「サルシカ米2014の収穫なのだ〜!!」第271回サルシカ隊がいく

投稿日: 2014年09月21日(日)08:29

s271-01写真/エネオス稲ちゃん 文/サルシカ隊長

いよいよ稲刈りなのだ!
サルシカが米づくりをはじめて2年目!
まだまだ手探りでの挑戦である。

そこに今回から、2人のスタッフが参加することになった。
休耕地、耕作放棄地が目立ちはじめた三重県津市美里町で、農業支援をしていくための人材を育てる・・・そんな事業を実施するため、スタッフを育成中なのである。

サルシカの中では、キヨちゃんしか稲作の経験がない。
なので、キヨちゃんが先生となって、稲刈り作業のトレーニングがはじまったのだ。

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最初に収穫するのは、昨年から地主さんにお借りして米をつくっている美里町細野地区のサルシカ第1田んぼ。
経ヶ峰の山中にあり、見上げれば経ヶ峰、見下ろせば青山高原が見渡せる。
上も下も絶景。
すばらしいところなのだ。

しかも水がいい。
上流には人家が一切ないので飲めるほどの山水である。
経ヶ峰の清流でつくった米がうまくないわけがないのだ。

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今回はスタッフの教育もあるので、さまざまな収穫方法を実施する。
第1田んぼは、大型コンバインを使っての収穫。
便利であるが、この機械が入れる田んぼはかなり限定される。

まずはキヨちゃんがドガガガガ!と刈り取りはじめる。
稲を刈り取り、そのまま脱穀し、ワラを刻んで吐き出す。
なんともよく出来た機械である。
キレイな形をした田んぼであれば、あっという間に稲刈りは終わってしまう。

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が、サルシカ第1田んぼは残念ながら、ひょうたん型、不気味な台形型である。
隅っこの方には機械が入らないので、そこは人が刈る。
しかも田んぼのあちこちにヒエが生えている。
水の管理が悪かったので、雑草もかなり生えている。
それを引き抜く。
結構、人間の作業があるのだ。

サルシカの新スタッフは、なんと55歳と58歳である。
農作業ほぼ未体験。

「そこ、ヒエ抜いて! 端っこの稲を刈って!!」

30代のやっさんが、きびしく指導していく(笑)。

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本日の講師は、キヨちゃん。
自分の田んぼの稲刈り、依頼を受けてやっている稲刈り、と、もう連日稲刈りだらけなのだ。
彼の本業は自動車の修理であるが、車なんぞ触っているヒマもないほどの忙しさである。

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隊長であるワタクシは、実習の様子を監督し、サボっているヤツラをきびしく叱責・・・といきたいが、結局のところスタッフと共に作業している。
なんたってワタクシも昨年から田んぼをやっているドシロウトなのである。
教える側より、教えられる側なのである(笑)。

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それにしても。
田んぼの作業は楽しい。
いつも笑いが溢れている。

作業はそれなりに大変である。

でも眺めがよく、食べ物を得るという目的が果てしなく清々しい。
だからやっていることにストレスがない。

ついつい、
「ああ、早くこの米を食べたいなあ、うまいだろうなあ」
と、笑みがこぼれる。
「うひひひひひひひ」
と、不気味な笑い声を上げてしまう。

完全にあやしいおじさんたちなのだ。

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研修であるからして、コンバインにも試乗してもらう。
まずは中谷さんから。

こういう機械を前にすると、おじさんたちは少年の顔になる。
真剣を装っているが、うれしさが滲み出ている。

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一方の上出さんは、完全に喜んでいる。
しかもカメラ目線だ。
ちゃんと操作を学ばんかい!!(笑)

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およそ2時間。
サルシカ第1田んぼの稲刈りは完了した。
昨年であれば、このあとキヨちゃんに乾燥をお願いし、数日後に完成した米が届いて終わり〜!!であった。
が、今回は研修なので、このあとも自分たちでやる。

が、それは次回に。