第27回「ゴーヤ」

投稿日: 2014年09月08日(月)08:58

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ゴーヤ。
夏にどこからともなくやってきて、食卓に上がってはみんなに文句を言われていた緑のイボイボ。
それを美味しいと感じるようになったのは、わたしが大人になったから?
いえいえ、今は子どもでも十分に美味しく食べられるように、いろんなレシピがあるのです。
今回のめぐみごはんは、嫌いなお野菜ナンバーワン?ゴーヤを使ったレシピをお送りします。

その1 ゴーヤチップス
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ゴーヤといえば、まずはチャンプル!というお家も多いのでは?
もちろん我が家もチャンプルは作りますが、子どもはあんまり好きではない様子。
そこで今回挑戦したのは、子どもが喜んで食べると噂のゴーヤチップスです。

横半分に切ったゴーヤのわたを、スプーンでくりぬきます。
薄切りにして片栗粉をまぶして揚げるだけ。
なんと、苦味を抜くための下処理も要りません。
えー、ほんとに食べてくれるの?と作ってみたところ・・・。

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息子がものすごい勢いで食べてます!
ほんのり苦味はあるのですが、それよりもポテトチップスのような軽いさくさくとした触感で、パリパリ食べ進んでしまう。
あー、これビールだわー。まだ昼間だけどビールだわー、と冷蔵庫に手を伸ばしそうになります。
片栗粉と一緒にカレー粉をまぶしたものも、息子はバリバリ食べますが、わたしはシンプルにお塩パラリの方が好みでした。

その2 ゴーヤの佃煮
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これは奈良に住む友人に教えてもらったレシピです。
今回のレシピの中で、一番のオススメです。
では早速作り方を。

ゴーヤ500グラムを一時間ほど水にさらします。
砂糖100グラム、醤油100cc、みりんとお酢を50ccずつを鍋に入れて、ちりめんじゃこ、ゴーヤを入れて汁がなくなるまで煮ます。
仕上げにフライパンで炒ったかつお節とゴマを混ぜたら完成です。

じゃじゃーん!
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効果音が古い?そんなことも気にならないくらい、これがほんっとに美味しいんです!
もうね、革命。2014年ゴーヤ革命。
じゃこ、かつお節、ゴマの香ばしさ。甘辛い味付けは子どもも大人も大喜びです。
これに日本酒があれば、他にはもう何もいらない。
大のオススメ、大人も子どもも大満足の一品です。

その3 ゴーヤのカレーミート
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これは某レシピサイトでみつけたレシピなのですが、子どもが大好きで夏に一度は必ず作ってます。
ゴーヤをタテ半分に切って、ワタを取り、薄切りにして塩をまぶします。
ぎゅっと絞って水気を切り、さらに熱湯で茹でてざるにあげます。
にんにくのみじん切りと、ひき肉を炒め、水1カップとカレールー20グラム(1片)、ケチャップ大さじ3とオイスターソース小さじ1/2、ゴーヤを入れて水気がなくなれば出来上がり。

けっこう沢山のゴーヤをドサッと入れても、こどもの好きなカレー&ケチャップが、ゴーヤの苦味をぽってりとコーティング?してくれてます。
ゴーヤの苦味を楽しみたい大人には、少し物足りないかもしれませんが、こどもはこれが大好きで「ゴーヤのカレーのやつ作ってー」とおねだりされるほど。
ご飯、千切りレタス、トマトの上にこのカレーミートをかけて、上にチーズを乗せたらちょっと変わったタコライス。
写真は、トマトなし、レタスのかわりにきゅうりですが、レタス&トマトの方が見た目もキレイでオススメです。

その4 ゴーヤ茶
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この時期、美里のあちこちで作られている模様。
作り方は簡単、ワタをとって薄切りにしたゴーヤを、お日様でカラカラになるまで干すだけです。
お隣さんが、毎年作っているので、写真を撮らせてもらいました。

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「今年もお茶ですか?美味しいですよね」と話しかけたところ「そうかなぁ。あんまりうまいもんでもないがなぁ」とバッサリ。
少し苦味のあるほうじ茶のような感じで意外とすっきりと飲めた記憶があるのですが、「美味しいから」というよりは、捨てるのもったいないし、健康によさそうだから・・・?
ゴーヤ茶は二日酔いやダイエットにもいいそうなので、ゴーヤを沢山いただいた時には作ってみたい一品です。

その5 そのまんまデザート!
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揚げてみたり煮てみたり、濃い味付けでごまかしてみたり、乾燥させたり。
苦味をなんとか和らげようと、工夫が楽しいゴーヤレシピ。
その中でもびっくりなのがこちら。
ただ完熟させるだけなのです。
そこで、ヤギのさくらちゃんでお馴染みのM井さん家の畑に「完熟ゴーヤある〜?」とお邪魔したところ、みごとに黄色く熟した実がボカンボカンとなってました。

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黄色くなったゴーヤを半分に割ると、宝石のように真っ赤にきらめく美しい種!
M井さんは大胆にその場でかぶりついて、種を畑にプププー。
種のまわりのこの赤いゼリー状の部分が、やさしく甘い。後味だけがほんのりゴーヤ。
今まで苦い苦い言ってごめんって、思わずゴーヤに謝っちゃう。
いやー、フルーツとしてのゴーヤの底力を見せ付けられました。
「全然苦くないね!ついついつまんでしまう感じ。子どもとかも食べるの?」とM井さんに聞いたら「いやー、誰も食べない」と・・・。
甘いのは種の周りのゼリー部分のみ、というささやかさから、ゴーヤがフルーツ売り場に並ぶ日は残念ながら来なさそう。
それにしてもこの色のインパクトがなんとも。
この鮮やかさ。自然ってすごいなあ。

ちなみに皮の部分をかじってみたところ、シャッキシャキ!
少々苦味が残る部分もあるのですが、下処理等必要なく、サラダ感覚でいただけます。
早速その日の晩御飯にツナマヨと和えてサラダでいただきました。

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ゴーヤがこんなに瑞々しく、サラダで食べられるなんて!
このシャッキシャキの触感は、ぜひ味わってもらいたいくらい口が気持ちいいです。
ゴーヤを生で食べたのは初めてなのですが、これはイケル!
「ワーオ!全然ニガクナ〜イ!」ってなぜか外人のコント風につぶやいてしまうくらいに驚きました。

ゴーヤ。
はじめて食べたときには、あまりの苦味に「毒か!」と思いましたが、工夫次第で苦味も美味しくいただけます。
嫌いなお野菜ナンバーワンから脱却する日は遠くない!?

ごちそうさまでした!