第7回「すずきっくす、伊賀で本当に忍者になる!」

投稿日: 2013年02月22日(金)10:40

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写真/写真師マツバラ(松原豊)  文/すずきっくす

さて、前回池澤湯さんから「なにかが足りない」とのご指摘を受けたワタクシ。
偶然居合わせた池澤さんの娘さん(くのいち)の有香さんからの提案で急遽忍者修行をすることになりました。

「ど、う、し、て、こ、う、なっ、た・・・」
電車を待つあいだ、自問自答しつつ持参したお弁当を食べる。

(※注:1円でも多く制作費に回すため、取材時は手作り弁当!!)

自慢じゃないですが運動神経はほぼ皆無。
到底修行に耐えられるとは思えません。

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公園入口で案内図をもらい、無事に上野公園構内にある「伊賀流忍者博物館」に到着。

そこには、知之助さんという若くてかっこいい忍者が待ち構えていました。

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じゃあ、これやってみましょうか、と渡されたのは、カマ!!
出た。池澤湯さんで「油断すると指を落とす」と注意されたあの草刈鎌です。
ちゃーんと切れる、正真正銘、本物。竹なんぞスパスパです。

「まあ、もちろん危ないんで刃立ててない奴でやりましょう」
「けど、刃ないだけで鉄なので、当たると痛いですからね~」

なんて言いながら、お手玉の如く鎌を放り投げる知之助さん。
刃も立ててないのに、おっかなびっくりで回すワタクシ。
2本でも結局、一度も成功できず。

じゃあ、こっちやりますか。
と渡されたのは、ご存知手裏剣。

これはちょっと自信ありますぜ!!
意気揚々と持ってみると・・・意外に重い!!
ずっしりと感じる重量は、やはり小さくても「剣」なんだなぁ、と思わせます。

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実は忍者にとって、実は手裏剣は「奥の手」なんだそうです。

隠密行動が主な任務の忍者は、当然正体を隠して敵の下へ忍び込みます。
しかし正体が疑われ、いよいよ追い詰められた!となったとき。
手裏剣を投げ、相手を怯ませたその隙に逃げる!とのこと。

もちろん刃先には猛毒であるトリカブトが塗られているので、かすっただけでも相手を殺せるという・・・。

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持ち方、投げ方を教えてもらい、いざ!!

おおお!!
ささったっ!!!

「なんだ、うまいじゃないですか。けどこっちはまず無理ですよ。」

と、渡されたのは普通の菜箸(さいばし)。
いつ襲撃されるかわからない忍者は、どんなものでも武器にして身を守る。
先端が尖っていればどんなものでも、ということか。

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狙いを定め、ひねりを加えて・・・

おおおおおお、ささった!!!!!

これには知之助さんもびっくりしたらしく、思わずニガワライ。

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続いて、刀身がまっすぐな忍者刀を使った殺陣!!
もともと特撮やアクション物が大好きなワタクシ。
めちゃ楽しんでます。

修行を楽しむ余裕が出てきたワタクシ。
そこへ、写真師松原さんの一言。

「なんや面白くないなぁ。もっとこう、ビシバシしごかれてる画が欲しいなぁ。」

ご心配なく、と不適な笑みを浮かべる知之助さん。
案内され向かったのは、公園内の太い木。

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「忍者は、自然を使って常に鍛錬を行っていました。」

ふんふん、なるほど。

「さあ、これで懸垂をしましょう。」

出ました、すずきっくす34年の人生で一度も成功したことのない「懸垂」

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・・・ずるんずるん滑って、掴めない!!

指や二の腕が早くも悲鳴を上げます。
何度となくチャレンジするも、やはり一度も上がれず。

「ええぞすずきっくす!!これぞ修行や~!!」
なにやら写真師に火がついたようです。

「おし、どんどん行こう!!知之助さん、もっと激しい奴ないですか?」

「じゃあ、一番きついの行きましょうか。」

と、案内されたのは公園内の長い石段。
聞けば、毎日ここの登り降りを何本もされるそうな。

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よーし、こうなったら何でもこいだ!!
三重No.1ロータレになるには、どんどん体でぶつかっていろんなものを吸収せねば!!

開き直り、覚悟を決め、いざ心臓破りの階段走破へ!!

知之助さんは姿勢を全く崩さない「忍者走り」
私も必死に食い下がります!!

しかし、3本目のダッシュを終えるとさすがに動けず・・・

「ええぞええぞ!!これぞ修行や~!!」
うまく呼吸が出来ず、うずくまる横でなんとなくそんな声が聞こえた気がします。

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ステージに戻ってくると、これを頭の上に持ってください、と渡された風船。

目の前には、吹き矢を構える知之助さん。
いきなりのウィリアム・テル状態。
相手はプロ、外す事はないと思いつつも怖いもんは怖い!!

それにしてもこれは一体何の修行なんでしょうか!?
もはや写真師マツバラさんが楽しんでいるだけとしか思えません!!

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一瞬でした。
恐怖で、射抜かれる瞬間は覚えていません・・・

「あーよかったー!!実はこれ一般の人にするの初めてやったんですよね」
はじめてやったんかい!!!とツッコむ気力もなく、へたり込むワタクシ。

なんとか無事に修行を終え、最後に知之助さんと握手をしてお別れです。

知之助さんのおかげで、今後体を張る覚悟が出来た気がします。
お世話になりました!!ありがとうございました!!

伊賀流忍者博物館

住所
三重県伊賀市上野丸之内117
入館料金
大人/小人 700円(600円)/400円(300円)
※料金の( )内は30人以上の団体料金
※別料金:忍者ショー 1人 300円
(休演日あり 要事前確認)
手裏剣打ち体験:1人5枚 200円
開館時間
9:00〜17:00
※入館受付は16:30で終了
休館日
12/29〜1/1
お問い合わせ
電話:0595(23)0311
FAX:0595(23)0314

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へろへろになりながら上野公園を後にし、次の目的地「一乃湯」さんに向かうワタクシ。

そう、これはお金を集める企画。
忍者修行に必死で、忘れてしまうところでした。

銭湯企画で何度も通った、一乃湯さんへ向かう通り。
以前お世話になった「昭和ハウス ソースもん研究所」の前を通りかかる。

あれ!?
見ると、象徴だったオリオン座の看板も外され、中もがらんどう。

向かいの「かぎや餅店」さんで事情を聞くと、1号店のほうへすべて統合したとのこと。
ちょっと寂しくなりますが、今度伊賀に来たらそちらに行ってみようっと。

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裏路地を抜けて、到着。
この企画はじまりの地です。

入るや否や、番台に座っていた中森さん。
改めてiPadでこれまでの流れを確認してもらい、ご納得いただいた上で(強調)1万円、いただきました!
ありがとうございます!!

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「けど、150万円て凄いよねぇ。」
「いっそのことその金で車買って、協賛してもらった人の名前貼って回るやわ(笑)」

中森さん、それだと放送枠が買えないです(汗)

ちゃっかりコーヒー牛乳まで頂いて、一乃湯さんを後に。
すぐ隣の神社で企画成功祈願をして、帰路につきました。

池澤湯さま、一乃湯さま、そして知之助さま。
お忙しい中、ありがとうございました!!

現在の金額:237,500円
残りの金額:1,262,500円