「南伊勢の海を漕ぐ!」第297回サルシカ隊がいく

投稿日: 2015年03月25日(水)18:30

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隊長のワタクシがコメンテーターをしている三重テレビの生放送番組「とってもワクドキ!」で、1月からサルシカのコーナーがはじまった。
「サルシカの三重県を遊ぼう!」という、まさにサルシカなコーナーである。

1回目は桑名の銭湯めぐり。
2回目はパラモーターで三重の空散歩。
3回目は惨敗だった真夜中の潮干狩り。
4回目は熱気球で三重の空を優雅に空散歩。

パラモーターと熱気球の映像のインパクトがすごかったせいか、視聴者やスタッフから、

「隊長は空を飛んでばかりですね、高いところが好きなんですね、やはりバカだったんですね」

と、よく言われるのだ。
あのね、飛んでるのは4回のうち2回なの! 50%なの! だから5割のバカなの!(笑)

で、5回目である。
今回も空を飛ぶと、5割以上のバカになってしまうので、じゃあいよいよカヌーをやろうではないか、ということになった。
隊長のワタクシは、川でのカヌー遊びは何度かやっているので、経験のないシーカヤックをやろうと決まった。

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というわけで、今回撮影に協力してもらったのは、三重県南伊勢町の五ヶ所浦で、シーカヤックのスクールとツアーを主催しているサニーコーストカヤックス。
その代表の本橋さんにガイドをお願いした。

さて。
南伊勢には「サニー」とか「SUN」と名前がつくものが多い。
伊勢自動車道の玉城ICから五ヶ所へとつながる道は「サニーロード」だし、五ヶ所で盛大に行われている市が、「五ヶ所湾SUN!3!サンデー!ふれあい市」である。
太陽の陽射しいっぱいの温暖な地域だからであろう。
だから「サニーコーストカヤックス」の「サニー」もそこから来ているのか思ったが、それだけではないらしいのだ。

「この名前はうちのカミさんがつけたんですよ」と本橋さん。
「もちろんサニーロードとかのサニーからもとっているんですけど、一番の理由は・・・」

と、帽子をとる。
すると、つるつるの頭が!
ピカーン!と太陽の光がサンシャイン!(笑)

「実はこの頭からサニーって呼ばれるんですよ」

笑える。
よし、サニー本橋と名付けよう(笑)。

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浜辺でライフジャケットの装着方法、パドルの操作方法を簡単に教えてもらって海に出る。
カヤックは簡単!
だれでも15分もすればすいすい漕ぐことができる。

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ワタクシはシーカヤック。
サニー本橋は、カメラマンのビデオ山田を乗せてシットオンカヤックで並走。

堤防からは、アシスタントのビデオいとうが望遠レンズでワタクシたちをとらえ、かつ、ワタクシのシーカヤックの舳先にはSONYのアクションカムが回っていた。
なんと3カメ体制である。
3つのカメラがワタクシの雄姿をとらえるのだ!わはははは!

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それにしても。
見ていただきたい、この静かな海を!
まるで海面がガラスか鏡のようにフラットである。

この南伊勢の五ヶ所湾は、リアス式海岸である。
複雑に入り込んだ海岸に囲まれた海は、波がほとんどなく、また風の影響も受けにくい。
まさにシーカヤックに適した海なのだ。

パドルを漕ぎながらサニー本橋が語る。

「私は埼玉出身なんですよ。
 海が好きて、いろいろ渡り歩いてここに辿り着いたんですが・・・本当にここは穏やかな海でカヤックができない日がほとんどないんです。
 天候に左右される商売だからここは非常に助かります」

サニー本橋は、他の会社でカヤックのツアーガイドをしていたとき、この海を何度も漕いだそうだ。
ここを拠点にシーカヤックのガイドをやっている会社もないことから、独立して、ここをベースに仕事をはじめたのである。

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海の濁りもほぼなく、海底まで見える。

「この時期は海藻があまりキレイじゃないので残念ですが、これから暖かくなってくると、感動的な美しさですよ、海藻のあいだを泳いでいる魚まで見えます」

まさに海散歩。
素敵である。

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今回われわれが体験させていただいたのは、五ヶ所湾に浮かぶ無人島「獅子島」をめぐるコース。
無人島といっても、陸地から近いところで20メートルぐらいしか離れていない。
実際にカヤックを漕ぐのは30分程度の超初心者コースである。

アオサの養殖場を見学したりしながら、のんびりと獅子島をめざす。

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そして獅子島に到着!
いかに陸地から近くても、無人島というだけで心が踊る!
三重の無人島でキャンプ!
うん、いつかサルシカでやってみたい企画だ。

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無人島でサニー本橋さんが珈琲を煎れてくれた。
しみじみうまい。

この獅子島には、弁財天がある。
弁天祭りの際には、漁船でたくさんの人が訪れ賑わうそうだ。

他にも、真珠貝の供養塔がある。
五ヶ所湾は真珠貝の養殖が盛んなところである。
地域の経済を支えてくれた真珠貝に感謝の気持ちを込めているのだ。

他にも、本州ではこの島にしか自生していないハマジンチョウという植物も見ることができる。
日本では九州の五島列島や天草下島、鹿児島の一部に自生しているが、本州ではここだけ。
2~3月に小さなかわいい花を咲かせるそうだ。

小さな島ながら見どころがいっぱいの獅子島なのである。

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サニーコーストカヤックスでは、伊勢海老を楽しむグルメツアーやキャンプツアーなど、さまざまなツアーが用意されている。
4月からいよいよオンシーズン!!
興味のある方はぜひサニー本橋に案内してもらおう!!

サニーコーストカヤックス・・・http://sunnycoastkayaks.s2.weblife.me/