第62回「サルシカ大キャンプ②~怒涛の前夜祭~」

投稿日: 2009年05月03日(日)09:04
2009年05月02日(土)~05月05日(火)
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0046 このキャンプの素晴らしいところといったら、そりゃアナタ!なんたって生ビールがあることですよ!

塩でカラカラになった喉にキーンと冷えた生を流し込む。
くひ~っ!!!!
これがたまらんのですよ!!

0058 しかも、おっちゃんが絶妙のタイミングでおつまみを出してくれる。

本日の「つきだし」は、小魚の炊いたん。

生ビール、つきだし付のキャンプっていいんでしょうか。
幸せです!!!

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「これも食べてみぃや。精がつくで!」

と出してくれたのは、ウツボの唐揚げ。
仲間でワイワイやってる海水浴場で、精をつけちゃうのもナンだと思うが、食べるとこれまた旨い!
ちなみに生ビールは1杯500円だが、その他はおっちゃんのサービスである。

お金を受け取ってくれないので、せめてのお礼だと思って生ビールをグイグイ飲む。
まだ明るいのに、もうそのまま宴会突入の気配なのである。

0019 魚はある。
肉もある。
そうしたら、夜の宴会に足りないのは、イカだ。

数時間前、エギングをするというゴン隊員に、隊長から厳しい指令が飛んでいたのであった。

「ヤリイカを3杯釣ってきてほしい。釣ってくるまで陸にあがってきちゃあダメよ」

こういう時の隊長の目は、かなり怖い。

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で、指令がくだってから3時間・・・。
バカエミやM子が海で人魚のように泳ぎ、子供たちが波に戯れるあいだ、まじめなゴン隊員はずっとひとりこの磯でエギを沈めたり浮かべたりしていたのであった。

時おり、海の家から隊員たちが、手旗信号のように合図を送るが、悲しくも胸元で手をバッテンに重ねるのである。

ヤリイカの1杯も釣れない情けないゴン隊員はともかく、父親がいない家族が可哀想なので、引き揚げ命令を出す。

ところで。
ゴン隊員がエギングをしていた磯は、泳いでいくか船に乗らないと渡ることができない。
今回ゴン隊員は、孤高の海人ぽぽちゃんの、神聖なカヌーをお借りし、その磯に渡っていたのである。

が、ゴン隊員はカヌーになんぞ乗るのも触るのも初めて。
孤高の海人ぽぽちゃんは、海の家の日よけのヨシの下で生ビールを傾けながら、磯からカヌーに乗り込もうとしているゴン隊員を見て、

「ああ、あれは落ちるなぁ・・・」

と、いたって落ち着いた様子でポツリとつぶやくのである。

003-3 それから15秒後。
ゴン隊員はバランスを崩して海中へ落ちた。

カヌーは誰でもすぐに乗ることができるが、乗り込むときと下りるときがむずかしい。
一番、沈(沈没)するのは、その時なのである。

003-21 期待を裏切らず、思いきり海へ落ちたゴン隊員を見て、海の家の隊員、子供たちは大喜び!

「よくやったぁ!」
「よくぞいいネタをつくったぁ!!」

寡黙で冷静沈着な孤高のぽぽちゃんですら、口の横で静かに笑っていた(笑)。

0037 日帰り参加のゴン隊員は、着替えのズボンもパンツも持っていない。

イカは釣れないわ、海に落ちるわ、みんなの笑いものになるわ・・・。
きっと人生最高のGWになったこと間違いなしなのだ。ぷふふふふ。

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そしていよいよ、サルシカGW大キャンプ前夜祭、怒涛の宴会がはじまるのである!
会場は海の家!(もちろん貸切!)
電気もつくし、テーブルもイスもあるし、浜辺のキャンプとは思えない恵まれた環境である!
0078 「そろそろ刺身いくで~!!」

おっちゃんが本格的に料理をはじめる。
おっちゃんは漁師でもあるし、無線師でもあるし、料理人でも仲買人でもあったことがある。

料理の腕は確か、なのである!

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ぐはあああああ!
見てください、イシダイの刺身です!!
ツマもちゃんと用意してくれてるし、山椒の葉も飾ってあります。

海の達人「ぽぽちゃん」が獲った魚を、料理の鉄人がすぐさまさばく!!
これでうまくないはずがない!!

シコシコ、コリコリ!
が、子供たちがむさぼるように食べるので、大人は一切れずつぐらいしか口に入らない!(涙)

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続いては、差し入れのサザエのお刺身です!
これもおっちゃんがつくってくれました。
レモンまで添えてくれてあるのが、泣かせます!!
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「まだまだいくでぇ!!」 こちらはブダイの煮つけ
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こちらはタセノハダイの煮つけ。クセがなくて食べやすい
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0174 が、煮付けもご覧のように子供たちが奪い合うように食べて、一瞬でなくなる。

魚を獲ったぽぽちゃん、そして料理をしてくれたおっちゃんは全然食べることができない状態。

「いやいや、子供たちがこうやって喜んで食べてくれて、本当にうれしいよ」

ぽぽちゃんもおっちゃんも同じようなことを口にする。

さすが、大人のオトコは違うな。
私を含めたサルシカ隊の男どもは、

「おまえら、食いすぎた、お父さんのがなくなる!もう喰うな!」

などと、子供を威嚇しているのであった(笑)。

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「くそう、こうなったらお父さんは肉だ!」 こちらはスペアリブです!
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まだ暗くなっていないのに、みんなでがんがん飲み、がんがん食べまくる。
もちろんおっちゃんも、なだれ込んできた地元の人ともいっしょに飲む。

隊長の私はどれぐらい飲んだのか記憶が定かではない。
海の家のおっちゃんは、なんと1升半も飲んだ。

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0223 こうして宴会は9時半ごろまで続き・・・。

またひとり、またひとりと倒れて、そしてついに誰もいなくなって宴会は終わった(笑)。

恐ろしいことに、まだ前夜祭である。
サルシカGW大キャンプは、いよいよ明日からはじまるのであった!!

>>>>海の特訓編につづく

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