「植えろ耕せ収穫せよ!サルシカ畑」第314回サルシカ隊がいく

投稿日: 2015年05月17日(日)08:34

s314-01写真/中谷の父ちゃん、よしえちゃん  テキスト/サルシカ隊長

しばらくサルシカの田んぼのことばかり書いてきたけれど、畑の方もちゃんと進んでいるのだ。
実は田んぼよりも畑の方が手間がかかる。
何かと大変なのだ。

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3月の終わりぐらいから、トマトやナスなど、春から夏に収穫する野菜の苗作りがはじまっていた。
苗を買うと楽なのだけれど、結構値段がするので、1袋100円ほどの種を植えてポットで育てる。
西川のとうちゃんの他、地域のいろんな人に先生になってもらった。

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苗は西川のとうちゃんのビニールハウス内で育てる。
毎日、朝夕に水をやりにいく。
なかなか手間がかかるのだ。

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昨年からつくりはじめたサルシカ田んぼ。
サルシカの研修生だけでなく、サルシカ秘密基地に遊びに来たいろんな人を巻き添えにして(笑)、いや好意で参加してもらって畑作業を進める。
こちらはジャガイモを植えている様子。

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その間に、牛糞堆肥を取りに行ったり、畑に巻いたり。
はたまた草を手で抜いたり。
化学的な農薬や農薬に頼らずに野菜を育てるのは本当に大変!

でも、サルシカ菜食カフェで、みんなにおいしく安全な野菜を食べてもらうには、これをやる続けるしかない!

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そうこうするうちに4月。
キャベツが立派に育った。
タマネギもどんどん大きくなっている。

食べるものを自分たちでつくる。
これはいろいろ考えさせられるなあ。
例えば、スーパーで売っている野菜の値段。
なぜここまで安くできるのか。
農業で食べていくということが、どんなに難しいことなのか。
そして、それを実現している人たちが、どんな努力をしてきて、偉大であることか。

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秘密基地のある津市美里町平木区内にサルシカ畑を拡張することになった。
サルシカ第二畑である。

休耕地であったところの草を刈り、乾いたところで燃やし、そして地域の人に機械で耕してもらう。
しばらく放置してあった畑は、草の根が張り、人力ではとても太刀打ちできない。

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機械で何度も何度も耕し、土をつくる。
立派な畑が出来上がった。

が、またサルやシカよけのネットを張らねばならない。
これにまた労力と費用がかかる。

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西川さんのビニールハウスにおいてあったポットから次々に芽が出る。
大きく育っていく。
が、ちょうどこの頃、田植えが忙しくて畑にかまっていられない。

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田植えに追われているうちに、レタスが食べごろを迎えていた。
慌てて収穫。

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このレタスは、田植えイベントの時にも、サラダとしてみんなに味わってもらった。
少し固めだけれど、味が濃厚!
ただし、味わえる時期が短いのが残念!!
次回のサルシカ菜食カフェには、もう出せないかも(涙)。

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5月。
すべての田植えを終えて、いよいよ本格的に畑の作業に入る。
機械で耕してもらった畑にマルチを張る。
この黒いビニールを張ることによって、作物の成長をうながし、かつ草が生えないようにするのだ。

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長年の経験と知識。
集落には先生がたくさんいる。
やさしく、ときにきびしく、研修生を指導してくれる。

「おまえらが畑をやりはじめたの見て、やめとった人たちもはじめたぞ。
 ええこっちゃ、ホンマにええこっちゃ」

この優しさが本当にありがたい。

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マルチをすべて貼り終えた。
さあ、続いては苗植えだ。

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もうすっかり春である。
サルシカ秘密基地、サルシカ田んぼ、そしてサルシカ畑のまわりには、さまざまな野草が咲き乱れている。

まもなく、サルシカにて、サルシカの畑や田んぼの毎日をご紹介する「サルシカ農天記」がスタートします。
これからの様子はぜひそちらをご覧くださいませ〜!!!