めぐみごはん第15回『自分で採る2 フキ!』

投稿日: 2014年04月18日(金)16:59

えらいあっさりとしたタイトルです。
『フキ』。

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近所のおいちゃんの土地に、これでもかと言うほどもっさり生えています。
こんなにふんだんにある食材を、食べないなんてもったいない!
と、おいちゃんに(夫が)直訴したところ、「好きなだけ採ってもええよ」と。

というわけで、翌日。

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一緒に採ろうぜ!と声をかけたら、さっそく来ました、石黒ファミリー。
私と同じく、山菜などの『自生物』好き。
3人(&幼児1人)で、黙々と採ります。
遠くから見ると、小熊ちゃんみたいです。
潮干狩りにしても、こういう時って、あまりしゃべらなくなりますよね。
ちょっとでも立派な獲物を見つけようと、ハンターになっているのかもしれません。

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これで一人分。
けっこう採りました。
とはいえ、葉っぱを切り落とすと、

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こんな量。
それでも大ザル一杯分あるので、かなりの量です。
採っているときもそうですが、切り口から、むせ返るようなフキの香り。
都会に暮らしていた時には、嗅いだことのない強さです。
フキ好きなら、うっとりしますよ!

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鍋に入る長さに切って、沸騰したら2分茹でます。
長く茹でると、茹だり上がってしまい、スジが取れなくなるのでご注意を。

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絵面がどうにも地味ですね・・・。
しかしこれは、水にさらした後、地道にスジを取った成果なのです!
爪の先は真っ黒になり、人様にお見せできないくらい。
誰ですか、「茹でてからスジを取ると指が黒くならない」なんてガセネタを吹き込んだのは!!
しかもこの爪の黒さ、1週間ほど取れないのです。
ばっちい子ちゃんみたいで、恥ずかしかった・・・。

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気を取り直して。
こちらの太めのフキは、白だしと味醂であっさり炊き上げました。
味が染みにくいのかと思ったら、意外にも繊維の中心までしっかりとだしが。
歯応えも、ややポクポクしていて、相当好み。
食べていると、身体の中がきれいになるようです。

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一方の細い子ちゃんたちは、5cmほどの長さにカットし。

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たっぷりの醤油と味醂、そして日本酒それからお水を加え、やや強火で煮続けます。
この時は全部カップ1ずつ投入しました。
部屋中にお醤油の香りが付くので、服を部屋干ししていたりすると泣きを見ますよ(経験済み)

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『キャラブキ』の完成!!!!!
私が作るキャラブキは、市販されているものよりもやや薄めの味付けで、フキの風味を残しています。
ただ、長期保存したい場合は、真っ黒になるくらい醤油と砂糖を効かせると良いかもしれません。

それにしても、自分で作るキャラブキがこんなに美味しいなんて・・・と、自画自賛したくなるほどの仕上がり。

白いご飯が止まらなくなること、請け合いです!

ご馳走様でした!