「サルシカ米の初収穫なのだ!」第214回サルシカ隊がいく

投稿日: 2013年09月12日(木)17:32

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「きょう稲刈りやってしまおう」

サルシカ副隊長で、唯一の農業従事者(といっても兼業であるが)のキヨちゃんが電話の向こうで言った。
本当はこの日、稲刈りを前にして最後のあぜの草刈りをやる予定であった。
が、前日キヨちゃんがひとりでやり終えてくれてあった。
しかもきょうは晴れているものの、また明日から雨模様のようなのだ。

「人も集まるんやったらちょうどええやん。
 やれるときにやってしまおう、今年の天気は最悪やで」

というわけで、サルシカの稲刈りはその日の朝突如として決まった。
今年の天気はそれほどにおかしかった。
真夏の雨がほしいときに1滴もふらず、さあ稲刈りだと腰をあげた途端に連日の雨、ときに豪雨。
はじめて米づくりをするわれわれサルシカ隊に与えられた試練であろうか。
それとも、これまでいろいろみんなで積み重ねてきた悪行のバチがあたったのであろうか(笑)。

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が、しかし、この日は晴れていた。
ぐっと秋の気配が進んでいたのに、きゅうに夏が舞い戻った感じ。
気温は30度を超えていた。
予想外の暑さに赤とんぼも戸惑っている様子である(笑)。

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草刈機を用意して集まってきたサルシカ隊の面々。
大きなコンバインがあって、「なんだなんだなんだ」となる。
いきなりのことで隊長も驚いてるんだから、隊員はもっと驚いて当然である(笑)。

今回参加してくれたのは、写真右からやっさん隊員、にっしー隊員、キヨちゃん副隊長、そして隊長のワタクシ。
ほかに前田隊員とケロリン隊員。
そうそうたるメンバーだし、人数なのだ。

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ご覧あれ。
この見事に垂れた稲穂を。
まだ部分的に青いのもあるけれど、刈れるときに刈っておくのだ。
米づくりは、天気まかせ、運まかせ!
結構ギャンブルなのだ。

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さっそくキヨちゃんがコンバインに乗り込み、バリバリバリバリと稲刈りをはじめる。
すごい勢いで稲を切り倒し、吸い込み、籾殻だけを収穫して、ワラをわらわらと吐き出す。
なんとも頼りになる機械である。
感動的ですらある。

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やっさんはコンバインのサポートをし、他の面々はあぜ周辺の草抜き。
この草がコンバインに入り込むと、絡みついてややこしいことになる。
だから面倒でもすべて引き抜いておかねばならぬ。

黄色いサルシカTシャツを着たケロリンは、田んぼの中に生えたヒエを抜いている。
これもそのままにしておくと、米に混じって面倒なことになる。
ひとつひとつ丁寧に抜いていく。

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サルシカ田んぼのすぐ近くに暮らしているハルヤ君が手伝いにきてくれる。
30代なのに先祖代々の田んぼを守り続けている立派な男である。
兼業なので当然仕事もある。
なのにサルシカの田んぼまで手伝いにきてくれた。
ありがたいのだ。
さっそくサルシカ隊に登録。
入隊!

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キヨちゃんは無駄のない動きでザクザク刈り込んでいく。
見ているだけで気持ちいい。

が、そんな稲刈り後の田んぼであまり気持ちよくのないものを発見。

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マムシ。
サルシカの野生児やっさんは、手づかみで捕獲。
口を無理やり開けて、牙をみんなに見せて喜んでいる。
良い子は絶対に真似をしないように(笑)。

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コンバインで刈れないところ、刈りにくいところは昔ながらのカマで刈り取る。
そしてコンバインに手作業で放り込む。
こういう作業があるなんて、実際にやるまでまったく知らなかった。

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続いて。
隊長のワタクシもコンバインを操縦させてもらう。
うれしい。
そして楽しい。
むひひひひと笑えてくる。

「さあ、刈るで刈るで刈るで〜」

と、やたら調子がいい。
働いてくれるのは機械なので当然楽ちんだが、稲刈りをしていると細かい粉がいっぱい飛んできて、腕や首筋、顔がやたらと痒くなる。
しかもバッタがどんどんワタクシの身体の方に飛び込んでくる。
いっとき、ワタクシの身体には10匹以上のバッタが止まっていた(笑)。
こういうのも実際に作業をやってみないと体感できないことである。

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コンバインにたまった米を軽トラに袋に移す。
一気にホースの先っぽから米が吐き出される。
いったいこの機械はどのような仕組みになっているのであるか。
すばらしいのであるが、まったく理解できないのだ(笑)。

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コンバインから吐き出されたワラは細かく砕かれている。
それを田んぼ全体にまんべなく広げる。
これがまた次年度の養分になるのだ。
米づくりには本当に無駄がないのである。

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2時間あまりでサルシカ田んぼの稲刈りは終了した。
半年におよぶ水の世話、草刈りを思うと、本当にあっという間の出来事であった。

収穫した米をこれから乾燥させ、脱穀し、いよいよ玄米の完成である。
さて、どれぐらいの量が収穫できたのか。
みんなで口々に言い合うが、みんな素人なのでアテにならぬ。
唯一のプロであるキヨちゃんはただ黙って笑っていた。

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稲刈りから2日後。
乾燥し、脱穀した玄米が届いた。

収穫量は7俵半。
30キロの袋で15袋と少しの量であった。
田んぼの面積からしてこれがどういう成績なのかはわからないが、まあワレワレとしては満足である。

さあ、精米をして食べよう!!!!

次回のサルシカ田んぼの報告は、サルシカ米収穫祭!!!!
9月22日(日)に開催予定!
だれでも参加できます!!

詳しくは・・・・
http://www.salsica.com/?p=14690
https://www.facebook.com/events/568262836567285/