はじめまして。
勢和の家つなぎ、というものたちです。
「勢和」という地は、市町村合併で勢和村はなくなってしまったけど、勢和は勢和が大好きな人たちの中で生き続けている。
この勢和で、長年ランドマーク的な役割を果たしてきた夫婦がいる。
いたって謙虚で目立つことの苦手な本人たちにはまったくそんな気はないのに、いつのまにかランドマーク。
勢和に移住したい人たちが、集うようになった。
ここではケッコー夫妻とよぶことにする。
ゆみちゃん
せっちゃん
そして2009年、空家を改装した古民家と勢和の風景に一目ぼれし、物件を見学したその場で「買います!!」と宣言し移り住んできた4人家族。
その家のかーちゃんが関西で生まれ育ったゆみちゃんである。
ついでに「買います!!」と宣言したのもゆみちゃんだったりする。
遅れること1年、地域資源を活用した新しい仕事起こしのお手伝いをする!!と、なんと会社を設立し、名古屋から夫と娘をよびよせたのがせっちゃん。
改めて書いてみるとなんやこのせっちゃんとゆみちゃん、無茶やんかと思うのだけど、本人だったりするので深くは考えないでおこう。
そしてほどなくしてケッコー夫妻とせっちゃん、ゆみちゃんの4人は出会うのです。
勢和でいろいろな人とご縁をいただくほどに感じる勢和の温かさ。
子どもたちは豊かな自然と周りの人たちの優しさの下、のびのびと育っていきます。勢和はまるで大きな家のよう。
“子どもたちは、地域のたからもの” “豊かな水と土には感謝の気持ち” 長い歴史の中で織り成してきた誇りと希望のある地域。
この大好きな勢和を子どもたちにこのまま残したい。
勢和でも今は使われていない家が増えてきました。
今は使われていなくとも、どなたかの大切な場所。
この大切な場所を、この地域に暮らしたいと考える新しい人たちにつなぐことはできないのだろうか。
勢和を好きになって、勢和で暮らしたいと思う人たちに。
かつて私たちがおうちを開いていただき、地域に受け入れていただいたように。
そんな想いをもって、4人は「勢和の家つなぎ」を立ち上げました。
今は空いている家、どなたかの大切な場所を新しい住人につなぐという活動を通じて美しい風景と集落の支えあいと田畑の営みが続き、子どもたちもずっとこの地で暮らしていこうと思える地域を未来につないでいくために。
と、熱く語ってきましたが、普段何をしているかというと、大人が子どもをダシにして田舎を本気で遊び、楽しく暮らしているのです。
次回からは勢和の暮らしを織り交ぜてレポートしますね。
(写真:西井匠、文:大須賀由美子)