第37回「白菜キムチ」

投稿日: 2015年01月20日(火)09:00

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メグーです。
1月に入り、雪のちらつく日が増えてきました。
寒い寒いこの季節、近隣からお分けいただくお野菜といえば白菜!
ふと気が付くと白菜が3株、出番はまだかと鎮座しています。
うーん、お鍋に入れるだけでは消費しきれない・・・と考えていたら、「豆板醤を作った時に買った韓国産の粉唐辛子がいっぱい残ってるよ」と夫。
唐辛子×白菜と言えばこれしかない。
今年初のめぐみごはんは、はじめてのキムチ作りに挑戦します。

さて、キムチ作り。
手元には「韓国家庭料理入門」と書かれた一冊の本。
著者も韓国人で、フフフ本格的だぜ。
エバラも桃屋も越えてやるぜ、目指すは韓国オモニ(母)の味!と鼻息荒く、まずは白菜を塩漬けにします。
白菜の根っこを四つに切り分け、親指を差し込んでバカッと割りますよ。

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包丁で四つ切じゃなくて、手で割るところが本格的っぽい!
手で割ることにどれだけの意味があるのかはわからないまま、本格的っぽいことに満足しつつ、4等分した白菜の一枚一枚に塩を振っていきます。
お鍋にギュッと詰め込んで、重し(1キロくらい)をして一昼夜。
途中で一度だけ上下を返しました。

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翌日、しっかり漬かった白菜の塩を水で流して落とします。
ザーッと洗って、葉をちぎってパクリ。
大分と塩辛かったので、30分ほど流水にさらしました。この作業を怠ると、しょっぱいキムチになってしまう(過去に夫が経験済み)ので注意です。

水を絞って切り口を下にしてザルに伏せて4~5時間。
しっかりと絞って、水を切ります。

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白菜の水を切る間にキムチの素の準備。
参考にした韓国料理の本によると、アミエビの塩辛、イカの塩辛ははずせないとのこと。
イカの塩辛はともかく、アミエビの塩辛?
そんなものは、とんと口にしたことのない私。いそいそとスーパーに向かいました。

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高い!
ちょこっとしか入れないのにこの値段。
前回、前々回の豆腐&納豆じゃないけど、同じ金額でスーパー、いや、韓国料理屋で美味しいキムチが買える!
「もっと安く!もっとお安く~!」とウロウロして発見したのがこちら。

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アミエビの塩辛を干しエビで代用しようという、オモニもびっくりの選択?
だって、だって、高いんだもん~!!アミエビはアミエビでしょう!ちょっと干からびててもエビの味がすればいいはず!
この選択、吉とでるか凶とでるか。この一年を占う意味でもここはあえて干しエビで。
何事もチャレンジだ!無理矢理に自分を納得させて、家に帰ります。

ではキムチの素(キムチャンニョム)を作りますよ!早速本を開いて、材料を確かめます。

だし汁(濃い目)50cc
餅粉(上新粉)大匙1/2
砂糖 大さじ1/2
塩 小さじ1/2
みりん 40cc
粉唐辛子 大さじ2
中粗唐辛子 大さじ2

中粗唐辛子・・・?
「あのー唐辛子、2種類いるみたいなんだけど・・・?」と夫に言うと「えー、そうだっけ?鷹の爪じゃダメなの?」と返答が。
あああ、どんどん本格的から遠ざかっていく。
よくよく本を見ると、「韓国産の唐辛子は甘みがあり、日本の唐辛子では物足りないので、これだけは韓国産の物を購入願います」と注意書きが。

選択肢は3つ。
1 韓国産唐辛子(中粗)を買いに行く→面倒くさい
2 鷹の爪をぶち込む→物足りないものができる
3 粉唐辛子だけで作る→・・・これだ!

ちょっとコナコナしてるだけ!
韓国産唐辛子、一緒!一緒!
粉唐辛子を大さじ4用意しました。

全ての材料をお鍋に入れてかき混ぜながら、火にかけます。
沸騰したら火を止めて冷まします。

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さあ、ここから楽しいとこですね。
ここで何を入れるかによって、家庭の味が決まります。

今回は、こちらの材料。

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イカの塩辛
干しエビ
生姜
人参
大根
すりおろしりんご
すりおろしニンニク

後になってから、ニョクマムとニラも入れればよかったなーと思いましたが、まあその時家にあるもので。
ちなみに韓国の家庭では、一年がんばったご褒美や、来年はもっと良いものを・・・!といったオモニの思いを込めて

生牡蠣
あわび
むきえび
白身魚

などを放り込むそう。
キムチに生牡蠣を放り込む・・・。ノロが流行する昨今、食べてみたいような、ちょっと心配なような。
干しエビひとつでチャレンジャー気取りの私に比べて、あたるも八卦、あたらぬも八卦!?韓国のオモニはギャンブラー!

キムチの素(キムチャンニョム)を作った鍋に、先ほどの材料をぶち込んで、ぐるぐると混ぜます。
なんとなく素手で混ぜるのがためらわれ、ビニール袋着用。

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続いて白菜に出来上がった具を挟み込んでいきます。
根元のほうにしっかり。
葉先はたれを塗る程度。
先ほどビニール袋を着用してましたが、ビニール袋では具をきれいに挟み込んで塗ることができずに断念。
ビニール袋とためらいをごみ箱に捨て、手にごま油をつけます。
ごま油を塗ると、手にしみたり、手が荒れることがないそうです。
具をしっかりと詰め込んで、ぐるぐると丸めます。

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ジップロックに隙間がないように詰め込んで、できるだけ空気を抜いて完了。
匂いと漏れ防止のため、ジップロックは二重に。冷蔵庫に入れて2~3日で食べられるようです。

3日後。
いよいよ食卓にあがります。
まずはそのまま。さあ、お味は?

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美味しい!
ちゃんとキムチです。
口に入れたときは「あれ?全然辛くない?」と思いますが、後から辛みが口全体に広がります。
日本産の唐辛子とは確かに違います。
甘いのに辛くて美味しい!
鷹の爪は入れなくて大正解。

「普通にキムチー」と満足の出来。
でも、まあ普通のキムチ・・・。ものすごく美味しい!やばい!韓国の味!とまでいかない。
まあ、こんなものかと思いつつ、翌々日にキムチ鍋を作りました。

ごま油で、にんにくと生姜、豚肉とざく切りキムチを炒めます。

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中華スープに味噌、コチュジャン、少しの砂糖とお醤油、ナンプラー、みりんで味付けして、お好みのお野菜、豆腐、きのこなどをドサー。

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グツグツ煮込んだら出来上がり!
これが・・・

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アニョハセヨー!!
市販のキムチ鍋の素より、断然美味しいです!
イカやアミエビなど、手作りキムチからものすごくいい出汁が出てます。
市販のスープに入ってる「魚介エキス」を鼻で笑いたくなる味!
あー、これキムチの材料にもっと色々入れたくなるわー。
牡蠣入れちゃうオモニの気持ち、理解しちゃったわー、と思わずドヤ顔。
「美味しかった!ごちそうさま」と食事を終えた夫も、「これ癖になるわ、あと一口」とスープを口に運びます。

翌日はご飯とチーズを入れて、キムチリゾット。
翌週には豚キムチも作りましたが、キムチ鍋最強!
キムチそのままで食した時は、材料費と手間を考えると、市販のものでもいいなーと思いましたが、キムチ鍋食べたら、これは来年も!と俄然やる気が。
アミエビの塩辛、高くても来年は買っちゃうかも。

ちなみにコスト削減を意識するなら、アミエビ→干しエビはもちろん、餅粉もおかゆで代用可。
また、余談になりますが、我が家を含め、普段あまり塩辛を食べないお家も多いかと思います。
余ったイカの塩辛に困ったら、ぜひアボカドと和えてパスタに!
明太子とアボカドのパスタのような風味で、とても美味しく食べられました。

新年、初のめぐみごはん。
美味しいキムチが作れて、大満足。
白菜が余ったら、キムチ作りおすすめです!

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ごちそうさまでした!