「秘密基地建造ファイナルのファイナル④」第190回サルシカ隊がいく

投稿日: 2013年02月26日(火)09:35

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写真/フォトグラファー加納(加納準) 文/サルシカ隊長(奥田裕久)

サルシカ秘密基地建造ファイナルのファイナル・・・略して「秘密基地FF」の初日も終わりに近づいていた。

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土台まで出来れば十分と思っていた石焼窯は、ご覧の高さまで積み上がっていた。
まるでローマのコロセアムのようになってきている。
だんだんと形が出来上がってくるのが楽しくていとおしくて、もうこのままずっと土をイジイジしていたい、とさえ思う。

こう書くと、何やら男の浪漫的世界に感じるであろうが、実際は違う。
粘土レンガを積む際、密着度を増すために、貼り付ける部分に泥水を塗り込める。
それを複数人で連携プレイでやっているのだが、それがこのように表現されるのである。

「はい、ローションプレイよろしく~!!」
「はい、ローションぬりぬり~」
「はい、ぬりぬり~、ぬりぬり~」
「はい、お次、マットプレイ、よろしく~!!」

などと続くのだ。
しかも1回や2回じゃなく、えんえんとしつこく続く(笑)。

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作業が進んだ分、荒壁土が足りなくなるので、大工のT橋の工房からどんどん土を運ぶ。
いったいどれだけの土を使うのか。
たぶんトン単位になるのは間違いない。

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そんな時、前回に引き続き鼻笛大工の池山さんがやってきてくれた。
力強い助っ人である。

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が、彼は金槌もノコギリも持つことなく、さっさとストーブや調理器具を運びこみ、鹿肉の調理に入る。
この人は到着するなり、夜の宴会の準備なのである(笑)。

冒頭の写真・・・やまぴーが食らいつこうとしているのは鹿肉。
大工のT橋が「鹿肉解体ワークショップ」という、そんなんやってええんかい的なイベントを数日前に開催。
足1本だけ残しておいてもらったのだ。

足1本だけといっても鹿のだからデカイ。
冷蔵庫にも入らず、仕方ないので風通しのよいところに吊るしておいた。

それがちょうど事務所の出入口付近だったので、事務所にきた人間はいきなり目の前に現れる肉魂に「ひいいい!」と声をあげていたものである。

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鼻笛大工の池山さんがつくっているのは、鹿肉のカツレツであった。
先ほどの鹿肉解体ワークショップの際、そのカツレツの評判がすこぶる良く、今晩もカツレツをいっぱいつくるのだ!

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鹿カツがどんどん揚がる!
ええ匂い!
鹿肉だけでは足りないかも知れぬ、ということで、鶏肉も差し入れてくれた。
ありがたい。

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5時を回ったところで、作業ストップ!!
そして即席のカウンターが用意され、バー・サルシカがオープン!!!

さまざまな酒が並び、みんな自由にどんどん飲んだ。

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続いて、M子作の牛すじの煮込みが登場!
なんと牛すじ3キロを薪ストーブのうえでとろとろになるまで煮込んだもの!!
みんなが一気にむらがり、みるみるうちに空になっていく。

ところでフォトグラファー加納さん。
なぜいつも食べ物の写真がこんなに少ないのだ。
ひょっとしてそれは、自分が食べているからか!?(笑)。
きっとそうだ。
そうに違いない・・・まったくもう!

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この日の宴会は・・・・

鹿肉のカツレツ。
鶏肉のカツレツ。
牛すじの煮込み。
猪汁の残り。

なんと4種類の肉がどんどこ食される謝肉祭でもあったのだ。
ちなみにこの日、消化された肉は、計13キロ!!
すさまじい量である。
小さな子豚なら、まるごと1匹消えたことになる(笑)。

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火を囲み、酒を飲み交わす。
うまいものを食べて、語り合う。

これが秘密基地をつくりはじめた理由である。
しかし、つくる過程でも、それはすでに実現しているのだ。

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夜になって、更にいろんな人が差し入れをもってやってきてくれた。
ギター、バイオリン、パーカッション、鼻笛、ハモニカ・・・。
いろんな楽器が夜を盛り上げた。

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こうして初日は終わった・・・。
次回は最終日の決戦!

(次回につづく)