「茶摘みだ茶摘みだ①〜奇跡の晴天〜」第320回サルシカ隊がいく

投稿日: 2015年06月01日(月)09:27

DSCF4829写真/大澤屋の若旦那、寿実ちゃん、中谷の父ちゃん  テキスト/サルシカ隊長

週間天気予報は雨だった。
降水確率は70%。
雨が降らず、田んぼの水が足りなくなって困っている状況だというのに、なぜかわれわれサルシカの茶摘みイベントの日だけ雨の予報であった。

茶摘みには太陽の光が欠かせない。
摘むのはともかく、乾燥させるにはお天道さまが必要なのである。

予約開始からわずか12時間で定員いっぱいになったサルシカ茶摘みイベントなのに。
われわれサルシカのスタッフも心待ちにしていたイベントなのに。
この日のためにいろいろ準備してきたのに。

前日まで、雨の中で作業が出来るようにウッドデッキのレイアウトを変えたり、カッパを用意したり、対策に追われていたのであった。

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が・・・!
茶摘みイベントの当日。
5月最後の日曜日。

奇跡は起きた。
サルシカ秘密基地のある三重県津市美里町平木の空に、見事な青空が広がったのである!

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隊長のワタクシは、サルシカTシャツに着替え、お揃いの寿実ちゃんとニカニカと写真を撮った。
サルシカナンバーワンの雨男という烙印を押されている中谷の父ちゃんもサルシカTシャツに着替え、ムフフフと笑った。

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雨対策としてウッドデッキで茶葉を揉み、乾燥させるように準備をしていたが、テーブルをすべて外に出した。
太陽の下で茶揉み作業ができる!!!
よっしゃ〜、われわれのテンションは一気にあがったのである。

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午前10時。
参加者のみんながぞくぞくとサルシカ秘密基地に集まってきた。

今回の企画は、午前中茶摘みをし、お昼はサルシカ菜食カフェを楽しんでいただく。
そして午後、茶葉を蒸して揉んで乾燥させて、お茶を完成させてお持ち帰りしていただく、というイベントである。
この3月からはじまった農作業体験つきカフェのひとつである。

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参加者全員が秘密基地に集まったところで、茶畑に歩いて移動。
サルシカ秘密基地は集落の下の方にあり、茶畑は一番上にある。
坂道をのぼる。
どんどん眺めがよくなる。

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この日のために、われわれサルシカは、放棄されていた茶畑の草を刈り、畑を覆う木を切り倒し、肥料をまき、枝葉を剪定してきた。
昨年の10月からこの3月まで、およそ半年にわたって準備してきたのだ。

が、上の写真が、サルシカの茶畑なのであるが、ぜんぜん葉っぱが少ないのである。
新芽がちょっとしか出ていないのである。
とてもじゃないが、茶摘みができる状態ではない。

集落のお茶の先生に聞いたところ、剪定のし過ぎということであった。
つまり、われわれは失敗したのである(笑)。

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とはいえ、茶摘みイベントを中止するのはくやしい。
というわけで、お茶の先生であるT田さんの茶畑を借りて実施することになった。
そう、今回は人の畑で勝負なのだ(笑)。

もう1番茶はT田さんが刈ってしまってあったが、2番茶でも十分においしい。
先週リハーサルで試してあったので自信を持って提供できるのだ。

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この日、お茶の先生であるT田さんはお孫さんの結婚式で参加できなかったので、代わって西川のお父ちゃんがお茶の先生に。
このあたりの人は昔、家でお茶をつくっていたので、みんな知っているのだ。

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さあ、みんなで茶摘みのスタートだ。
決して大きな茶畑ではないけれど、棚田の上の方にあるので眺めは最高。

みんなで新芽を手でつまんでいく。

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収穫は楽しい。
米でも野菜でも山菜でも、食べるもの、飲むものを自分の手でつかみとるという作業は、言い知れぬ喜びがある。

だからみんな笑顔になる。
無心になる。
そして心の底から充実感を味わえる。

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この日は例によって、ワタクシが出演しているテレビ番組「とってもワクドキ」(三重テレビ放送、月〜金18:00〜)の撮影が入っていた。
つまり、イベントの進行。
このサルシカWeb用の写真撮影とレポート。
そしてテレビ取材と、3つの流れを調整しつつの進行。
もう頭が混乱して目茶苦茶なのだ。

おおお、目茶苦茶。
お茶が2つも!!!(笑)。

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しまった。
このダジャレは、西川先生のものであった。

とにかく、
われわれは1時半ほど、青空の下、茶摘みをした。

手もみやカフェの様子は次回以降。