第39回「切り干し大根」

投稿日: 2015年02月16日(月)09:00

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メグーです。
この季節、大量にいただくお野菜、大根。
生のままでは使い切れず、切り干し大根を作るのが毎年の恒例になりました。
切って干すだけ、簡単おいしい。
今回のめぐみごはんは、切り干し大根づくしでお送りします!

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作り方はいたって簡単。
とにかく切って干すだけです。
ただあまりにも大量なので、わたしはいつもスライサー。
パスタ鍋を下に置き、ひたすらスライスするのみ。
あっという間に大根3本でパスタ鍋がいっぱいになりました。

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続いてこれを干し網に干していきます。
干し網の一番下には新聞紙を敷いています。
風の通りは悪くなるかもしれないのですが、大根の汁が出て床を汚したり、乾いて細くなった大根が、風に吹かれて網目から落ちていくのを防ぐため。包丁で大きめに切り、しっかりと水切りを行えば、必要ないかもしれません。

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できるだけ重ならないように広げるのですが、量が量なので、思い切り重なってます。
一日に2度ほど(洗濯物を干すときと、入れるとき、ついでに)手を入れて、上下を返します。
一週間ほどでできあがり。
お日様と風のちからで、しっかり乾きました。

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出来上がった切り干し大根は、そのまま食べても十分に甘い。
切って干すだけなのに、あの辛みや苦みはどこへやら。野菜の甘みがギューギューです。

出来上がった切り干し大根、常温、冷蔵庫での保存もできますが、なんせ大量なので我が家は冷凍庫にいれて保存しています。
そして、レシピといえば煮物ぐらいしか知らなかった私。
でも量が量だけに、煮物だけでは消費しきれません。
あれこれ調べ、あれこれ試し、たどり着いた我が家のお気に入りレシピを紹介します!

煮物だけでは・・・といっても、まずは煮物!

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やっぱりこれははずせない定番料理ですね。
水に30分ほど漬けてもどした切り干し大根を、千切りにした人参、油揚げと一緒にサラダ油でさっと炒めます。切り干し大根の戻し汁、だしの素、酒、みりん、塩を入れて煮立ったら砂糖と醤油を加えて、煮汁が少なくなるまで煮たら出来上がり。
煮物にして冷凍保存しておけば、ちょっと副菜が・・・なんて時にも重宝します。

子どものころ、こういう煮物は苦手で、肉出せガオー!とギラギラしていましたが、大人になったもので、今はこういう煮物がしみじみ美味しい。
ご飯と切り干し大根の煮物、漬物とお味噌汁があれば、それだけでご馳走です。

大人には定番の煮物は最高に美味しいのですが、子どもたちは「肉出せ、もしくはうどん!うどん!」(わが子は無類のうどん好き)とまあ、ブーブーいうわけです。
そんな子どもたちを黙らせるにはこちらのメニュー。
切り干し大根とひき肉のカレー炒めです。

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鍋に油をひき、ひき肉を炒め、色が変わったら水でもどした切り干し大根を投入。
油がまわったら、砂糖、しょうゆ、お酒、カレー粉を加えて炒めます。
仕上げに青のりパラパラリ。
スパイシーなカレー味に、切り干し大根の甘みがなんとも言えないハーモニー。
大人はビールを用意したくなる味です。
こどもはご飯の上にのせて、ドライカレーみたいにして食べてます。

続いてメグーお気に入りの南蛮風サラダ。

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切り干し大根をお湯に漬けて、ギュッと絞ります。
細切りにしたきゅうりを塩もみして水を絞ります。
鶏むね肉を生姜とねぎ(青い部分)と一緒に茹でて割いておきます。
ボウルにお酢、醤油、切り干し大根の戻し汁、砂糖、赤唐辛子を入れて混ぜます。切り干し大根、きゅうり、鶏むね肉を和え、冷蔵庫で冷やして味をなじませたら出来上がり。
ポリポリとした食感がよく、仕上げにごま油をたらせば、中華メニューのサラダにも大活躍。
鶏むね肉をカニカマやハムで代用しても美味しそうです。

そして夫がお気に入りの切り干し大根のかき玉汁

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お湯を沸かし、ほんだし、切り干し大根、油揚げを放り込みます。
お味噌を加えて、仕上げに溶き卵を流しひと混ぜ、ねぎをパラリでできあがり。
切り干し大根からとてもいい出汁がでて、甘くておいしいお味噌汁。
我が家は油揚げも刻んで冷凍してあるので、包丁を使わずにお湯にどんどん放り込むだけで作れるのも嬉しい。
忙しい日の夕食準備に大活躍の一品です。

美里の水と大地に育まれ大きく育った大根を、お日様と風の力でギュッと美味しく。
煮物に炒め物、サラダにスープ、意外と使える便利な子。
みなさまもぜひいろんなレシピにチャレンジしてみてくださいね。

ごちそうさまでした!