ちゃんとしたデータがあるわけでもなく、それを確認したわけでもないけれど、たぶん「やまびこカフェ」は、三重県の中で一番小さな集落で開催されているコミュニティ・カフェであり、その中でも最も賑わっているのではないかと思うのだ。
昨年(2014年)10月からスタートして、今回で8回目。
極寒期をのぞいて毎月1回開催してきた。
最初は準備も大変だったし、カフェ当日もドタバタで疲労困憊であった。
が、何度も繰り返すうちにいろいろ覚える。
準備を楽にするために道具をどうまとめたらよいか。
レイアウトをどうすればよいか。
回数を経るたびに効率化し、どんどん楽になってきた。
それはカフェの料理や配膳を担当するお母さんたちも同じことで、最初こそメニュー考案から悩んでいたけれど、もう今や朝からちゃちゃちゃと準備して、営業時間の朝8時には余裕でお客さんをお迎えできるようになっていたのである。
ウッドデッキのカフェスペース。
椅子やテーブルをあちこちからもらい、ずいぶん見栄えもよくなってきた。
お花は前日に集落のおばあちゃんが花を採ってきてくれる。
集落みんなで手作りのカフェなのだ。
ここ数回はお客さんの数が60名前後となり、ウッドデッキだけでは収容できなくなっている。
そこで、枕木のスペースにもタープを設置してカフェスペース拡張(笑)。
ちょっと暑いけれど、まあ仕方ない。
前回テレビの取材を受けて紹介されたものだから、他地域からも問い合わせが相次いでいる。
今回もたくさんの来場が予想されるのだ。
人口わずか94名の集落で、60人の集客。
なんともうれしい状況なのだ。
メニューも洗練されてきた。
ボードに書いてないけれど、これ以外に冷たい紅茶がある。
その紅茶は、この平木で採った茶葉からつくったもの。
おじいちゃん、おばあちゃんは、番茶しかつくったことがないので、みんなその紅茶の味に驚いている。
地域資源はまだまだ活用できそうである。
第1回からカフェの様子を写真で撮影してきた。
お父さんお母さんからその写真を分けてほしいとの要望があり、貼りだして販売することに。
午前8時まえ。
カフェの準備が整った。
見よ、お母さんたちの余裕の笑みを(笑)。
いまや集落中の人が「次のカフェはいつだいつだ」と楽しみにしてくれている。
本当に楽しい時間を過ごしてくれている。
それを見て、お母さんたちのモチベーションもどんどんあがっているのである。
8時になると、どんどんお客さんがやってくる。
みんなでぞろぞろと歩いて。
この日は、結婚したばかりの若い夫婦もきてくれた。
ぜひとも集落の担い手になっていってもらいものだ。
お母さんたちもみんなで。
みんなほぼ皆勤賞。
ありがたいことだ。
営業から15分ほどで客席は満席。
老いも若きも楽しく語り合えるのが、コミュニティ・カフェのいいところだ。
お孫さんといっしょに。
世代を越えて。
そして他の地域から。
エリアを越えて。
わずか2時間だけの短いカフェであるが、今回も60人ほどのお客さんで賑わった。
8月はお盆があるし、行事も多いので「やまびこカフェ」は開催しないが、その代わり、集落のみなさんと地域外の人とが交流する「サルシカ屋台村&ビアガーデン」が8月22日(土)に開催される。
これは誰でも参加可能である。
平木やまびこ会、そしてサルシカの取り組みに興味のある人はぜひともご参加くださいませ。
■サルシカ屋台村&ビアガーデンの詳細はこちら!
>>http://www.salsica.com/?p=22293