「宮川カヌー②〜暑いなら沈しろ飛び込め泳げ!」第335回サルシカ隊がいく

投稿日: 2015年08月12日(水)08:52

DSCF7717写真/松原豊(写真師マツバラ)  文/サルシカ隊長

同じ三重県内でありながら、津市美里町から2時間以上かけて辿り着いた大台町の宮川ダムの源流域。
さあ、いよいよ舟を浮かべるのだ。

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が、水辺にカヤックを下ろすのも一苦労。
急斜面をカヤックを担いでえっちらおっちら降りる。
連日の猛暑日。
まだ午前中だというのに灼熱のぎらぎら光線が照りつける。
汗が全身から吹き出した。

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さあ、舟を出すぞ〜!!
雨が降っていないせいかちょっと水が濁り気味。
が、ここから上流へ行けば大丈夫!!
エメラルドグリーンの水が待っている!!!

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こちらの2人艇のフォールディングカヤックに写真師と中谷の父ちゃんが乗り込む。
中谷の父ちゃんは後ろで漕ぎ手。
写真師は前に乗ってワタクシを撮影するのである。

中谷の父ちゃんも写真師も、ほとんどカヌー経験がないので、乗り込み方から教える。
でも漕ぎ方は教えない(笑)。
ほとんど流れがないところなので、実際に漕いで覚えたほうが早い。
ものの5分で覚える。

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隊長のワタクシは、数カ月前に銭湯企画リーダーのケロリン桶太郎からもらったポリ艇に乗り込む。
10年以上屋外で放置されていたものだというが、特に問題はない。

が、漕いでみて、こいつがトンデモナイ曲者だということがわかる。
とにかくまっすぐ進まない。
ほんの少しでも曲がりはじめると、もう戻らない。
くるりと横を向いてしまう。

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フォールディングカヤックの2人は当然のごとく5分ですいすい前に進み、行きたい方向に曲がっている。
が、ワタクシは右へふらふら、左へふらふら。
挙句の果てくるりと回ってしまって途方にくれる。

「なんだ〜、隊長〜、ぜんぜん上手くないじゃん〜!!」

写真師がムカつく言葉を投げかける。

「ち、違うわ〜、この舟が・・・!! 舟がいうことを聞かんのじゃ〜!!」

と叫びつつ、やはり舟はくるりと回っている。
もうワタクシのプライドはズタズタなのである。
ただでさえ暑いのに、むやみに体力を使うので汗がしたたり落ちる。

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それでもなんとかじゃじゃ馬を力で押さえつけ、前へ進めるように。
で、エメラルドグリーンの水を求めて、上流へと向かう。

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遊び半分で軽い瀬に突入したら、あっという間に舟が横になって、あえなく沈。

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でもいいの。
水が冷たくて気持ちいいから。
流れていく舟を2人にまかせ、ワタクシは汗を流して身体を冷やす。

「オレもう舟いいや、このままパドル漕いじゃうから。
 あ、それともそっちの舟でこのまま引っ張ってってくれる?」

ワタクシは昔から心地よいところがあるとすぐさまそこに逃避する悪い癖がある(笑)。

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さあ、上流へと移動しよう。
さすがに浅瀬はのぼれないので、ロープでひっぱりながら。

「ひゃ〜、足が冷たくて気持ちいいねぇ〜!!!」

愛知県から移住してきた中谷の父ちゃんは、宮川の水の美しさ、冷たさを感じて大喜び。

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瀬を越えると、まだなだらかな流れが広がる。
2艇のカヤックでのんびり遡上していく。

眺めも気分も水も最高であるが、なにしろ暑い。
ぎらぎら太陽にじりじりと肌を焼かれる。

深い淵と岩場を見つけて、3人とも思わず舟を岸に寄せた。

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で、大飛び込み合戦!(笑)
まずはワタクシから!

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続いて中谷の父ちゃん。
定番の横っ飛び!(笑)

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なぜか写真師もカメラを人にまかせて(笑)。

ちなみにわれわれの年齢は、写真師47歳、隊長49歳、中谷の父ちゃん56歳である。
まわりに誰もいないからいいものの、おっさんたちが嬌声をあげて水に飛び込んでるのである。
童心に戻って・・・とかいうけれど、心は汚れたままのオッサン。
頭だけ幼稚なままなのだ(笑)。

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飛び込んだあとは泳ぐ(笑)。
冷たい水に全身が包まれて本当に幸せ。

これから夏の間はこのあたりにキャンプして過ごそうかな。
携帯も圏外だし最高だなあ(笑)。

さて、このあと再びカヌーに乗ることはあるのか。
どんどん水遊び化していく宮川カヌー企画。
次回へつづく。