写真/フォトグラファー加納 文/サルシカ隊長
昨年(2013年)から三重のローカルブランドTシャツ「salT(サルティ)」の事業をはじめてから、津祭りや高虎楽座などなど、さまざまなイベントに出店し、サルティの販売をしてきた。
それまでのサルシカは、情報発信と自分たちが主催のイベントの運営しかやってこなかったので、イベント会場に朝から移動し、テントを設営し、商品を並べ・・・などという作業はもう大変で大変で仕方なかった。
が、どんなバカでも5回も6回もやれば、コツというか力の入れどころ抜きどころがわかってくる。
持っていくものも最低限必要なものに絞れるのだ。
が・・・。
数ヶ月という冬の間のブランクは大きかった。
今年はじめてのイベント出店。
昨年までの経験値はすべて失われていた。
サルシカは平均年齢が高いから仕方ないのだ。
物忘れが激しいのである(笑)。
イベント前夜の金曜日の夜。
大山さんが桑名から車を飛ばしてやってきてくれた。
事前の準備を手伝い、きょうは秘密基地に泊まって明日のイベントを手伝うという!
なんという意気込み!
なんという博愛の精神!!!
が、持ってきた巨大な保冷バッグにはなぜか大量のビールが入っているのである。
それとは別におつまみセットも購入してきているのである。
「さあ、急いでやろう!! 片付けよう! やっつけちゃおう! 早く済ましちゃおう!!」
大山さんは妙にテンションが高い。
しかも、あくまで秘密基地に来たのは飲むのが目的で、イベントの準備は「ついで」というか、目下のところ一刻も早く消し去らねばならぬ事象のひとつになっているらしい(笑)。
大山さんが持っていくサルティを整理して運び出し、ワタクシがそれをサルピー(サルシカピックアップキャビン)に積み込む。
そうなのだ!
今回は、サルピーを移動販売として使用するのである!!!
朝9時まえ。
イベント会場に到着。
今回ボランティアスタッフをしてくれるサルシカ隊の面々がすでに集まっていた。
メンバーを紹介しよう。
1.坂倉さん(サルティを愛する新隊員)
2.今井さん(田んぼからノルディックまで協力してくれる強力助っ人!)
3.あやちゃん(今回入隊!)
4.そうた(今回入隊!)
5.やまぴー
6.大山さん
7.フォトグラファー加納さん
8.隊長のワタクシ
それ以外にも、
大橋さん、高木さん、中津軒の中田さん、大澤屋の大澤さん、神さま前田さん、いろんな人が顔を出して手伝いをしてくれた。
本当に感謝する。
段取りを忘れてオロオロしつつも、なんとか準備を進める。
10時スタートなのに9時集合というのは余裕をぶちかましすぎた。
焦りまくっての準備であった。
さて。
今回参加させてもらうイベントの紹介である。
名前は「えんにちさい2014」。
正式には「津観音縁日祭」。
「みんなでもっと津観音を盛り上げよう」という熱い想いをもった地元のメンバーが集まって毎月18日に開催されている縁日賑わい市に音楽イベント等を融合させ、津観音縁日をさらにPR・定着させることを目的にした地元密着・交流型のお祭り。
昨年に引き続き2回めの開催なのだ。
開催場所は、日本の三大観音のひとつ津観音!
その境内と隣接の観音広場が会場である。
昨年は2万人の人出だったというが、今年はどんな盛り上がりをみせるのか。
会場にはサルシカの主要隊員である大工のT橋さんの姿も!
彼はサルシカを裏切り、自分のカホン体験教室を(笑)。
オトナリは津市NPOサポートセンターのブース。
飲食コーナーにはサルシカ公認屋台(笑)の串揚げ「まるう」さんもいた。
10時スタートと同時にやまぴーが大きな看板をブースのまえにたてる。
それを待っていたかのように子どもたちがわらわらと集まってくる。
「もうやるの?」
「はじめるの?」
「おいちゃん、ルール教えて!」
おいちゃんというガキどもに教えてやるものか(笑)。
そう、
この日、実はワレワレは、サルティを販売するのだけでなく、
サルティを使ったゲームをやることになっていたのだ。
その名も!
「サルティをさがせ!!」
そのまんまですね(笑)。
会場には事前にサルティを着た人をいろんなところに放ってある。
すでにブースではTシャツが売れていて、それに着替えている人たちもいる。
そんなサルティを着た人を見つけ、いっしょに特定のポーズで2ショット写真を撮ってくる。
それを早く集めた人に豪華商品をあげますよ〜、という企画なのだ。
そして!!
その豪華商品とは!!!
なんとなんと!!
任天堂のWiiU、そして松阪牛の商品券1万円分!!
それをそれぞれ2セット!
しかも!!
50枚以上の限定サルティをプレゼント!!
という太っ腹企画〜!!
サルティは津のみなさんの協力で制作され、津のみなさんによって人気に火をつけていただき、そして予想以上に売れたのだ。
いまこそ津のみなさんにお返しするときなのだ!!
それにしても。
WiiUのパワーはすさまじかった。
子どもたちだけでなく、お母さんお父さんもどんどん引きつけた
ゲーム開始時間ともなると、ご覧の人だかり。
お祭りの楽しいゲームのはじまりはじまり〜。
という感じじゃなくて、
恐ろしさを感じるほどの緊迫感である。
「早く〜、早く〜、早ぐぅううううううううう〜!!!!」
われわれか弱きサルシカ隊の面々は、まわりのみんなに押し倒され、食われてしまうのではないかと思った(笑)。
で、ポーズを発表してゲーム開始ぃ!!
サルティを着た人と自分がとるポーズはダブルピース!
それぞれ違う種類のサルティを着た人20人と写真を撮り、ブースに戻ってきた人の勝ちなのだ。
撮影するのはデジカメでもスマートフォンでも携帯でもDSでもかまわない。
この日、サルティを来ている人は、モテまくった。
ざんこく焼きTシャツを着ていた大工のT橋さんは、「40数年の人生の中であんなにたくさんの写真を求められたのは初めてだった。いやー、モテたモテた」と喜び、たまたまその日サルティを着てきた人は急にみんなに写真を求められてなんのことやらわからず、「そうかそうか自分はスターになったのか!」などと思ったという(笑)。
そして30分後。
会場内を血眼になって走り回った参加者が戻ってきた。
親がサルティを買い、それで数を合わせようという家族もいた。
牧歌的なゲームのイメージが「血眼!阿鼻叫喚!WiiU争奪デスゲーム!」みたいな感じになってしまった。
優勝者はステージで発表させてもらい、授与式が行われた。
ちなみにステージに私といっしょに立っているのは、小久保加織さん。
大正12年に創業した歴史ある鮑問屋「丸傳商店」の4代目。
なんとゲンキ3ネットのレポートにも登場してもらったことがある女性なのだ!!
WiiU、松阪牛1万円分、間違いなく差し上げました!
イベントは午前1回、午後にも1回やって計2回。
本当にたくさんの人にご参加いただきました。
ありがとうございます。
今回出店を誘ってくれた「えんにちさい」実行委員会のみなさん、
手伝ってくれたサルシカの面々、
みんなありがとう!
最後に。
今回のスタッフの中で最高齢でありながら、前日からフルに手伝ってくれた大山さんに、感謝の気持ちと敬意を表してこの写真を掲載します。
ありがとうでした!!!(笑)