「農業支援&カフェ事業スタート!」第270回サルシカ隊がいく

投稿日: 2014年09月04日(木)17:01

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2年という歳月をかけて完成させたサルシカ秘密基地。
規模こそ大きいがなんともバカげたこの施設を、これからどのように活用していくのか、そもそもサルシカは何をおっぱじめようとしているのか、いろんな人から期待の質問、そして不安の声を聞いた(笑)。

実は・・・・
当初からしっかりした計画があったのだ・・・と書ければ格好がいいのだけれど、実は最初はぼんやりともイメージはなかったのである。
みんなが集まる場所でいろんなイベントが出来たらいいなあ、ぐらいしか考えてなかった。

しかし、たくさんの人に協力してもらい、ともに汗をながし、宴会し、語り合っているうちに、じわりじわりと目指すべき方向性が定まり、あからさまに口には出さないものの、それにしてはブレることなく、ある方向へと進んできたのだ。

で、ついに。
この9月より、その計画を現実にする事業がスタートした。
そして、その事業を進めるにあたり、ふたりのスタッフを雇用したのである。

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そのうちのひとりは、サルシカのイベントではおなじみのあの人である。
なんとこの人は、ハローワークを通じて本気で応募をしてきて、採点方式の面接試験を乗り越えてきたのだ。
まさかまさかの展開だったのである。
ま、この部分は面白いけれど、知っている人にしかわからない話なのでさくりと次へいこう。

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前出のあの人は愛知県から。
もうひとりは東京から、この三重県津市美里町へとやってきた。

住まいの手配は地域の方に協力してもらって好条件で見つかった。
本当にありがたい。

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ネットワーク関連の設定やPCの設定は、サルシカIT班リーダーのエネオス稲ちゃんが。
住居の洗濯機や冷蔵庫は副隊長のキヨちゃんが提供してくれた。

他にも前田の神さまが水回り工事のお手伝いをしてくれるなど、万全の受け入れ体制であった。
隊長であるワタクシは、サルシカ隊の奥深さと優しさを目の当たりにし、感動の涙を垂れ流したのである(笑)。

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そして肝心の事業である。
いったい何をはじめるのであるか。

それは表題にもある「農業支援とカフェ事業」である。
具体的には、この事業を進めるにあたって必要な人材を育て、実現化させるのが目的である。

まずは農業支援のことを説明しよう。
秘密基地のある三重県津市美里町は過疎高齢化地域である。
農業の担い手はおらず、休耕地がすごい勢いで増えつつある。

で、今回したふたりのスタッフが、農業をしているみなさんのお手伝いをさせていただき、なおかつ農業のイロハを教えていただく。そしてスキルを蓄積し、休耕地を活用して自ら作物をつくっていく。
基礎を体得したところで、自家消費としての野菜づくりではなく、売るための野菜づくりを外部にいって学び、今度は集落のみんなとつくって広げていく・・・というのが計画である。

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で、まずふたりのスタッフは、サルシカ農業班リーダーでもあるキヨちゃんに稲刈りに向けての作業などをレクチャー。
何よりも欠かせない草刈りを学ぶところからスタートしたのである。

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そして集落の先生たちにも、ヒエやアワを抜くことや、稲刈り機の操作など、次々に学びはじめる。
まだはじまって数日だが、ふたりのスタッフは筋肉痛に悲鳴をあげている(笑)。

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そしてもうひとつのカフェ。
これは集落のみなさんのために開店させるコミュニティ・カフェである。
代金は日々つくっている野菜で払うことができる。
そう、作物を持ってきてくれたら無料なのだ。

これはわれわれサルシカが主体ではなく、平木区の住民によってつくられた平木区活性化協議会によって運営される。
ふたりはその運営をお手伝いしながら学び、今後の本格的カフェのオープンを目指すのだ。

現在のところ、月に1回程度のオープンの予定である。
しばらくはコミュニティ・カフェの営業日の午後、サルシカのメンバーによってランチの営業も計画している。
まだ詳細は決まっていないが、さまざまなイベントと同時開催予定である。

現在のところ、カフェのスタートは9月末か10月頭を予定している。
ぜひご期待いただきたい。

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ちなみに・・・
サルシカの新入社員は、55歳と58歳である(笑)。

サルシカ隊長であるワタクシがこの原稿を書いている今、カフェの衛生なんちゃらを学んでいるふたりは、

「みんな、秘密基地で待ってるよ〜。
 差し入れ大歓迎だよ〜、遊びにきてね〜」

と、言っているのである(笑)。