「秘密の石釜パン焼き女子会 後編」第264回サルシカ隊がいく

投稿日: 2014年06月12日(木)12:00

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その後もパンは順調に焼き上がり。
吉田さんによる、ピザ風パン、シャンティーさんのチーズ入りパン。

あ、高温のダッチオーブンで、ついでに『塩釜チキン』も作りました。
こんな豪快なものを作るのは、私に決まっていますね。
肉がしっとりと柔らかくなり、美味しかったですよ。

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と、ここで悲劇が。
石釜の温度が落ちすぎてしまったため、吉田さんの全粒スペルト小麦のパンと、M子作の角食パンが生焼けに。
慌てて火を入れて温度を上げたところ、吉田さんのはパンはがっちり焼き付いて取り出せなくなり、M子の角食パンはムラ焼けに。

「私の誕生日なのに・・・」

うなだれる吉田さん。

夫、ややオロオロするも、

「まあ、石釜やでな、こういうこともあるさ。食べられるから大丈夫さな!」

と開き直り。
この野郎。
三重県産小麦『にしのかおり』とエシレバターをふんだんに使った、私の角食パンもどうしてくれるんだ。
ゴゴゴゴゴ・・・。

ちなみに『スペルト小麦』というのは、現在使われている小麦の原種にあたるもので、いわゆる『古代小麦』。
やや酸味のある、素朴な味わいのパンに焼き上がりました。

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なぜか猿のように群がって食べる、女子一同。
この古代小麦の味が、妙にハマるのですよ。
自分でも取り寄せてみようかな、と思ってみたり。

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そして前回大成功した、メグーちゃんの楽健寺酵母を使ったパンは、ちょい、焼けすぎ。
だんだん、火の番が雑になっているような・・・。
夫・・・。

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しかし、中の火の通りは完璧でした!
1つはプレーン、1つはクルミとレーズン入り。

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そして最後は、謎のパン焼き師、Mioさんのパン2種。
こちらはカボチャとレーズンのパン。
見て!
このカボチャの色の美しいこと!
ふんわりもっちりで、程よくカボチャの香り。

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紅茶酵母の甘夏ピールパンは、この日、最高の焼き上がり。

「残り物には福があるわね、ふふふふふ」

と勝ち誇ったような笑みが憎いです。
悔しい!
でも、めっちゃ美味しいのです!

『石釜パン』は、温度管理にさえ気を配れば、ほんっっとうにおいしいパンが焼けます。
その特徴は、ハード系だと顕著。
皮が薄くパリパリッとし、中の生地がものすごい勢いで膨らむのです。
なので、中を割ると、はね返るほどの弾力が。
口に入れた瞬間に、思わず声が出るほどですよ。

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デザートはメグーちゃんによる、土鍋プリン。
卵と牛乳だけのまっとうで懐かしい味わい。
底のカラメルがまた、ノスタルジックで良かったです。

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焼いて食べて、まったりとしたひととき。
それにしてもパン好き、食べることが好きな人同士が集まると、会話がどこまでも広がりますね!
パンの話題、パンから派生する『食』に関する話題、さらにもっと広がる話題・・・。

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『秘密の石釜パン焼き女子会』に参加くださったみなさん、ありがとうございました!
釜の温度調整、パンの入れ方、焼く順番・・・まだまだ『石釜パン』の世界の奥は深いです。

これからもまた、石釜パンを極めましょう!

※ 『石釜パン会』は、現在招待制となっているため、知人を中心に招待し、開催しています。
どうしても石釜でパンを焼いてみたい!という方は、info@salsica.comへご連絡くださいませ。