「中谷さんのおうちをつくろう!③〜2日間の本格工事はじまる〜」第303回サルシカ隊がいく

投稿日: 2015年05月02日(土)09:33

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いよいよ中谷ハウスをつくる本格工事がはじまろうとしていた。
サルシカ恒例の、1泊2日で基本部分をつくりあげようという、お祭り騒ぎ的工事である。
あの怒涛の工事が帰ってくるのだ。

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中谷ハウスの建造場所は、サルシカ秘密基地から道と川をはさんだ、すぐそば。
サルシカ隊長である奥田の自宅の真ん前である。

サルシカ農業研修生であり、炊事班長である中谷の父ちゃんは、工事をまえに材料を買い集め、こつこつとひとり準備を進めていた。
懸念であった橋もかかっていた。
ヤギさんたちによる草刈りも終了し、あとは工事を待つばかりであった。

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工事がはじまる前夜。
つまり金曜日の夜。
もはやサルシカの工事には欠かせない存在のひとり、大山さんが前乗りでやってきた。

で、宴会(笑)。
なぜか宴会!(笑)
われわれサルシカは前夜祭をしないと工事をはじめられないのである。

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で、当然、これまでの準備と農業の仕事でへろへろになっていた中谷の父ちゃんは、夜10時を待たず撃沈。

秘密基地のソファで寝る。

前日、ちゃんと寝ていれば、2日間の工事はもっと楽だと思うのだが、もうこうしないと工事が進められない身体になってしまったのだ。
仕方ないのである。

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そんな状況の中迎えた土曜日の朝。
工事1日目。

久しぶりのサルシカの工事なのに、それは思っていた以上にそっけなく、さりげなくはじまった。
朝8時半のスタート時間に集まったのは、上記写真の7名。

左から、
初参加のアーティスト宮路くん、
前乗りの大山さん、
かつてトイレの神様と呼ばれた前田さん、
大台町からかけつけてくれた久保さん、
アーティスト宮路くんといっしょに初参加の一級松田くん、
そして施主である中谷のとうちゃん、
サルシカ隊長のワタクシ奥田である。

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まず秘密基地から中谷ハウスの場所まで、橋をわたって材料を運ぶ。
まだ人数が少ないのですぐ使う最低限のものだけにする。

一級松田くんとアーティスト宮路くんは二十代。
動きが若い。

ふたりは中谷の父ちゃん、隊長のワタクシとも面識がないのに手伝いにきてくれた。
頼もしい若い力なのである。

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まずは施主であり、工事班長の中谷の父ちゃんから、工事の段取り、そして建てる家(小屋)の図面の説明。

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図面といっても、まあいつものこんな感じ(笑)

「あのね、手描きだし、線がくねくねしてるからってバカにしちゃあいけないよ! ちゃんと計算してあるんだから! これまでのセルフビルド人生のすべてを凝縮してあるんだら! 建築士も顔負けなんだから! わははははははは!!」

中谷の父ちゃんは完全にどや顔なのである。

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が、この時は誰も知らなかったのだ。

クールに材料を揃える一級松田(写真右)は、その名の通り一級建築士の資格を持つ男であることを。
中谷の父ちゃんは、一級建築士に向かって、手描きのくねくね図面も「どや!どや!」と見せていたのである(笑)。

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工事がはじまって間もなく、ぞくぞくと隊員がやってきた。
写真左上、もやし石黒が。
写真左下、大阪堺から、いくらちゃんが。
写真右、そして田端さんが!

気温がどんどんあがり、そしてわれわれのテンションもあがる!

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見よ、この晴れ渡った空を!!
中谷の父ちゃんは究極の雨男と言われている。
そして、大山さんといっしょになると、必ず雨になるのである。
それが晴れ!
快晴!
きっとこれはなにかあるに違いない!
みんな微妙に怯えていた(笑)

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サルシカ秘密基地のキッチンでは、M子がお昼ごはんの準備に入っていた。

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サルシカの巨大鍋でカレーを50人まえ!!

「もう慣れたわ、私! 学生寮の寮母さんだって出来ちゃうわ!」

3キロの豚肉を鍋に投入しながらM子は言う。

2年続いたサルシカ秘密基地工事では、工事イベントの度に、豚汁50人前とかカレー50人前、ハヤシライス50人前を作ってきて、「もういい加減にして!」と言っていたが、人間何にでも慣れるもんである(笑)。

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一方、北海道からきたよしえちゃんは、カフェの準備。
へ? 工事の日にカフェ?
そうなのである。
なんと今日は、愛知県の長久手市から20人を超える視察団がやってくるのだ。
そのお昼に、いつものカフェメニューを準備していたのだ。

みんな、怒涛のごとく動いていた。
これぞサルシカだ。

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工事開始から1時間後。
ようやく基礎部分の一角が出来上がってきた。

果たして、今回の工事は成功するのか。
いったいなにがおこるのか。

2日間の模様は計6回のレポートで紹介する。
ぜひお付き合い願いたい。