テキスト/メグー
サルシカのほんわか人気連載「めぐみごはん」は、M子執筆によって続けられてきましたが、今回はサルシカ隊No.322のメグー登場!!
M子や隊長と同じく三重県津市の美里移住組。
ご主人とのんびり自給自足的暮らしをしています。
今後は彼女を中心に、ときおりM子も参加しつつ、めぐみごはんをつむいでいきます。
はじめまして。メグーです。
美里に移住して3年目、あれこれ採ったりもらったり、作って食べて過ごしてます。
よろしくお願いします。
さて、初めての記事はカンゾウ!
【近所の駐車場に生えているカンゾウ】
春になってフキや筍を頂いて、春の味覚にフクフクしてた所に、突如夫が持ち帰ってきました。
「何これ。草?」って聞いたら「カンゾウ。採ってきた。食えるらしいよ」と。
インターネットで調べた所、カンゾウと呼ばれる野草は「甘草」と「萱草」の2種類があるようで、こちらは「萱草」でした。
私は食すのはもちろん、その名を聞いたのも初めてだったのですが、よく見ると家の前の道路にも、幼稚園の駐車場でもそこら中に生えてます。
新芽が7cm位のものが食べ頃で、カッターで根元からザクっと刈るようです。
ちなみにカッターが手元になかったので引っこ抜いてみたら、ポキリと綺麗に採れました。
【カンゾウを採っているメグー】
ご近所さんによると、酢味噌和えにしたり炒めても美味しいとか。
ということで、早速作ってみました。
さてまずはこちら、夫が採ってきたカンゾウです。
明らかに育ちすぎています。
これ食べられるの?切った方がいいの?
といきなり躓きましたが、まあ茹でて食べてみて、判断することに。
【カンゾウとボールペンの比較写真】
食べ頃7cmと比べ、明らかに育ち過ぎてます。ボールペンが13cm…。
野草にしては珍しくアクのない草のようで、さっと塩茹でして水にさらします。
でかいやつの先の方を食べてみました。
かたい。
味は悪くないけど、繊維がいつまでも口の中に残り、山羊の気持ち。
次に若いカンゾウの葉先を食べてみるとやわらかい。
まあ、癖のない草です。味はまあ、・・・ほんのり草の味?
とりあえずこの柔らかさを目安に、育ち過ぎたカンゾウの葉をザックリ処分しました。
こんな感じにカット。もっとバッサリ切るべきだったと後悔。貧乏症が災いしました。
そして味付け。
まずは定番の酢味噌和え。
ボールに砂糖、お酢、味噌を各大さじ1でぐるぐるー。
辛し和えは、少量のだし汁、練り辛子小さじ1 と大さじ1の醤油で和えました。
そして我が家の定番の味付け、柚子胡椒和え。
茹でた鶏胸肉と麺つゆ(3倍濃縮)大さじ1、柚子胡椒小さじ1/2で和え、仕上げにゴマをパラパラ。春菊、菜の花でも美味しい。
【カンゾウと茹で鶏のゆず胡椒和え】
早速夫と共に試食!
固い部分は切り落としたつもりが、結構歯応えのある仕上がりで、もっと根元の方だけにすれば良かった…。
でも白い根元部分が美味しい!
シャッキリと瑞々しく柔らかい。クセがなくいくらでも食べられる。
酢味噌とイカでヌタにして食べると美味しそう!
シャクッとした歯触りがたまらない!!
私的には定番の酢味噌和えが、やっぱり美味しかったのですが、夫は鶏胸&柚子胡椒和え!と。
味の好みはあれど、とにかくカンゾウは根元です(しつこい)。
田舎であれば本当にあちこちに生えてますし、直売所でも扱っているようです。
透きとおる美しい根元!写真に写ってる部分で、大胆にカットするのがオススメです。
シャッキリ美味しい春の野草、カンゾウ。
今回は明らかに育ちすぎていたので、本来の味を楽しめたのかは微妙ですが、来年は新芽を摘んで味わってみたいです。
因みに美里に住んで38年の友人に、カンゾウの食べ方について聞いてみたところ「カンゾウって何?」と…。
美味しかったので家の前のカンゾウを採りにいったら、草刈機でばっさり刈られた後だった。やはり村の人にはただの雑草…?
美里の春のめぐみ!と意気揚々と書いてみましたが、そこまで一般的に食べられてはいないのかもしれません。
でも根元は美味しかったので、機会があれば皆様もぜひ!
ごちそうさまでした。