「ヒエがヒエエエエエ!」第267回サルシカ隊がいく

投稿日: 2014年07月01日(火)09:08

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昨年から米づくりをはじめたサルシカであるが、
今年は昨年と同じ津市美里町細野地区に1反、そしてもうひとつサルシカ秘密基地のある美里町平木地区にも、もう1反、田んぼをやっている。
細野地区のをサルシカ第一田んぼ、平木区のをサルシカ第二田んぼと呼んでいる。

その第二田んぼを管理してくれている西川のお父ちゃんが、ある朝、なんの前触れもなくやってきたのである。

「奥田さん、ちょっと大変なことになってなあ」

よく見れば西川のおとうちゃんのズボンや服は泥だらけ。
顔にも泥をかぶっている。

話を聞けば、なんと第二田んぼの1枚にのみ、なぜか大量のヒエが繁殖しているのだという。

「なんとか自分でやっつけようと思ったけど、これは無理や、隊員に出動してもろてくれへんか」

大体なことならなんでもこなしてしまう西川のお父ちゃんからヘルプが入るなんてよほどのことである。
私はただちにサルシカ隊の面々に連絡を打った。

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そして歩いていけるサルシカ第二田んぼに行くと、なんということであろうか、1枚の田んぼの中央部分のみ、やたらと緑が濃いのである。
よくよく見ると、稲が密集している!!
もちろん稲もあるが、その周囲を埋め尽くしているのがヒエだという。

ヒエエエエエ!!
どれが稲でどれがヒエなのかさっぱりわからんぞ!!!

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ヒエは引き抜くと、根っこが緑のまま。
稲は白い。
これが最大の違い。
が、これは引き抜いてみないとわからないのである(笑)。

もうひとつの違い。
稲は機械で深く植えているので、根がしっかり張っている。
ヒエはひっぱるとすぐ抜ける。

あとは、並んでいる位置、間隔で判断するしかない。

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今回、急な呼びかけにもかかわらず、大橋さんゆかさんが参加してくれた。
これに西川のお父ちゃんと隊長のワタクシ。
4名での勝負である。

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兵庫県出身のゆかさんの山村生まれ。
子供の頃からヒエ抜きをやってきたという。
田んぼに入って草など抜いたことがない隊長のワタクシや大橋さんに比べて、なんと戦力になることか!!!

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しかし、なぜこの田んぼにだけ、ヒエが大量繁殖したのか。
まったく理由はわからない、とのことであった。
確かに除草剤は最低限しか使っていないが、他の田んぼではこんなにヒエは生えていない。

ヒエの密生地帯じゃないところは、稲の並びがよく見えるのでイレギュラーがなものがヒエと判断できる。
大橋さんがやっているあたりはまだまだ楽ちん!!

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いよいよ密集地帯へ!
一束の稲のまわりのヒエを取っただけで一抱えほどになる。
それをあぜに放り投げ、えんえんと作業を続ける。

腰にくる。
泥に足が取られ、太ももにも足首にもくる。

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お昼前になんとかすべてのヒエを抜き終えた。
実際にはたくさんの稲も抜いてしまったが、それとなく元に戻しておいた。
きっとまた定植してくれるはずだ(笑)。

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お昼。
みんなで素麺。
最近これが定番であるな。

汗をかいた身体に冷たい素麺がしみる。
心地よい肉体労働が終わった!!