第46回「島らっきょう」

投稿日: 2015年06月04日(木)11:04

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メグーです。
旬を迎えたらっきょうが、スーパーにちらほら並び始めました。
私自身はカレーには福神漬け派。
スーパーではらっきょうは横目に、さっと素通りしていたのですが、夫によると我が家の畑で島らっきょうが大豊作との事。
今回のめぐみごはんは、島らっきょうについてお送りします。

らっきょうと言えば甘酢漬けがやはり一般的だと思います。
嫌いではないのですが、まあさほど思い入れもなく、数年に1度、1個食べれば満足です。
ところが夫が持ち帰ってきた島らっきょうはこちら。
どーん!と大量、どうすんの、コレ・・・。

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頭の中で考えていても片付かないので、口に出して言ってみました。
「どうすんの、コレ?」
たずねる私の表情から、全てを察した夫が「いやいや、美味しいんだよ、コレ!」と熱弁をふるい始めました。
夫によると

・島らっきょうは沖縄が有名で、細くて小ぶりでカワイイ。
・甘酢漬けではなく、塩漬けでかつおぶしをかけて食べるのが美味しい。
・食べたことないの?えー、ウソ、信じられない。

との事。まあ3つ目は大げさに書きましたが、沖縄料理店で食べて美味しかったそうで、夫は「かつおぶしかけて食べたい!」とキャーキャー言ってます。
というわけで、夫とともに下ごしらえ。

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ざっと洗って泥を落とし、根っこと葉を切り落とします。
葉の部分も食べられるそうなので、傷んでる葉や汚れを取り除きます。
らっきょうの薄皮をひとつひとつ剥きます。

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文章にすると3行ですが、この作業、大量すぎて、2時間位かかってます。
ツルリと薄皮が剥けるのが、作業を始めて1分くらいは楽しかったのですが、その後は修行僧のように。
指先はもちろん、家の中までもらっきょうの匂いでいっぱいですが、ツルリと剥けたらっきょうはとってもキレイ。

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最後に水できれいに洗い、キッチンペーパーで水けをしっかりとふきとり、島らっきょうに対して3パーセントの塩を振って混ぜます。
1日寝かせれば完成。冷蔵庫で2週間くらい保存できるそうです。

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大きめのタッパーに2つ分。
ぎっしりと詰られた島らっきょう。食べきれるのかな・・・と不安に思いつつ、ふたを開けた数日後。
・・・そこには夫以上に島らっきょうの虜になった私の姿が!
美味しい!美味しいよ、島らっきょう!
ではでは1週間を待たずになくなった島らっきょうレシピを紹介します!

まずはシンプルにおかかを乗せて、少しだけお醤油をタラリ。

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これが美味しい。
独特のらっきょうの香りと、かつおぶし。さっぱりとした辛みとシャクシャクとした歯触り。
箸休めに、ついつい口に運んでしまいます。
元々みょうがのような癖のあるシャッキリ食材が好きな私に、これはタマラナイ!
なんで今まで知らなかったのか、悔やまれます!

続いて冷奴の上に刻んで乗せて。

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これもまたそのまま食べるのとは違って美味しかったです。
ネギに似た辛みがあり、それでいてらっきょうの風味が、お豆腐と合わさって、いつもの冷奴より上品な味わいです。

そして天ぷら!

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甘みが出るのかな?と思いましたが、甘いというよりは、辛みが軽減された感じでした。生の島らっきょうが苦手な人は、天ぷらにすると食べやすそうです。
私には正直物足りない感じになってしまったのですが、揚げニンニクのような、ホクホクネットリした食感が楽しかったです。
葉の部分もかき揚げにしてみましたが、思いのほか淡白な味で、お塩をつけていただきました。はじめサクサク、口の中でネットリしてくるのが面白い。

最後に豚肉と一緒に炒め物。

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贅沢にドカーンと豚肉と炒めてみました。
島らっきょう自体に塩味がついているので、胡椒をパラパラしただけの味付け。
それなのに、豚の旨みとらっきょうの香りでご飯がすすむこと、すすむこと!
カンタンで滅茶苦茶おいしかったので、数日後に丼にしてもう一度食べ、ガッツリ満腹になりました。

らっきょうと言えば甘酢漬け以外の食べ方を知らなかった私。
漬物、炒め物、天ぷらと、こんなに美味しい食べ方があるなんて、と驚きの連続でした。
普通のらっきょうでも塩漬けにできるようなので、私と同じく甘酢漬けしか食べたことがないという方は、ぜひ一度挑戦してみてください。
ただ、ここまで書いておいてなんですが、しっかり食べ終わってから調べたところ、らっきょうは胃に負担がかかるので、1日5粒程度にしておいた方がいいとか。
私は胃が頑丈にできているのか、まったく問題ありませんでしたが、胃の弱い方はご注意を。

ごちそうさまでした!