「サルシカ屋台村オープン!」第340回サルシカ隊がいく

投稿日: 2015年08月25日(火)11:02

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サルシカの拠点がある三重県津市美里町平木地区は、わずか人口94人の小さな集落である。
昨年(2014年)8月、この地域の活性化を目的とした平木やまびこ会が、歴代の自治会長を中心に設立され、われわれサルシカと共同で事業をやってきた。

その1つが、地域のコミュニティの保持を目的として、月に一度、モーニングセットを提供するコミュニティ・カフェ「やまびこカフェ」である。
他にも、休耕地を少しでもなくすために集落の有志とサルシカのメンバーで畑づくりをやってきた。

他にもどんどんやっていこう。
できれば、地域の人と外の人が触れ合うイベントをやろう、ということで、この6月にやってみたのが、サルシカビアガーデンである。
前回は、ホテルやレストランで長く料理長をつとめたシェフ森田を基地に招き、豪華絢爛の料理をつくってもらった。
これが思いのほか好評で、地域内外からたくさんの人が集まり、大いに盛り上がった。

前回の様子を見る>>>>

「サルシカビアガーデン2015①〜歌って煮込んで仕込み編」第324回サルシカ隊がいく
「サルシカビアガーデン2015②〜食べて飲んで肉に喰らいつく」第325回サルシカ隊がいく

特に平木地区の人から好評で、「ぜひとも2回めをやってほしい」「いや、やれ!」と有無を言わせない命令を受けたのであった。

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で、前回から2ヶ月後の8月22日。
第2回サルシカビアガーデンが開催されることになった。

前回は用意した生ビールがあっという間になくなってしまったので、今回は「これでもか!」というぐらい用意した。
写真の他に、たらいに入らなかった樽が1缶。
つまり7樽、計70リッターの生ビールで勝負なのだ。

他にも缶ビールを山ほど。
日本酒4本。
ワイン5本。
焼酎3本。

これらを保険として用意した。

これだけあると買い物も大変。
前日、食材も含めて軽トラの荷台いっぱいの荷物を基地を運び込んだ。

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やまびこカフェや、イベントの際、サルシカは必ず記録写真を撮る。
集落の人からそれを分けて欲しいという声があがり、最近は前回のイベントの様子の写真を壁に張り出し、欲しい物を選んでもらって注文できるようにしている。
まるで修学旅行のあとの写真販売のようである。

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テーブルの設営も前日に。
今回はネットだけで40人を越える予約が入っていた。
集落の人の参加を考えると、間違いなく50名を越える。
それだけの席をつくらねばならないのだ。

テーブルやイスをあちこちでもらって、ずいぶん格好がつくようになってきたし、席数も増えた。
が、その分、設営が大変。

ウッドデッキだけで25席。
トレーラーハウスに10席。
屋外に15席をつくる。

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邪魔だったソファーを廃棄処分にして、こんなリゾート仕様の特別席も。
ランタンも用意。
ムード満点のビアガーデンを楽しんでもらうのだ。

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ビアサーバーはサルシカ所有のものと、サルシカ副隊長キヨちゃんのと2つ用意。
NPOがビアサーバーを持っているというものどうかと思うが、キヨちゃんは個人で持っている。
サルシカ周辺の面々はどうかしてるのだ(笑)。

こうして準備は整ったのである。

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そして、当日の朝を迎えた。
まだ夜が明けきらぬ5時。
隊長のワタクシは眠い目をこすり、基地をあとにした。

きょうは昼から屋台がはじまり、夜はビアガーデンだというのに、テレビのロケなのである。
雨で撮影がのびのびになり、無理やりこの日の朝にスケジュールがねじ込まれたのだ。

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しかも。
その撮影は、三重テレビの「ワンニャンえにっき」のロケ。
理由は語らぬが、ワタクシはおよそ1時間にわたって某住宅街を走り回り、汗みどろの疲労困憊、もうあきまへん許して頂戴の状態になったのであった(笑)。

いつもヘラヘラと笑って楽しそうに遊んでいると思われがちなワタクシであるが、実はタイヘンなのである。

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テレビの撮影を終え、10時まえに秘密基地に戻ると、今回の主役、2つの屋台がすでに設営されていた。

そう!
今回は、サルシカ秘密基地に屋台を呼んで、アチアチの串揚げやたこ焼きを頬張りつつ生ビールを飲んじゃおうぜという作戦なのだ。

が、せっかく屋台がくるならば、集落のお母さんや子どもたちにも食べてもらえるよう、昼間はサルシカ屋台村として単品販売をし、午後5時からビール飲み放題のサルシカビアガーデンへと変貌することになっていた。

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サルシカで、屋台といったらここであろう。
串揚げの「まるう」。
秘密基地の第1回建造工事からずっと出店してくれている移動販売のお店である。

基地に出店するのはもうこれで5、6回め。
準備も手慣れたものである。

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そして今回はじめての登場!
津新町駅のそばにお店をかまえるたこ焼き屋「てんたこ舞」。
ここは2人で店を切り盛りしているので、ひとりは実店舗、もうひとりは移動販売を担当している。

その店長の関口くんはもともと車関係の仕事をしていて、サルシカ副隊長キヨちゃんと知り合いだったことから、キヨちゃんの工場で店開きをしていたことがあった。
キヨちゃんのモーレツな営業戦略の影響が大きかったのであるが、それがもう恐ろしいほどの人気ぶりで、順番待ちの時間もあったほど。
で、すかさず秘密基地にも来てくれるよう依頼したのだ。

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屋台村は12時営業スタートであったが、もう11時半ぐらいから注文の電話は入るわ、前をウロウロするお母さんはいるわの状態。
そしてフライヤーと鉄板に火が入ると同時に、もうご覧の状態。

あくまで、夜のビアガーデンのおまけというか、リハーサルというか、そんなつもりだったのに、集落外からも買い物に来る人がいる。
まあ、たまにやるからであるけれど、どこでも商売はできるもんだなあ。

しかし喜んでいる場合ではない。
売れ過ぎたら、夜のビアガーデンのおつまみがなくなってしまうのだ。

串揚げもたこ焼きもなく、サルシカが用意するサラダと漬物だけのビアガーデンなんてことになったら、間違いなく血の雨が降る(笑)。
ワタクシは遠く北の海にでも逃げるしかない。

なので、
ひとりで大量に買い占めるおばちゃんがいないか、ワタクシはきびしくチェックする。
たこ焼きも5つも6つも買うお父ちゃんを、ギロリと睨みつける。

それに気づいた「まるう」の藤井さん、「てんたこ舞」の関口さんは、さすがに営業妨害になると思ったのか、

「隊長、大丈夫ですから。
 今回は絶対に売り切れないぐらいの具材を持ってきてますから」

と、ふたりから言われた(笑)。

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こちらが「てんたこ舞」のたこ焼き。
ソースは何種類かある。
これは醤油マヨネーズ。
隊長のワタクシはこれが大好き!

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こちらは「まるう」の串揚げ。
豚は定番!
ワタクシはアスパラとチーチクが好き(笑)。

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昼は生ビールの代わりにかき氷が飛ぶように売れる。
おもちゃのかき氷器、フル稼働(笑)。

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こうして、サルシカ屋台村はお客さんが途切れることなく、午後5時まで営業。
(写真は準備中のときのもの)。

さて。
いよいよ次回、ビアガーデンが開店する。