公開日 2008年9月16日 | |||
伊賀の古民家物件をリフォームし、販売している会社は、伊賀市街から車で10分ほどの静かな集落の中にありました。
写真が社長の山田 泰王(やまだ たいおう)さん。 商売として古民家を扱うまえに、ご自身が田舎暮らし、古民家生活に憧れ、それを満喫していらっしゃいます。 私たちが訪ねたとき、山田さんは農作業中。 「やあ、どうも!よくいらっしゃいました!」 見るからに元気そうなお父さんです。 |
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現在お住まいの古民家。
広い敷地に二棟と蔵。 |
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畑の細かい作業は奥さん。草刈などの重労働は山田さんが担当 | |||
現在自給率は80%近いというから驚きである | |||
山田さん自慢の黒豆枝豆を見せてもらう隊長。
「これがウマイですよ。夕方こうやって食べるだけもぎって茹でて、ビールでやったらもう最高ですよ、ホントに」 畑には他にもサトイモが大きく育っていた。 「食べるものには不自由しませんね。これこそ田舎暮らしの楽しみですわ、はははは」 山田さんは商売としてでなく、まず何より古民家、そして田舎暮らしを愛し、楽しんでいる。 その延長線上に商売があるという感じだ。 |
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裏手の竹山も山田さんの敷地。毎年食べきれない量の筍があがるという | |||
家の敷地内にある蔵が事務所。エアコンも電話もあります | |||
まず山田さんが古民家暮らしをはじめることになったキッカケ、そして古民家を扱う仕事をはじめたキッカケからお伺いした。
山田「私はね、本田技研工業に30年近く勤めてたんですよ。営業一筋で、京都、滋賀、岡山、東京とあちこちいきました。商売のおもしろさ、むずかしさをすべて教えてもらいました」
そして山田さんは販売会社の社長にまで登りつめる。 山田「まあ当時でいう企業戦士だったんでしょうなぁ。それはそれですごく楽しかったし満足していました。しかし、お恥ずかしい話ですが、転勤を続ける中で妻が体調を崩していることにさえ気づかなかったんです・・・。 それで、これではイカン、家族とゆっくり過ごす時間を見つけなければ・・・と考えて、のんびりした田舎暮らしを考えはじめたんです」 山田さんはホンダを退社し、田舎暮らしの場所を探し始める。 山田「それで大阪にある古民家の販売会社を訪ねたんです。いい物件が本で紹介されていたので。 山田さんはその会社で、古民家の仕入れを担当。ノウハウのすべてを学んだ。 ご自身の暮らし、そして仕事上の立場から田舎暮らしと古民家暮らしのポイントは何なのであろうか。 山田「定年になってから家を探していては遅すぎます。体が動くうちにじゃないと、田舎暮らしも古民家暮らしも楽しめませんから。 |
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仕入れて現在リフォーム中の物件も見せていただいた。 | |||
別荘として使われていた物件でした | |||
山田さんは作業中の大工さんと細かく作業の打ち合わせをする。
「まず何より自分が住みたい・・・と思う家にしないとイカンと思ってるんです」 だから細部にまで徹底的にこだわる。 |
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オープンデッキから湖が一望できる。最高のロケーションである | |||
「自分が住みたいと思うような家じゃなきゃ再生なんてできませんよ」
山田さんは熱く語る。 「自分が住むことを前提に考えるから、ご近所との関係もしっかり確認するし、見えないところでもしっかりと補修します。この仕事は買うのも売るのも信頼が 大切なんです。一度でも不義理なことをしたら、もう売ってもくれないし、当然買ってもいただけない。 |
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これまでとはちょっと趣向の違う「古民家ものがたり」でしたが、いかがだったでしょうか。
山田さん、そして紹介した古民家に興味がある人は、ぜひ山田さんの会社のホームページをご覧ください。
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第3回「現在販売中の蔵のある家」その2
投稿日: 2008年09月16日(火)08:39