サルシカ秘密基地の炊事班長である中谷のお父ちゃんの家をつくる計画が進んでいる。
前回の様子はこちら!
「中谷さんのおうちをつくろう!①〜木を伐り出す〜」第298回サルシカ隊がいく
これはパブリックなサルシカのミッションではなく、中谷の父ちゃんの個人的な企画であり、あくまでシャレなのである。
なのに。
あろうことか、サルシカ隊員のみんなは、秘密基地の建造時と同じように真剣に取り組んでいる。
おい、みんないいのか??(笑)
これは中谷の父ちゃんの人徳がなせるワザであろうか。
それとも、隊員のみんなは、基地だろうがトイレだろうが小屋だろうが、みんなでワーッとつくってワーッと騒げたら何でもいいんであろうか(笑)。
なんかだんだん後者のような気がしてきた(笑)。
前回は、秘密基地のある津市美里町平木在住のIさんに協力してもらい、杉を伐採し、山から運び出した。
今回はその数日後からの話である。
この日、中谷の父ちゃんは仕事を休んで、朝から杉の丸太の皮むきに勤しんでいた。
サルシカ銭湯企画のリーダーであり、三重が誇る銭湯評論家のケロリン桶太郎がやってきてそれを手伝う。
ケロリンは、秘密基地の工事の際も皮むきをひたすらやった。
どうやら皮むきが大好きなようだ。
「むひひひ、おれ、皮むきむきが大好きなんだよーん」
額に汗を流し、皮を向きながら笑うケロリン。
何やら変態ちっくなのだ(笑)。
その近くで除草作業中のニコちゃん(ヤギ)は騒々しいので非常に迷惑そう。
すぐにサボる人間と違って、ヤギたちはひたすら草を食べるのだ。
非常に働き者なのだ。
が、おじさんたちもがんばった。
1日で橋に使う丸太の皮むきを終了〜!!
それからまた数日後。
今度は川に丸太をかける作業である。
この川の向こう、中谷の父ちゃんが立っている場所が、今回、なかやハウスをつくるところ。
それにしてもどうやって橋をかけるのか。
軽い杉の木とはいえ、6メートルもあるのでとても人間ふたりでは持ちあげられない。
隊長のワタクシもヘルプ要員として駆り出されたが、男3人しかいないのである。
「そんなん簡単やあ、まかせとけぇ」
Iさんは自信満々に笑う。
この人は、農作業や林業のための橋を何十とこれまでつけてきたのだそうだ。
まず1本。
皮も向いていない細い杉の木を川にかける。
これは軽いから、ひょいと向こうに渡すことができる。
が、ここからがすごいのだ。
経験と知恵がいかに大事か本当に思い知ったのだ。
細い木に橋となる太い木をシーソーになるように乗せる。
その片方にヒモを結びつけ、細い木を滑らすように川の向こう側へ送るのだ。
すると、ほとんど力を使わず、太い木が川にかかってしまう。
「おおおおおおお〜!!!!」
これには、ワタクシも中谷の父ちゃんも、写真を撮っていたM子も、よしえちゃんも、みんなうなりましたな。
生木が直接地面に当たっていると「すぐ腐る」ということで、枕木を接地点に敷くことに。
その枕木も橋をレールのように使い、ロープで引っ張る。
もう無駄な力は一切使わないのだ。
これが我々だけであったら、間違いなく何名かの隊員を犠牲者として川へ飛び込ませ、力技で川の向こう側へエッサホイサと運んだに違いない。
使うべきは、力の前に頭である。
ワレワレは大いに反省したのである(笑)。
橋の端っこをチェンソーで切りそろえ、つまずかないように角も落とす。
これ隊長の仕事。
最近ようやく器用にチェンソーを使えるようになってきたぞ。
そして作業開始から1時間ちょっとで、なんと橋をかける作業終了〜!!!
計画を大幅に短縮したため、他の作業もやっつける。
よしえちゃんは防腐剤をぬりぬり。
しかもようやく川を渡らずいけるようになった「なかやハウス」予定地に畑をつくる。
イチゴとか植えたようであるが、なぜであろうか。
「中谷さんがいれば、サルもシカもこないと思って・・・ふふふ」
よしえちゃんは、中谷さんを番犬か何かのように考えているのだ。
恐ろしい菜食主義の女である(笑)。
そしてそれから2日後。
丸太の上に木を一定間隔に張って、最終工事。
これにはヴァナゴン太田さんがお手伝いしてくれた。
こうして。
10日ほどの日程をかけて、なかやハウスをつくる予定地へ渡るための橋が完成したのである。
工事はこの4月25日(土)、26日(日)である。
果たしてどんな家が出来上がるのか。
久しぶりの大工事プロジェクト。
楽しみである。
お時間のある方はぜひ手伝いにきてください〜!!!