「感謝感激のサルシカ秘密基地オープニングイベント!」第200回サルシカ隊がいく

投稿日: 2013年05月01日(水)10:21

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写真/加納準・松原豊・その他のみなさん 文/サルシカ隊長

なんと「サルシカ隊がいく」連載200回である。
その記念すべき回に、サルシカの拠点である秘密基地のオープニングイベントの報告!
しかも今回がクライマックスなのだ!

サルシカ隊の面々の執念によって、イベントがはじまる1時間まえに雨があがり、まばゆい陽射しが降りてきた。

「ようがんばったね、あんたたち。これご褒美よん」

まるで天使がそう微笑んでいるようであった。
ちょっと水商売系の天使さんのようだが、ギリギリまでじらすところがいかにもそれっぽいから、いいのだいいのだ(笑)。

そんな奇跡の陽射しの中、サルシカ秘密基地オープニングイベントは、林家染弥さんのこけらおとし落語ではじまった。
その間もぞくぞくと車はやってきて、会場にもどんどん人がなだれこんでくる。
あっという間に臨時駐車場はいっぱいになり、周辺の土地も借りてしのいでいた。

問題は寒さであった。
ウッドデッキのステージを冷たい風がビュービューと抜けていく。
落語をやっている染弥さんも寒いだろうが、それを見ているお客さんも寒いのだ。

染弥さんが落語を終え、余興の南京玉すだれをやるまえに、急きょステージを変更することにした。
陽射しがあたって暖かい外に客席を移し、それまで客席だったウッドデッキをステージにした。
突然の変更であるから、椅子を運ぶのはお客さんである。
しかしみんな寒いので、はいはいと素直に椅子を持って移動してくれる(笑)。

焚き火台で火が起こされた。
そして日本酒のふるまいと、温かいカレー汁のふるまいをいち早くスタートさせた。

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飲み物係は久しぶりの登場となる我が妹のバカエミ。

「お酒ちょうだい~」
「はいはい~、冷やしかないけど、ぐいっとどんぞ~」

まだ午前中だというのにどんどん一升瓶が空いていく。
これまで差し入れていただいた日本酒を大事に取っておいてよかったのだ。
しかし逆に販売用のビールはまったく売れない。

寒いというのが最大の理由だが、ごくたまにビールの注文が入ると、冷たい水の中に手を入れてビールを取りたくないバカエミが、
「あんたさ、こんなか弱い私に、冷たい水の中に手を入れろっていうの! 自分で取って自分で!!」
などと、お客さんをキョーハクしていたからでもある(笑)。

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染弥さんの玉すだれが終わると同時に、じわじわと火を焚き続けてきたピザ窯に大量の薪を放り込み、ファイアー全開に!!!
そして十分窯が温まったところで、熾を炉内の周囲に追いやり、ピザを放り込む!!

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ピザを焼くのは、中谷のお父ちゃん。

「なんだよ~、結局働かされるのかよ~」と文句を言いつつも、妙に楽しそうに笑顔でピザピールを操るのである。
ピザは焼く前にコネコネして広げ、トッピングをしなくてはならない。
ボランティア女性グループが対応してくれていたが、とても追いつかず、番組レポーターである多森さんも投入!(笑)
ちょっとのつもりが、30枚以上のピザをコネコネしたという。

しかも!
コネコネするために、事前に粉を混ぜ、発酵させなくてはならない。
それはワタクシの自宅で、妻M子とさゆりん、そしてまさやん妻が対応してくれていた。
が、ここが一番時間がかかるらしく、粉にまみれての大格闘!!
彼女たちはイベント終盤まで粉と戦っていたのだ。

だからイベント会場に妻の姿がないのをみて、ワタクシは何人ものひとに「夫婦げんかしたのか?」「奥さんいないの?」と聞かれたが、実はこういうことであったのである(笑)。

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カレー汁に続いて石焼ピザのふるまいがはじまると、会場にはすごい行列が!!
ピザを焼くのは1分弱。
次から次へと生地がこねられ、トッピングされ、窯へと投入!
中谷のお父ちゃんは「うわははははは、すごいよ、この人気はあ! 石窯バンザイ~!!」と叫びながらピザを焼き続けた。

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一方、ステージでは、ソレミタカ博士と仲間たちによるマジックショーが繰り広げられていた。
素人芸とあなどるなかれ。
なかなかの本格派で、子どもたちもおじいちゃんおばあちゃんも大喜びであった。

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そして引き続き、日本で唯一の鼻笛プロ奏者であるモスリンさんによる演奏がはじまる。
ステージの後ろにひろがる里山に、鼻笛の透き通った音色が吸い込まれていく。
感動的であった。

それと同時に、事務所脇で、イラストレーターのシャンティーさんによる顔パネ制作がスタートする。
シャンティーさんが描いた下絵に子どもたちが色をつけていく。
これは今後、秘密基地の名物として展示される予定である。

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ステージには次々とミュージシャンの人が演奏を。
尺八の新田みかんさん。
ピアノの大谷清文さん。
鼻笛大工の池山さんとモリさんの雑人。
そして飛び入り参加してくれた三味線のたなかつとむさん。

他にも何人ものひとがステージに立ち、素敵な音楽を聞かせてくれた。

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ステージ脇のトレーラーハウスは、アンティークのKINGによる臨時ショップとなっていた。
いつもとまったく違う様子に、見慣れた隊員こそが驚いていた。

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大工のT橋さんは、秘密基地の受注を受け付ける相談室をオープン(笑)。
果たして受注はあったのであろうか。

他にも「すいーとぽたて」の吉川さんによるパクチーの販売、日本鼻笛協会伊勢友の会による鼻笛の販売も!

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平木のお母さんたちによるお茶席も大盛況。
お菓子をいただいてお茶をいただく。
ほっと一息の時間。
スタッフもお世話になりました!

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そしてサルシカ号では、こんなことまで!!!
美里唯一のネイルサロン『綾KirariNail』によるワンカラー体験ネイル!!
女性に混じって、フォトグラファー加納さんや中谷のお父ちゃんまで体験していた(笑)。

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ガレージそばの特設ラウンジ(笑)、美里のおとうさまたちが宴会状態(笑)。
ええんですええんです。
これが村の集まりなんです!

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移動販売のジャマイカランチは、本当にあっという間にすべて完売!!
月に一度の「こむぎばたけ」のパンも早々に完売!

午後3時過ぎには、ふるまいのカレー汁も、160枚のピザもすべて終了!!
そして260食の焼きそばを用意してくれたパワーズも、閉会を待たずに終了となった。

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この日、サルシカ秘密基地に来場してくれた人は、計320名!
うち100名ちょっとが美里町から、県外からもたくさんの人がやってきてくれた。

まずはこの記念すべき日に、秘密基地に足を運んでいただいたみなさんに感謝したい。

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昨年3月のトレーラーハウスの移動からはじまって、電気工事、そして10月からはじまった秘密基地建造計画。
1年におよぶ秘密基地づくりに参加していただいた100人を超えるみなさんに感謝したい。

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そしてこの日のためにいろいろな協力をしてくれたみなさん、企業に感謝申し上げたい。

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三重県津市美里町。
その一番端っこの伊賀との市境にある、人口100人の集落。
そこで100人を超えるメンバーが汗を流して自分たちの拠点をつくり、
そして補助金も資金もない中、手作りでイベントを開催して、320人ものひとに集まってもらった。

可能性は無限に広がっているのだ。
さあ、綱をひき、帆をあげよう。
いまこそ新たな海へと出航するのだ!!!!

サルシカ秘密基地は、
毎年4月から10月の間、月イチでイベントを開催していく予定です。
現在計画されているのは・・・

・みんなで焼こう!石焼窯パン!!
・石焼ピザとワインを楽しむ会!
・ペルセウス座流星群、鑑賞会

などなど!!

サルシカやFacebookでどんどん告知していきます。
これからもサルシカ秘密基地をよろしくお願いいたします!!!!