「前葉市長もジャンボ干支もやってきた!!」第197回サルシカ隊がいく

投稿日: 2013年04月28日(日)11:47

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写真/フォトグラファー加納(加納 準)  文/サルシカ隊長(奥田裕久)

4月21日(日)のサルシカ秘密基地オープニングイベントを2日後に控えた19日。
サルシカ隊の面々、地域のみなさん、そしていろんな人を巻き込んで最後の準備に大わらわであった。

まずこの日。
ある巨大なものが秘密基地に届く予定であった。

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ジャンボ干支
津市美里町辰水地区のみなさんが、30年近く前から作り続け、辰水神社に飾り続けている巨大な干支。
もはや美里の正月の名物といっていいもので、毎年たくさんの人が楽しみにしている。

今回の秘密基地イベントには、県内そして県外からたくさんの人がやってくる予定である。
それならば、秘密基地だけじゃなくて、美里にはいろいろすごいものがあるんだぞ、ということを知ってもらおうじゃないか。
というわけで、今年の干支(ヘビ)をすでに買い取っていた辰水自動車さん(三重県津市産品1472−2)に協力していただき、展示することになったのである。

辰水自動車の会長さん自らトラックでジャンボ干支を運んできてくれ、それをみんなで基地へと下ろした。
ボディは発泡スチロール製だが、中に鉄骨が入っているのでめちゃくちゃ重い。
8人がかりで移動した。

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そして。
その様子は、津市の番組「ついーとツイート」(三重テレビ放送)が完全密着!
サルシカ隊長であるワタクシは、テレビのコメンテーターやらレポーターやらをやらせていただき、アホ面を三重圏域にさらしているのであるであるが、自分たちの活動を真正面からとりあげてもらうことはそうそうない。
うれしい反面、なにやら恥ずかしいのである。

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番組のレポーターは多森成子さん。
三重テレビのお天気お姉さんといった方が地域の人にはわかりやすいであろうか。

彼女が担当するニュース番組と、ワタクシが出演する生情報番組「とってもワクドキ!」は、続けての放送のため、いつもスタジオですれ違う間柄。
が、こうしてテレビで向かい合うのは初めてのこと。

そして!
今回の取材には、スペシャルゲストとして、津市の前葉市長がやってきてくれた。
以前からサルシカの活動を気に留めてくれていて、かつ「ぜひともサルシカ秘密基地にいってみたい!」との希望で、同行してくれたのである。

普段から「アホなおやじ集団」とか「アウトドアカルト集団」などと言われているサルシカである。
まさか市長が来てくれるなんて思いもしなかった。
地域の人たちもその様子をみて、「あー、よかったよかった。あの人らは妙なことをしているわけではなかった」と安堵しているようであった(笑)。

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それにしても気さくな市長さんである。
会うなり、
「Webやテレビで見るより顔が丸いですねぇ、奥田さん」
と市長に言われたので、
「市長も噂以上に顔がでかいですねぇ」
と返して互いに笑いあった。

このあと、市長にはピザの試し焼きもしていただき、みんなで食べた。
トレーラーハウスやツリーハウスを見てもらい、慌ただしく公務に戻っていかれたのである。

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ワレワレはその後も準備を続ける。
注文してあった垂れ幕を、ツリーハウスに取り付ける。
こればかりは大阪の業者さんに発注してつくってもらった。
サルシカストライプに白く浮かび上がる文字。
ライトアップしたらめちゃくちゃ目立つはずである。

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風が吹くと、垂れ幕がマストのように張る。
このまま緑の山々の大海に出航してしまいそうだ。
サルシカ秘密基地の船出なのである!

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一方、先週の試し焼きで水蒸気爆発を繰り返したピザ窯であるが、担当の左官屋こやまさん(神奈川に出張中)に電話でいろいろと指示をあおぎ、隊長のワタクシが夜なべして土をぺたぺたと補修をしてきた。
前日にまだ乾いていない状態で火を入れて強制乾燥させ、なんとか土の炉台が出来上がっていた。

この日は朝早くから火を入れ、じわじわと温度をあげてきていた。
そして市長が来る前にガンガンに温度をあげたが、爆発もひび割れもせず、なんとも素晴らしい状態となったのである。

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「これ、やりたかったんすよ~」

大工のT橋さんがピザピールで生地を窯に入れる。
炉内の温度は300度から400度。
すぐさまチーズがぷくぷくと溶け出し、1分もしないうちに生地のまわりがこんがりと色づいてくる。

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焼けたよ~!!!
ピザ窯はつくるのも大変だし、焼くまでに準備が大変である。
しかし一度いい状態になったら、誰でも抜群においしいピザを焼くことができる。
土や石が調理をしてくれるのである。
英語でいうと「アースオーブン」といわれる所以である。

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この日も、小麦粉の配合をいろいろ変えて、薄くてクリスピーなもの、厚くてやわらかいもの、と、いろいろと試した。
イベント当日は、たくさんの人に焼きたてを味わってもらいたい、ということで、たくさんつくることができる薄手のクリスピーピザで勝負することになった。
用意する小麦粉は10キロ!
160枚のピザが焼ける予定である。

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ピザをランチの代わりにして、少し休んで午後。
ワタクシの娘が通っていた小学校にパイプ椅子を借りに行く。

椅子はすでに60脚ほど用意してあった。
が、ネットやFacebookでの参加表明がすでに150名ほどに達しており、椅子がまったく足りないということで急きょお願いしたのである。
借りた椅子は80脚。
校長先生、教頭先生にも運搬を手伝ってもらった。
本当にありがたい。

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ウッドデッキに椅子を並べる。
すると、なんとも不思議な雰囲気になった。
そして気分が高まってくる。

いよいよ、秘密基地をみんなに披露するのである。

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ここまではすべてが順調のように思えた。
が、低気圧の野郎めが、いやらしくこの三重県に忍び寄ってきており、
なんと21日のイベント当日だけ、天気予報は雨。
雨といったら雨!
なんど天気予報を見なおしても、逐次チェックしても、ぜんぜん変わらないのだ。

サルシカ秘密基地は基本オープンスペースである。
雨が降ったらたぶん半分のイベントも実行できない。

「やっぱり隊長が雨男や・・・」

ワタクシの顔をみた隊員は、誰もがそう言った。

「晴れる!! ・・・なにがなんでも晴れさせてみせる!! サルシカ隊、隊長の意地のクビをかけて!!!」

こうして暗雲立ち込める中、いよいよサルシカ秘密基地オープニングを迎えるのである。