第52回「ドライトマト」

投稿日: 2015年09月10日(木)08:56

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メグーです。
調理用ミニトマトをいただきました。
水分が少なく、果肉がしっかりと詰まったトマトです。
煮込み料理に使うのも美味しけれど、残暑のお日様はまだまだ元気。
今回のめぐみごはんは、お日様とつくる保存食。ドライトマトについてお送りします。

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作り方はいたって簡単。
洗って半分に切って干すだけなのです。
天板に広げて、あとはお日様におまかせです。あー楽チン。

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お日様はほんとうに偉大です。切って並べて放っておくだけで美味しくなっちゃう。
「ドライトマト作った」なんて言うと、なんだかすごくデキル奥様っぽいじゃないですか。
でも実際のところ、あずきバー食べてごろごろしている間に、勝手に甘くなってるんだから、世の中はなんてちょろいんだろう・・・と思ってたら、トマトに蟻がたかってた!
ギャーと一声あげて、車の中にトマトを避難。天板に乗せて少しだけ窓を開けた車内に放置。
2日ほどで、カラカラに乾きました。

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さて、完成したドライトマト。
人によっては、にんにくやハーブと一緒にオリーブオイルに漬けたりする人も。
それも美味しそうなんですが、我が家は料理にそのまま放り込むことがほとんど。
コンソメスープに、中華スープに、そのままドボンと放り込み、お鍋をくつくつ言わせれば柔らかく戻って、甘いお出汁も余すところなくいただけます。
凝縮されたトマトの旨みと甘い匂いで、いつものスープがまるで手の込んだ一品のように早変わり。
何度も言いますけど、切って干して、スープにドボンするだけなんで、まるで手は込んでいません。
美味しくてズルい我が家の定番スープがこちら。トマトが甘い!

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そしてそのズルいドライトマトを、もっとズルくいただきましょう。
その名も、アクアパッツァ!
なにそれ?おしゃれ!カタカナ!
はじめて耳にした時には、アクアがパッツァしちゃうて、どういうこと?と思いましたが、言ってしまえばイタリア版の水炊きです。
さあ、手の込んでるように見えるイタリア料理。
早速つくっていきましょう。

娘が夏休みのイベント「楯干し」でゲットしてきたタイに、塩コショウをして下味をつけます。
フライパンにオリーブオイルを入れて、両面を焼きます。
フライパンの端で、にんにくを炒め、あさり、ドライトマト、白ワインを入れて、アルコールが飛んだら水を加えます。
あとは15分ほど焦げないように煮込むだけ。
お好みのハーブを散らしたら完成です。

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魚に貝にドライトマト、どんどん放り込んで白ワインで煮込むだけで、勝手にいい出汁が出て、何もせずとも美味しいんです。
なのになんと言っても名前は「アクアパッツァ」だし、豪華で手が込んでいるように見えるのです。
副菜に用意したカボチャサラダのほうが、よっぽど手間がかかっています。

そしてもう一品。
ドライトマトのブルスケッタ。
熱湯で戻したドライトマト(15分くらいで戻る)を、細かく刻み、夏のはじめに仕込んでおいたバジルペースト(バジル、塩、にんにく、オリーブオイルをフードプロセッサーでペースト状にしたもの)と混ぜます。
トーストしたバゲットにオリーブオイルを塗って、ドライトマトとバジルペーストを混ぜたものを乗せれば出来上がりです。

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バジルペーストとドライトマト。保存食バンザイです。
混ぜて乗せるだけ。それなのに「ブルスケッタ」ですもの。
漂うおしゃれ感。
「晩御飯、っていうよりディナーだ!ディナーだよ、これは!」と夫に言ったら「もう40歳になるんだから、そろそろ口に出す前に一度頭で考える癖をつけた方がいい」と指南されました。
ぐぬぬー。

今回、見栄えを考えて、白ワインに鯛にあさりに・・・といつもより少し豪華なめぐみごはんでしたが、本当に手軽に使えるドライトマト。
我が家では前述のスープ、そしてパスタに入れることが多いです。
昼食に、その時冷蔵庫の中にあるもので作ることの多い適当パスタ。
写真はベーコンとナスとドライトマト。
甘いトマトがいい仕事しますよー。

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しつこいようですが、切って干すだけで出来上がる、甘くてフルーティなドライトマト。
スープやパスタなど、日常のお料理に加えたり、豪華に見えるおもてなし料理にも大活躍。
みなさまもたくさんのミニトマトに困ったら、ぜひ作ってみてくださいね。

ごちそうさまでした!