写真/写真師マツバラ(松原豊) 文/ケロリン桶太郎、サルシカ隊長
サルシカ銭湯企画「伊賀の銭湯スタンプラリー完全制覇」編もいよいよ最終章である。
最後にやってきたのは、一乃湯。
銭湯落語でお世話になったところで、たぶんこの銭湯企画で一番多く湯に浸かっているところである。
なのでもう多くを語る必要はないでしょう。
なので入浴中の写真もない
なのでいきなりスタンプラリーのゴールの瞬間からお伝えします。
実はワタクシケロリンはすでに5軒あったときにゴールをしているのでした。
でも記念品と引き返えをせずに保管していたのです。
そう、まるでカルビー仮面ライダースナックでラッキーカードが出たのにカードアルバムと交換しない子供のように。(←わかるかな?)
なのでワタクシが掲げているスタンプラリーの台紙の左下の旭湯は空欄のまま。
寂しい話を書くのは気が引けますが、もうその旭湯は跡形もありません。
それが銭湯を取り巻く現実。
そんな時代の波に飲み込まれかけている銭湯業界ではありますが、2014年はチャレンジの一年になるようです。
ココからちょっと宣伝ね。
2014年1月より1年間、三重県にある36の銭湯(津と松阪の2軒が不参加)で三重県全域のスタンプラリーが開催されます。
・タテに長い三重県を桑名四日市、鈴鹿津、松阪、上野名張、伊勢、尾鷲熊野の6エリアに分け
・それぞれのエリアのスタンプをもらってまずエリア達成の下駄箱型木札をもらって
・そのうえで6つのエリアを完全制覇すると銭湯で使用される暖簾がもらえちゃうのです。しかもこの暖簾、新品と中古から選べるというマニアックなチョイスも可能。
・さらに「シリアルナンバー入り三重銭湯キング認定証」ももらえるダブル特典!
※クイーンの場合はどうなるのか?確認しておきます(笑)
このスタンプラリーを通じて地域の穴場スポットも楽しめる、スタンプラリーの旅へぜひお出かけください。
すでに三重県銭湯を2周しているワタクシでありますが、このスタンプラリーの制覇を目論むマニアな方、ぜひオトモダチになって一緒に銭湯を盛り上げていきましょう!
詳しい情報はこちらの公式ページで!
さてさて本題に戻ります。
そうとは知らずに上野の4軒を達成し安堵の表情を浮かべるサルシカ銭湯企画隊員。
まだまだ先は長いのだ!
とは言え一日4軒。
最初の太陽温泉さんではカラダをしっかり洗ってシャンプーして。
最後は洗うところもなくまさにカラスの行水。
それでもみんな達成感に浸りつつ湯に浸かる。
浸ると浸かる。同じ漢字なれど送り仮名の“な”が入るだけで読みも意味も違う!
そんなことはどーでもいいけど、とにかくゴールなのだ!
午後3時から午後8時まで。
わずか5時間で4軒の銭湯を巡る、「伊賀の銭湯スタンプラリー完全制覇」企画はここに完了した!!!
風呂に入るだけではあるが、これが結構疲れる。
湯で温まり、外気で冷やされ、また風呂で温まる・・・この繰り返しは相当身体に負担をかけるようだ。
ワレワレは修行を終えたような達成感で満たされていた。
中休みでビールを1杯飲んだものの、また身体は干からびる寸前である。
さあ、飲もう!
今度はどんどこ飲もう!!
てなわけでやってきたのは、一乃湯から徒歩5分ぐらい、伊賀のメインストリートから1本路地を入ったところにある「◯ッチの居酒屋おつなま」である。
一乃湯の中森さんがおすすめしてくれたお店であるが、店名が禁止用語なのだ。
店主は20代のうら若き女性である。
「誰が◯ッチなの?」と思わず聞いたら、「わたし!」と答える(笑)。
伊賀なので外国のお客さんも多く、店に入るなり、「Who is?」と聞かれるそうだ。
そりゃそうだろう(笑)。
しかも必ず彼女は「Me!」と答えるので、もうすぐさま大盛り上がりなんだそうだ。
まずは本日のスタンプラリーの戦利品をそれぞれ見せつつ記念撮影。
そして本日2回目のカンパーイ!!
しかしこのお店!
◯ッチがやっていると侮るなかれ!!
お姉さんはひとりで店を切りもりしつつ、魚もパーフェクトに下ろし、オジさんのハートを鷲掴みにするおつまみの数々をどんどんつくるのだ!
一乃湯の中森さんも合流し、銭湯談義をしつつ、どんどこ飲む!!
ああ、楽しい!!
こんなに楽しくていいのであろうか。
とはいえ、ハードな1日であった。
まずすずきっくすが撃沈。
店で倒れそうになっていたら、◯ッチなお姉さんが隣に空いてる部屋があるから寝ていっていい、と。
なんともやさしいお言葉!!!
で、さっさとすずきっくすをそこへ放り込み、またみんなで飲む(笑)。
いやー、飲んだ飲んだ!!
笑った笑った!!
この日、さすがに帰れないので、某人のご厚意である場所に全員泊めさせてもらった。
そこへ移動する際、すずきっくすを連れていくべきか否か、みんなで話し合った。
このまま隣に放置し、◯ッチなお姉さんにまかせたほうが幸せなのではないか。
そう思ったが、動かぬ巨体を放置したらそれは迷惑だろうと、彼のケツを蹴り飛ばして、その日の宿へと向かったのであった。
「伊賀の銭湯スタンプラリー完全制覇」編、おしまい。