写真/松原 豊(写真師マツバラ) 文/ケロリン桶太郎&サルシカ隊長
ひょうたん湯
松阪の中町にある銭湯。
中町すなわち松阪の中心の町
松阪の中心で“銭湯愛”を叫ぶ!
我々サルシカ銭湯企画メンバーも松阪の中心で銭湯愛を叫ぶのだ!
本日の銭湯は“ひょうたん湯”。
お隣は松阪市民のソウルフード中華そばとやきそばの不二屋。
反対側には三重テレビのCMでお馴染みのステーキハウス三松。
これだけでも十分に松阪の中心なのに、ちょっと先に行くとこれまた松阪市民のソウルフード”丸中本店のコロッケ“(ごちそう様でした!)。
その交差点を右に行くと老供の柳屋奉善、そしてサルシカ銭湯企画メンバー全員が片思いの和田金が。
いかにひょうたん湯が市街地にあるかがおわかりになっただろう。
それだけではない。
ちょっと前まで相撲協会の理事長をしていた元横綱の三重ノ海が幼少の頃に通っていたのがひょうたん湯なのだ!
三重ノ海を角界入りに推した人によるいわれが男子脱衣所に掲げられ(ロッカーの上に立てかけられている)ていて、ここひょうたん湯は相撲界の中心でもあったのだ!
さてひょうたん湯を紹介しよう。
住所 松阪市中町1925-2
営業時間 午後3時30分より午後11時まで
お休み 金曜日、第一第三火曜
駐車場 7台
入浴料 大人400円、小学生150円、幼児70円
なぜ“ひょうたん”なのか、銭湯一筋のご主人中島啓詩さんもわからないらしい。
先代なら知っていたかもしれないが、だいたいの父子はそんな会話はしないもの。
しかも先代は早くに亡くなりそのあとを継いだらしく聞くことはなかったのだろう。
浴場の壁面には、男湯は富士山、女湯は大王崎のタイル絵。
絵の水面が湯船に直結していて一枚の壮大な世界が広がるかのようだ。
薬湯には人参実母散がおしげもなく投入され透明度は数センチといったところだろうか。
濃い、実に濃い薬湯なのだ。
番台はふき子さん。
来る日も来る日も番台一筋。
楽しみは女湯の脱衣所に置かれた高性能のマッサージ器に座ること。
役得なのである。
我々がお邪魔したのは暖簾が出て少しした頃。
本当は営業開始の4時のお邪魔したのだが自転車や手押し車、中にはタクシーで乗り付けるお客さんがいっぱい。
カメラが入ることから時間をずらしての訪問。
それでも大勢のお客さん。
おかしな集団が押し寄せてごめんなさい。
市の中心部ではただ一軒になったひょうたん湯。
この愛すべき銭湯がいつまでもこの町にあり続けられるよう、仕事の帰りに、食後に家族で、たまには母娘で、ひょうたん湯でのんびりゆったりの時間をどうぞ!
松阪在住のヴァナゴン太田が、たまたま仕事が休みだったということで、きゅうきょ銭湯企画に参入!
撮影終了後ではあったが、ひょうたん湯の湯船に身を沈め、身体を温めたところで、いざ夜の街へ!!!
テレビでは銭湯に入ってホルモンで乾杯であったが、実際は違うところで乾杯していたのだ(笑)。
いかがわしいポスター発見(笑)。
ピンク映画のポスターである。
実は松阪にはいまだエッチな映画を専門とする映画館がある。
ひっそりと。
これはこれでしっかりと取材しなくてはいかんのではないかと思うのだが、いろいろ誤解を招くのでむずかしい(笑)。
この日は幸いにも映画館はお休みであった。
ああ、残念だ残念だと言いつつ、乾杯の場所を求めてさまよう。
この日、われわれが選んだお店は、居酒屋「久兵衛」。
安くておいしい、そして店員のお姉さんが可愛いと評判のお店だ(笑)。
そこでカンパーイ!!!
銭湯のあとの生ビールは至極の幸せだ!
たっぷり2時間ほど飲んで食べて、松阪から津へ電車で戻る。
すでにローガンに侵されているおじさんたちは、酔うと目がかすむ。
スマートフォンの文字が見えない(笑)。
研修生なかや、写真師マツバラ、そして隊長のワタクシの3人は、まだ飲みたらず、津新町駅を下りてすぐのところにある「えいらく」にて店主と女将さんと飲む。
最後は店主もいっしょにテーブルで飲んで、みんなで記念撮影!
長い長い、銭湯な1日が終わった。
さあ、次はどこの銭湯へいこうかなあ・・・・。