「腕パンパンの電柵づくりと水入れ!」第198回サルシカ隊がいく

投稿日: 2013年04月29日(月)09:50

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今年からはじまったサルシカのコメづくり!
自ら汗を流し、地域に貢献していこうと、休耕地を利用して田んぼをはじめたわけであるが、
これが結構タイヘンである。

まず第1回は田起こしからはじまった。
第2回は、畦の補修と水路の掃除である。

その第2回のときに、トラクターで耕してふかふかになった田んぼにたくさん足あとを発見。
シカである。
しかも1頭2頭じゃなくて、まるで集会でもしたのかというぐらいたくさんの足あとがあったのである。

まわりの田んぼはすべて害獣よけの電柵(動物が触れるとビリビリってくるやつ)で囲われている。
無防備に出入り自由なのはワレワレの田んぼだけである。

「こんなん、このまま田植えしたら、ウチだけ集中攻撃やで。どうぞウチに田んぼに来てくださいって誘導しとるようなもんやあ」

と、キヨちゃんが言う。
試験的とはいえ、大事な休みをつぶしてつくる田んぼである。
おいしい米を食べたいではないか。
で、至急、農機屋のたかおさんに相談。
無理をいって格安で電柵を用意してもらうことになった。

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で、これが電柵セット。
田植えシーズンで忙しいのに、わざわざたかおさんに届けてもらった。
金額はあえて書かないが、決して安くない金額である。
たかおさんにメーカーに交渉してもらい、ずいぶんディスカウントしてもらったが、
もし仮に、これからつくる米をすべて売っても、この電柵代にはならない。
それにプラスして、苗代や肥料代がかかるのである。

田んぼは趣味じゃないとつくれない、と言っている人がいるが、その理由がよーくわかった。
財布の痛みと共に(涙)。

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そして4月27日の土曜日。
世間一般的にはゴールデンウィーク初日。
電柵の設置に入ることに。
この日、参加してくれたのは、太田隊員と今井さん。
そしてコメづくりリーダーのキヨちゃんと、隊長のワタクシの4名。

この日は見事なまでの晴天だった。
陽射しはギラギラとまぶしく、風も暖かい。
なぜ21日の秘密基地イベントのときにこんな天気じゃなかったのかと文句を言いたくなる。
が、絶好の田んぼ日和だ。

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まずは草刈り。
電柵のポールを打ち込む前に、畦をキレイにする。
キヨちゃん、太田さん、ワタクシ、男性3名が草刈機をブインブインいわせて刈っていく。

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男がブインブインさせている間、女性の今井さんは、電柵ポールに金具をとりつける。
ポールは全部で60本。
1本につき4つの金具をつけるので、計240個。
明るいアウトドア内職の様相である(笑)。

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男性陣が草刈りに追われている間、彼女は内職を終え、次の仕事へ。
電柵のポールを立てるための塩ビパイプ(40センチほど)を畦に打ち付ける。

これが思っていた以上にタイヘン。
あちこちに石があるし、まっすぐに打ち込むのがむずかしい。
3本も打ち込んだら、もう腕がパンパンである。

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「か弱い女性には無理です~」と言いながら、豪快に小槌を振るう今井さん。
が、3本も打ち込むと、「痛い痛い痛い!」と。
聞いてみると、なぜかお尻が痛いという。

「腕じゃなくて?」
「お尻なんです、なんでだろう、変な力が入ってるのかなあ」

みなさん、杭打ちはお尻に効きます。
たぶんヒップアップ運動です(根拠なし。笑)。
だから今度から女性のみなさんは手伝いにくるように!!

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みんなで交代しつつ、塩ビパイプを打ち込み、ポールを立てていく。
途中で大工のT橋が様子を見に来たが、2本ほど塩ビを打ち込んだところで、これは大変だと言いつつ、逃げ去っていった。
まったくもう、なのである。

ちなみに、サルシカではこの日の作業は「1時間程度の簡単な作業です、気軽にご参加ください」と告知した。
が、電柵をほぼ打ち終わったのは夕方4時半。
なんと3時間半も作業していたことになる。

「いやー、充実した1時間でしたねぇ」と太田さん。
「長い1時間ですね~」と今井さん。

ごめんなさい。
本当は水門の調整と草刈りだけの作業のはずだったのだ。
思わず早く電柵セットが届いたので、ついつい欲を出してやってしまったのだ。
次回は本当に1時間なので、懲りずに来てもらいたい。
本当である!(笑)

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かくしてこの日。
電柵のポールはすべて設置を終えた。
さすがに線を張るまでにはいかなかったが、これは田植えまでにやればいい。

それにしても。
田んぼの作業は本当にタイヘンなのだ。
みんな、腕がパンパンで上がらない状態であった。

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そして翌日20日。
朝からキヨちゃんとワタクシの2名は再び田んぼに出動。

水の出口を木で塞ぐ。
ワタクシが用意した木が大きすぎ、家に切りに戻り、再び合わせてようやくばっちり。
土で固める。
板は2枚ほど重ねてあり、この高さを調整して、田んぼに張られる水の量を調整する。

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そうかそうか。
これがないと田んぼから水があふれだすもんなあ。
これのおかげで、どの田んぼもちょうどいい量で水が張られているわけなのだなあ。
隊長のワタクシ、48年生きてきて初めて知りました!

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そして!
取水口を開いて水を入れる!
みるみる間に水が広がっていく。
夕方までには水でいっぱいになるという。

さあ、次回は電柵の線のセットと、いよいよ田植えだ!!!!