと思います。
緊張のあまり、飲めないワインをがぶがぶ飲んじゃってました。
「じゃあ、そろそろ・・・」と隊長がグラスを持って立ち上がる。
キタ・・・!!
こうなったらこの企画の説明と、自分の思いのたけを愚直に話すしかない。
そう覚悟を決めた次の瞬間、隊長と稲葉さんが企画趣旨を完全に説明。
そして稲葉さんが「さあ、それでは只今より、すずきっくすによるショータイムです! 面白いと思った方はぜひ協賛金を! ダメだと思った方は思い切りブーイングをお願いしま~す!」
ひええええええええええ!
ワインの酔いが一瞬にして増幅し、頭の中は真っ白。
しかも、各業界で活躍するみなさんが、ご覧のように私に注目!!
あああああ、終わりだ・・・もう終わりだ・・・・。
私は正直、自分が何を話したかさえ覚えておりません!!(涙)。
ただ、その後の場の空気が凍りついていたことだけは、うっすらと覚えております。
「ちょっとこの空気では正直出しづらいわぁ~・・・・」
事前に松原さんに撮影していただいた私の宣材写真。
きょうのために、松原さんは大きくプリントアウトして持ってきてくれたのです。
が、会場の空気に、いつもは陽気な松原さんが、本気で困っている。
ご、ごめんなさい、松原さん!!!
その後、
油田さんと隊長が助け舟を出してくださり、なんとかサックスを演奏。
ミスもなく、自分の中ではこれまで以上にうまく吹けた!!
しかし、耳なじみのない曲を聞かされ会場はさらにぽかーん。
終わった・・・
連載4回目にして企画終了か・・・。
「もうどーしてくれるねん、すずきっくす!」隊長が笑いつつ1万円を。
「まあ、がんばりん」と、隊長の妹さん夫婦が1万円を!!
おおおおおおお!!
これは私への期待ではなく、同情の応援!!
くうううう!
ありがとうございます!!!
それがきっかけとなって、やまぴーさんも「しょーがないなあ」と財布から1万円を。
フォトグラファー加納さんは「持ってけ、ドロボー!」と。
他にも、
ああああ、なんてみなさんお優しい!!
すずきっくす感動しております!!
恵日山観音寺(津観音)さま、
加藤 公さま、
うどんの幸助さま、
と、協賛が次々と!!
酔ってるのとカンドーで私はえんえん土下座状態(笑)。
立松さんからも1万円、
小阪さんからも1万円、
永瀬ケロリンさんからも1万円、
そして松浦さんから5000円、
会場の中津軒 中田守寛さんからも1万円
津あけぼの座(油田 晃さん) 500円!
漫画家の一色 登希彦さんから5000円!
なんと合計で11万500円の協賛をいただきました!!
思い切りすべったのに。
まったく笑えなかったのに・・・・。
ちなみに稲葉さんからは、
「今日のじゃ無理ねぇ、また今度!」
と言われました(涙)。
また今度あったらよろしくお願いします!!!
漢すずきっくす、必ず強い男になって戻ってきます!!!
つらかったけど、大きく夢に1歩近づきました!
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