「ペルセウス座流星群を見るという名の飲み会」第338回サルシカ隊がいく

投稿日: 2015年08月18日(火)09:03

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そういえば。
3年前には青山高原の駐車場にてペルセウス座流星群を見るイベントをやった。
2年前には秘密基地でやって大盛況であった。

が、去年は忙しくて開催をすっかり忘れていた。
だから、今年はぜひともやろうね、と言っていたのに、今年もなんだかタイミングを逸してイベント化できないでいた。

したらば。
8月14日の夜、サルシカ隊理事のやまぴーが、おつまみを持って秘密基地へ行くから、お酒を飲みつつペルセウス座流星群を見ようよ、と連絡をしてきた。
おつまみとして持っていくのは、一福(三重県津市で有名な手羽先屋さん)の手羽先であるという。
断る理由なんぞないのである。

やまぴーはたぶん、29万円(!)もするNIKONの新しいカメラを買ったので、試し撮りがしたくてしたくてたまらなかったのであろう。
でもいいではないか。
中谷の父ちゃんとワタクシしかいないけれど、野郎同士、おっさん3人で夜空を眺めようではないか、という話で速攻まとまったのである。

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たとえ男同士であったとしても、星空を眺めるのであるからして、それなりのムードは必要である(ない?)。
中谷の父ちゃんと隊長のワタクシは、山の集落にあるサルシカ秘密基地を昼間から掃除し、日暮れと共にランタンにろうそくを灯し、テーブルに花を飾り、バー・サルシカをつくりあげる。
なかなかええ感じの雰囲気になったのである。

したらば。
今回は「したらば」が多いけれど、すべてが成り行きだから仕方ない。
いつもサルシカイベントを手伝ってくれるスミちゃんが、「今から遊びにいっていいか」と連絡をしてくる。
お酒やらハムやらソーセージやらチャーシューやら・・・後半はなぜかすべて肉系であるが、おつまみを大量に持ってくるという。
断る理由なんぞないのである。

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急な宴会だったので、実はワタクシは、スーパーで見切り品の半額のお刺身や卵焼きを買ったりしていた。
しかしそんな必要はまったくなかったのである。
やまぴーから差し入れの手羽先や鳥天巻がどどんと盛られて、一気に豪華なパーティとなる。

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唐突な夜に乾杯、の図。
大した目的がない宴会ってのもなかなかいい。
あと、しょっちゅうこんなことをやっているから「いざ!」「すわ!」ってときに、適応能力がある。
あっという間に準備を整えてしまえる。
食べるものは畑にいけば何かあるし、お酒はいくつかある冷蔵庫をのぞけば何か出てくるのである。
これぞサルシカなのだ、わははは!

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サルシカ畑で採れたナスやピーマンの天ぷらも登場し、宴会はどんどん盛り上がる。
食べて食べて飲む呑む呑む、なのだ(笑)。

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スミちゃん差し入れの発泡日本酒で乾杯!!
たぶんこの頃、まだ8時過ぎぐらい。
どんどん壊れていく。

時折、外の夜空を見上げてみるが、雲が横たわっていて星はまったく見えない。
まあいいか、おいしい酒とつまみがあるし、ということで、さらに飲み続ける(笑)。

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「男梅」というサワーを飲んで壊れていくスミちゃん。
梅みたいに顔が真っ赤(笑)。

星空が見えない分、酒の量が進む。
して、壊れる。

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「こうして手を重ねて、し・あ・わ・せ〜」

何をやってるんだか。
本当に幸せなヤツラである(笑)。

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しかも。
フト気づくと、中谷の父ちゃんの姿がない。

なんと!
夜空を確認しにいったまま、外のハンモックでいびきをかいている。

「ゆるちぇん!!!」

酔ったスミちゃん、寝落ちした中谷の父ちゃんの鼻に指を突っ込むの図。

ブスッ!

「うぎゃ〜〜〜!!!」

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そんなバカなことをしているうちに、なんと雲が切れて、どんどん星空が広がってくる。
これはもうすでにデロンデロンに酔ったやまぴーが撮影した、ワタクシと中谷のとうちゃん。
星どころか、人間すらもうまともに撮影できない(笑)。
29万円のカメラが泣くぞ、おい。

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「ISOはこれぐらい・・・・ピントは無限で、シャッタースピードは15秒・・・」

やまぴーはすでに自分で何も判断できない状態。
われわれの言うとおりに操作するが、酔っているので途中で何か間違う。

で、最初に撮った写真が上の1枚。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!! やったああああああああ!! 撮れた撮れた撮れた撮れた、流星が撮れたあああああ!!」

やまぴーはいきなり大コーフン。
そんな馬鹿な、とモニターを覗きこんでみると、赤い光の線が確かに斜めに伸びている。
が、よーく見ると、その線は点線。

これは飛行機なのである。
飛行機の点滅する赤い安全灯がこう映るのだ。

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鼻ブスリですっかり目を覚ました中谷の父ちゃんが、これまた20うん万円するカメラで撮影をはじめる。
なぜこの人たちはプロでもないのにこんないいカメラを持っているのであろうか。

いろいろ撮ったうちの1枚。
中央を斜めに横切る天の川が見える。

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あと、こちらの1枚。
左の上から斜めしたへ光の筋がうっすらと走っている。
これも流星だと思うが、いかがであろうか。

こうして20万円カメラコンビが夜空にカメラを向けてパシャパシャしている間、スミちゃんはハンモックに寝転び、ワタクシはテーブルに寝転んで空を見上げていた。
毎回書いてしまうが、本当に空に吸い込まれてしまいそうな感覚になる。

そしてワタクシは星空にではなく、眠りの世界に吸い込まれる。
先日までの猛暑日が嘘のように風が涼しい。
肌寒いぐらい。

どうやってこの日の夜が終わったのか。
ワタクシも寄っていて定かではない。

来年はぜひともイベントとしてやりたいなあ、と思っています。