「サルシカカフェ+夢紀行のオープン!」第296回サルシカ隊がいく

投稿日: 2015年03月01日(日)12:10

s296-01写真/参加者のみなさん  文/サルシカ隊長

まず最初にお断りをしなくてはならない。
2月22日に「サルシカカフェ+夢紀行」と題して菜食カフェをオープンしたが、当日、想像以上の忙しさで、隊長のワタクシをはじめ、サルシカのメンバーはほとんど写真を撮ることができなった。
しかしサルシカできちんと結果をご報告したい。
というわけで、Facebookを中心に、当日ご参加いただいたみなさんのお写真をピックアップさせていただき、ここに使用させていただいた。
事後報告になることをここでお詫びし、改めて承諾いただきたい。

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カフェの話に入る前に、サルシカの農業に対する取り組みについて説明しなくてならない。
特定非営利活動法人でもあるサルシカは、三重県津市美里地域の農業支援、休耕地の活用をしようと、2年前から稲作をしてきた。
初年度は2枚のみであったが、2年目になった昨年は、大きな機械の入らない棚田を更に2枚増やし、昔ながらの農法で稲を育て、稲刈り後ははざ掛けで天日干しした。
まさに自然のめぐみをたっぷりと吸い込んだ、自慢のコメが出来たのだ。

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続いて昨年9月からは、助成金を利用して2名の研修生を雇用し、地域のみなさんと畑作りにも取り組んできた。
われわれサルシカのメンバー、スタッフは農業についてはほとんど素人であるが、地域のお父さんお母さんに支えられ、ほとんど農薬を使わず、土の匂いがする野菜を育てることができたのだ。

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コメと野菜が出来た。
次の打つ手は?
田んぼと畑をはじめたときから計画されながら、なかなか実行に移せなかった企画・・・。
自分たちサルシカが地元でつくった農作物・・・そして地域のお父さんお母さんがつくったもので、地域外のお客さんをおもてなししたい・・・
そう、それが今回のカフェなのである。

この日のためにわれわれは何度も打ち合わせを繰り返してきた。

どんなメニューにするのか。
そもそも誰がその料理をつくるのか。
どのようにみなさんをもてなすのか。
そのオペレーションは?

実は、ある時までこれらの話はまったく前に進まなかった。
が、北海道から彼女がやってきて、とたんに具体的に進捗した。
その彼女とは、よしえちゃん。
北海道の実家で両親と共に菜食カフェをやっているのだが、今回しばらく休みをとって三重に滞在していたのだ。

サルシカのコメと野菜。
そして北海道からきた菜食女性シェフ。
その融合が、今回のカフェのオープンへとつながったのだ。

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2月上旬。
メニューとカフェの日程が決定し、ネットで予約の募集を開始した。

が、カフェをやるサルシカの拠点は、津市の市街から車で30分ほどかかる山中にある。
決して便利な場所ではないし、冬は寒い。
果たして予約が入るのかと心配していたら、なんとなんとあっというまに限定数の30を突破し、40人近いお客さんを受け入れることになったのである。

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カフェの1週間ほど前から、シェフよしえちゃんは干し野菜をこつこつとつくり、いろんな準備をしていた。
原材料にお金はかからないけれど、気が遠くなるほどの手間がかかるのだ。

菜食カフェだから、動物性たんぱくは一切つかわない。
出汁にすら使わない。
コクと旨味を出すのは昆布。
それは、よしえちゃんの出身の北海道から取り寄せた。
その昆布だしのベースにさまざまな野菜のうまみを取り込んでいくのだ。

そして調味料にもこだわりぬいた。
化学的なものは一切つかわない。
そもそも、シェフのよしえちゃんがベジタリアンであり、化学調味料など一切受け付けない身体なので、使いようがない。

食材のうまみ。
そして手間ひま。
それがサルシカのカフェのテーマだ。

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そしてカフェ、オープン当日。
シェフよしえちゃんは、夜も明けぬうちから厨房に立ち、ひたすらスイーツをつくっていた。
なんとつくるスイーツの種類は6種。
その中か好きなモノを2つ選べる仕組みなのだ。

ちなみにその6種を書き並べると・・・

・豆乳甘酒ジュース
・きなこわらびもち
・あわもちぜんざい
・さつまいもだんご
・よもぎのケーキ
・黒糖クッキー

どうです?
たまらないでしょ?

ドリンクは、北海道のよしえちゃんの実家である「夢紀行」の自家焙煎珈琲。
それにプラスして、三重のよもぎ、うまぶどう、くわ、イタドリ、番茶、玄米入りの野草茶。こちらはおかわり自由。

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サルシカのコメに50穀米を入れた51穀米(笑)は、朝からかまどで炊いた。
せっかく来ていただくお客さんに、料理だけじゃなく、目と心で楽しんでいただこうと、最近は表現空間VOLVOXで暗躍している立岡さんに花を飾ってもらった。
見た目はおっちゃんだが、達人なのである。
四日市から寿実ちゃん、そして妻M子も準備を手伝ってくれた。

スタッフはランチタイムに食事ができない。
どうしようかと思っていたら、シェフよしえちゃんがスタッフ用のおにぎりを用意しておいてくれた。
もうこれにはみんな感動で、がぜんやる気が出たのである。

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午前11時半のオープンの時間がせまる。
よしえちゃんはお弁当の準備をすすめる。
今回は、夢紀行弁当、そして野菜カレー、その2種から選ぶことができるのだ。

前夜から来てくれていた大山さんはウッドデッキを暖めるため、ウッドデッキの焚き火台に火を起こしてくれる。
各テーブルに立岡さんの花が飾られた。
いつもは工事現場のような雰囲気がするサルシカ秘密基地であるが、おしゃれに変身なのだ(笑)。

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完全予約制だったので、お客さんはそれぞれの時間にやってきた。
一気に混むタイミングはほぼなかったのだが、それでも慣れないスタッフは大混乱だった。
一部のお客さんには待たせてしまったり、説明が足りなくて混乱させてしまったりした。
申し訳ない。

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ここで改めてランチメニューを紹介しておこう。

「夢紀行弁当」
・大豆のお肉味噌マリネ
・里いもコロッケ
・干し大根のステーキなど

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「野菜カレー】
・大豆のお肉入りカレー
・干し大根のフライ
・野菜サラダなど

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スイーツは前に書いた6種から2つ選んで、珈琲か野草茶で。

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果たしてお客さんに喜んでいただけたのかどうか。
でも、こうしてみなさんの写真を並べてみて、みなさんの笑顔をみて、ほっと胸をなでおろした。
当日、せっかく足を運んでいただいたのに、ゆっくり話す時間がなくて本当に申し訳ない。

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そして当日、ギターを引き続けてくれた「ありんこ」のマルちゃん。
ありがとう。
ボランティアで手伝ってくれたみなさまにも心より感謝します。

反省すべきところはし、改善すべきところは改善して・・・第2回に挑みたいと思います。
日付は、3月15日(日)、時間は11時半より。
興味のある方は、ぜひこちらをご覧き、ご予約くださいませ。

サルシカ「第2回サルシカカフェ+夢紀行オープン」のお知らせ
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