写真/稲垣博文(一部ヴァバゴン森田) テキスト/サルシカ隊長
サルシカ第二田んぼの手植えイベントは、3回めの今回でようやくラスト。
10時の休憩のあと、勇気ある隊員たちが田んぼに飛び込み、そのままドロドロの乱闘に(笑)。
もはや末期的な様相となっていた。
田植え作業をしつつも、
泥にまみれた者たちは、汚れていない者たちをどんどん巻き添えにしていく。
そしてあちこちで泥をかけあうなどの小競り合いが起きていた。
20数名の参加者のうち、3分1は泥人形となっていた。
なぜ田植えをするのにここまで泥だらけにならなければならないのか。
先陣をきっていた隊長のワタクシですら理解に苦しむ(笑)。
再度の休憩。
ふと一方を見やると、スマホをいじっている中谷の父ちゃんと、第七劇場主催の鳴海さんの姿が。
二人とも全然泥にまみれていない。
うぬぬ。
鳴海さんはともかく、父ちゃんはセーフじゃいかんだろ!!!
植えるところもあとわずか。
これまでライン係をやっていた中谷の父ちゃんも最後に手植えをやることに。
しめしめ。
「あああ、いいなあ、田植えはいい! 最高だなあ!」
青空の下、水面の照り返しに目を細めながら田植えを楽しむ父ちゃん。
いっときの幸せを味わってもらってから、地獄へ突き落とす。
隊長のワタクシは、みんなの期待を背負って、確実に任務を果たした。
ズボンのうしろをしっかりと握って引っ張る。
父ちゃんは見事にひっくり返った。
しかも、両脇にいた第七小菅、某町役場勤務の久保を巻き添えにして(笑)。
「あああああ、なんだよ〜、最後の最後で〜! ちくしょー、みんな巻き添えにしてやる〜!!」
父ちゃんはドロの中で暴れた。
最初の泥仕合を終え、ようやく服が乾きつつあった第七小菅と某町役場勤務の久保は、またしてもドロドロヌルヌルの世界へと戻っていくのであった(笑)。
最後の仕上げをしている間、手が空いた者たちは、西川の父ちゃんが育てているウドを収穫。
おみやげにいただく。
みんな、西川のとうちゃんに感謝!!
そして、田植えが終わった。
と、同時に、ロケット花火がいきなり打ち上がる。
西川のとうちゃんのいたずらで、サルよけのロケット花火を打ち上げたのだ。
シュルルルルルルル、パーン!!
いきなりの音に驚き、子どもたちが泣いた。
大人げないおっさんのいたずら。
みんな、西川の父ちゃんに怒る!(笑)
秘密基地に戻る前に、西川の父ちゃんの家で泥を落とす。
外の水道で。
もちろん冷たい水。
女性であろうとも容赦なくぶっかける。
「ああああ、冷たい〜!! 顔だけはやめて〜!! 顔だけはお願い〜!!」
おいおい、それじゃあまるでワタクシがDV夫のようではないか(笑)。
そのあと、ワタクシの泥を落とす。
当然のごとく、ちかっちに復讐された。
ホースの先を絞り、強烈な水の圧力でワタクシを叩く。
おいおい、これじゃあまるで刑務所の虐待ではないか(笑)。
そんなことがありつつも、みな無事にサルシカ秘密基地に戻り、あるものはシャワーを浴び、あるものは着替え。
戦いは終わったのだ。
これから幸せのお昼ごはんなのだ。
中谷の父ちゃんから、本日のランチメニューの発表!!
サルシカ米をつくるお手伝いをしてくれたみんなにこころばかりのおもてなし。
そう、よしえちゃんの菜食ランチだ!!
営業ではないので、いつもと違ってバイキング方式で提供。
サルシカ米とサルシカの野菜を味わっていただく。
あれ?
菜食なのにタマゴがある(笑)。
そうだった。
この日のメインは、平飼いの鶏のタマゴのおいしさをそのまま味わってもらおうと、タマゴかけごはんが出来るようにしてあったのだ。
田植えと泥んこプロレスのおかげで、もうお腹がぺこぺこ。
みんな食べた食べた。
ごはんを2杯、3杯とおかわりする人がいて、2升のごはんがあっという間になくなった。
たくさん働いて遊ぶと、もりもりごはんを食べる。
すると、どんどん米をつくらなきゃならなくなるから、いい循環になるなあ。
てなわけで、手で植える田植えイベントは終了した。
そして、2015年の田植えはすべて終わった。
みなさん、お疲れさまでした。
そしてどうもありがとう!!