「寒波を前に薪ストーブを設置せよ!」第290回サルシカ隊がいく

投稿日: 2014年12月15日(月)18:15

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めっきり冷え込んでまいりました。
ウッドデッキの周囲を戸板で囲んで防寒工事を終えたばかりのサルシカ秘密基地ですが、寒いものは寒い!
トレーラーハウスの中でも白い息が出る!
灯油のファンヒーターぐらいじゃ、もう太刀打ちできないのだ。

農作業を終えて戻ってきた研修生のおとうちゃん2名は、かじかむ手をファンヒーターの熱風に当て、次に足を当て、ケツをあて、と涙ぐましい努力をして暖をとっていたのである。

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覚えているであろうか。
サルシカ秘密基地の防寒工事の際、デコさんが山形県から大型トラックを走らせ、薪ストーブを持ってきてくれたのを!!
これさえあれば、秘密基地に春がやってくるのである。
やってくるはずなのだ!!

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サルシカ秘密基地の防寒工事を終えた翌日。
まだ山形に戻らず、秘密基地でだらだらしていたデコさんを引き連れて、サルシカ副隊長キヨちゃんの工場へ。
実は、デコさんが持ってきてくれた薪ストーブは中古のもので、一部壊れていて使うには溶接が必要、とのこと。
で、キヨちゃんが自動車修理で使う溶接機を拝借しにきたのだ。

が、頼りになる副隊長!
専門の人を呼んでくれて一瞬にして修理をしてくれたのであった!!

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薪ストーブを秘密基地に持って帰ってキレイに掃除。
そして防寒工事を終えたウッドデッキに置いてみた。
なかなかよいではないか。
すぐさま火を入れたいではないか。
そのためには煙突工事が必要である。

そしてデコさんは薪ストーブの販売とメンテをやっている専門家である。
みんな、優しく彼を見つめる。

「うふ、山形に帰る前に、ちょこっと煙突をつけてってん♡」

「ちょこっとじゃ無理ですよ、道具も煙突も持ってないんだから!」

「じゃ、今からいっしょに買いにいこう♡ ね、ね♡」

「ダメですって、もう帰るんですから山形へ!」

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頑なに拒否するデコさんを割烹やまきへみんなで連れていく。
どんどん食べさせてどんどん飲ませる。
やまきの大将やまちゃんは、デコさんを買収すべく松阪牛のステーキまで出して「うふふ♡」と笑った。

もうあと少しのところだったのに、残念ながらデコさんに仕事が入ってしまった。
こればかりは仕方ないのだ。
ワレワレ、サルシカのモットーは「めいいっぱい遊んで食べて飲むために、めいいっぱい働く!」なのだ!(笑)

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山形へ帰るデコさんを笑顔と涙で見送ってから、いよいよ自分たちで煙突工事をすることに。
まずは煙突などの部品をすべてネットで注文!!
そして工事に向けて、トレーラーハウスのソファなどの荷物をウッドデッキに放り出す。

ウッドデッキにソファを置くと、思わず快適であった。
アウトドアのリビングだあ、などと言ってみんなで盛り上がる。

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最近の流通ってのはすごいなあ。
注文して3日で煙突と部品のすべてが到着。
さあ、工事だ!!!

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まず薪ストーブを置く炉台をつくる。
床の上に分厚い合板を敷き、そこにタイルを敷く。
合板は大工のT橋さんがくれた。
タイルは秘密基地に大量に保管されている在庫を利用。

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いろんな人に意見を聞きつつ、そしてアドバイスをもらって、ついにトレーラーハウスの屋根に穴を開ける!!
まずは邪魔な本棚をぶち壊す!!
あまりに豪快に壊しすぎて、あやうくトレーラーハウス本体を壊すところだった(笑)。

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40センチ四方の正方形の穴を開ける。
そこにメガネ石という不燃性の素材のものを入れる。
真ん中に煙突を通す丸い穴が空いている。
これで木材や断熱材など、燃えやすいものに煙突が触れるのを防ぐのだ。

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「え、ウソ、ひええええええええええええ!!」

工事班長の中谷のとうちゃんが素っ頓狂な声をあげた。
煙突をつないでみたところ、なんとその接続部分がトレーラーハウスの屋根部分にかかってしまう可能性が出てきたのだ。
メガネ石の穴は煙突がぎりぎり通るサイズである。
接続部分がそこにくれば当然入らない。

が、結果としては、接続部分はぎりぎり屋根の部分にかからず設置できることが判明!
事なきを得たのであった。

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やっさんや西川のおとうちゃんにも手伝ってもらって薪ストーブ本体をトレーラーハウスに移動。
煙突を取り付けていく。
なかなかよい感じで仕上がってくる。

「むひひひひひ」
「いいぞおいいぞお」

出来上がってくる薪ストーブを見るたびにおじさんたちは不気味に笑う。

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トレーラーハウスを覆っている屋根の上にも煙突が突き出た。
風で動かないように完全に固定する。
そして雨漏りをふせぐためのコーキングも。

冷たい風が吹き付ける屋根の上の作業はまさに拷問状態。
が、これを乗り越えねば、トレーラーハウスに暖かい春はやってこないのだ。

そして工事をはじめて2日後!

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薪ストーブは見事にトレーラーハウスに鎮座した!!
なんだかリゾートホテルの一室みたいである。
想像以上の出来栄えにサルシカ隊の面々は大いに感動したのであった。

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その夜。
点火式を終えて、いきなりパーティ。
その日は、北海道からやってきて基地に長期滞在している「よしえちゃん」の誕生日で、ご近所のみんなでお祝いパーティだったのだ。
薪ストーブのついたトレーラーハウスは思っていた以上に暖かく、時に熱く、パーティは大いに盛り上がった。

冬のサルシカ秘密基地は、火が消えることはないであろう。
もはや薪ストーブは、サルシカ秘密基地のエンジンだ。

が、サルシカ秘密基地のぷち工事はまだまだ続く。
薪ストーブを置いて、居住空間が狭くなったトレーラーハウスをリフォーム!
会議、休憩、宴会・・・そのすべてが快適にできる空間へと進化させるのである。

薪ストーブで暖まりつつ、工事を手伝いに来てくれる人、大募集です(笑)。