第35回「豆から、手づくり豆腐!」

投稿日: 2014年12月06日(土)11:53

00

メグーです。
冬はすぐそこ。美里では大豆の収穫時期がやってきました。
昨年は乾燥大豆を大量にいただき、味噌などを作りましたが、まだまだ大量に残っています。
もしかしたら今年もいただけるかも(図々しい!)、でもこのままでは家が大豆だらけに!?
というわけで大量の大豆を消費すべく、今回のめぐみごはんは2回に分けて、はじめての豆腐&納豆作りに挑戦します!

01

それにしても豆腐りって大変そう&難しそうなイメージが。
作り方をネットで調べてみても「焦げた」「固まらない」といった失敗報告がたくさんヒットします。
ウムムとうなりつつ夫に相談。大豆、どれくらいの量で作る?
すると夫から「1キロくらいいっちゃえば?」と答えが。
豆腐に1キロはさすがに多いだろうと、及び腰の私。
結局1キロのうち700グラムを豆腐、300グラムを納豆と決定。どうか無駄になりませんように、と祈りつつ大豆700グラムを洗って大豆の3倍量の水につけます。

02

一晩置いてからの作業なので、その間ににがりを買いに行かねば!と薬局に車を走らせました。
すると500ccほども入った大きなボトルしか見つからない。しかもお値段が700円くらいする。
チョットチョット!!これ一本で豆腐が何丁買えるのよ!とフラフラしながら薬局を後にし、スーパーへと向かいました。
なんでにがりを用意してから、豆を水につけなかったんだろう。こうしている間にも大豆は水をどんどんと吸い上げている。
治らない場当たり的な性格を恨みつつ、結局スーパーを2軒まわって、300円の本にがりをゲットしました。

03

翌日、いよいよ豆腐作りに挑戦です。大豆がパンパンに膨らんでます。ムフフ。

04

これをつけ汁ごとフードプロセッサーでできるだけなめらかにしていくわけですが、我が家で大活躍のフードプロセッサー、容量はそんなに大きくありません。お水を入れて合計2800グラムの大豆。思っていた以上に過酷!

05

なくならない!面倒くさい!なんだこれ、修行?
15回程繰り返したでしょうか。台所に延々とフードプロセッサーの音が鳴り響きます。

クリーム状になるまでできるだけ細かく・・・とレシピサイトには書いてありましたが、グダグダな性格が災いして後半は結構粗め。
こういうところをきちんと押さえると、きっと美味しい豆腐ができあがるんだろうなー。

続いて大きめの鍋に2800ccのお水とペースト状になった大豆を入れます。
パスタ鍋にいっぱいです。
こ、これは一度にすれば絶対に焦がす!絶対に吹きこぼれる!と確信し、3回にわけて煮ることに。
ここが豆腐作りのひとつの難所のようです。焦がすことのないように、つねに木べらでかき混ぜながらの作業になります。

06

07

沸騰するまでは強火です。沸騰した途端、泡がものすごい勢いで膨らんで、あふれる手前で弱火にし、8分ほど煮ていきます。
大量の灰汁を取り除きつつ、つねに木べらでかき混ぜる。
ぐるぐるとかき回す手がしんどい。大量の灰汁が憎々しい。誰だ、1キロくらい行けと言った奴は。
「はい、カプチーノ」と笑顔で灰汁を差し出してやろうかと、悪意をメラメラ燃やしつつ、ひたすらに混ぜ続けます。
すると、ふわり!
あ!これ、豆乳!豆乳だ!と今までの疲れを癒す優しい香りが。
大豆の青臭さが消えて、豆乳の匂いに変わる瞬間は、ちょっと感動。いいにおい!!

続いて、漉していきます。ボウルにザルと、固く絞ったふきんを重ね、ぎゅっとねじって絞ります。
ここは夫にも手伝ってもらいました。

08

09

しぼりたての豆乳がものすごくいい匂いです。夫と一緒にコップですくって飲んでみました。
「豆乳だ!ちゃんと豆乳だよ!豆乳の味がするよ!」と感動する私に夫が「ちょっと味が薄くない?」と水を差します。

10

豆乳の濃度を上げるということは、水を少なくするということで焦げる確率も高くなります。
濃度の濃い市販の豆乳を使うほうが、確実に美味しくできそうな予感。
いや、しかし作ることに意義がある!?
めげずに残りの大豆ペーストを火にかけ、ぐるぐるかきまぜ、灰汁をとり、絞って豆乳とおからに分けました。

11

次々に出来上がるおからが、気が付けばボウルからあふれています。どうしてくれようか、いや今は何も考えまい。
豆乳を大鍋に戻し、火にかけます。
温度計で温度を確認。70~75℃になったら、豆乳の1%のにがりを木べらに伝わせて加えます。
少しずつ全体に加え、そっとかきまぜたら、固まるまでふたをして10分ほど放置します。

12

13

やっと、やっとここまでこぎつけた!と10分の間は脱力感で動けず。
台所に散らばるおからと、ボウルの中のおからの山。ざるやら鍋やらボウルにフードプロセッサーと、洗い物が山積みです。
あっという間に10分が経ち、おそるおそるふたを開けると・・・。

14

固まってる!やったー!豆腐だー!ちゃんと豆腐と黄色い汁とに分かれてます。
ザルにふきんを敷いて汁を漉します。ふきんで包んで重しをして15分。
豆腐の完成です(ドヤ!)

15

午後3時から作り始めた豆腐作り。気が付けば時計は6時を回ってます。
晩御飯の用意が何もできていません。そして、私にはもう何も作る気力も残っていません。

「豆腐祭りだよー!今日は豆腐祭りだよー!」と無理矢理に祭りに仕立て上げ「豆腐だけ?」と聞く子供たちに、かろうじて炊いたご飯にのりたまを振りかけて差し出します。

冷奴。

16

湯豆腐。

17

以上!!

そして肝心のお味はというと、台所の片づけをしていて、水を切りすぎました。ものすごくブリンブリンしてます。
焼き豆腐?ってくらいに固い。スプーン不要。余裕で箸で持ち上がる。
味も、まあ「豆腐だよね。豆腐って作れるもんなんだね」って、あれ?なんというか、豆腐作りという実験に成功しましたよ的な感想しか出てきません。あの、これ一応料理なんですけど・・・?
「どうせだったら出来立てのおぼろ豆腐とか、ここまで固くなっちゃたなら焼いて田楽味噌とかすればよかったんじゃない?」とすっかり食べ終えてから夫が言います。
悪魔か!なんで全部終わってから言うの!?と夫婦喧嘩まで勃発しそうな勢い。

こんなに頑張ったのに、この結果では悲しすぎる。翌週、リベンジに燃えた私。
ちゃんと適量300グラムの大豆で、出来立てやわやわのおぼろ豆腐を目指して頑張りました。

できたー!おぼろ豆腐ー!!

18

19

「まあ、ふわっとして美味しいけど、特別甘みがあるわけでもないし、うん、ごめんね」。

はい終了ー!夫から謝罪の言葉が出て、終了ー!
決して美味しくないわけではないです。
ただ、豆腐作りにかかる時間と労力を考えると、なかなかそれに見合ったものを作るのは難しいということがわかりました。

というわけで、今回のめぐみごはんもとい、めぐみ実験室はこの辺で終了です。
これを読んで豆腐作りに挑戦する方がいるかはわかりませんが、くれぐれも大豆の量は300グラム程度で作ることを推奨します。
まだまだにがりが大量に余ってますので、お近くの方は取りに来ていただければ、お分けできますよ。

さあ次回、納豆づくりに挑戦しますが、こちらも実験ぽい結果になりそうな気配がプンプン!!
美味しそうな記事にできなくて、サルシカさん本当にごめんなさい!

ごちそうさまでした。