第4回「続・真夜中の潮干狩り」 その2
3人がそれぞれ自分だけの世界にドップリ入り込んだ午前零時頃、その事件は起きた。
バカエミは近づいてくる人の気配を感じた。
しかし隊長かM子であろうと思い、顔もあげずにアサリとりに集中していると、
「どうやお姉ちゃん、アサリとれたか?」
全然知らない人の声であった。
「でひぇうへぇびうううどばびべへぐふぉおおお!!!」
バカエミは人の言葉とは思えない悲鳴をあげたという。
そりゃそうだろう。
おっちゃんも潮干狩りにきたのであった。
それもたったひとりで。
この人も独り言が多かった(笑)。
しかし今回はあまりに寒すぎた。
鼻水どころではない。
手袋をしていても手の指先の感覚がなくなり、カメラのシャッターを押すのも一苦労である。
明けて8日(土)の午前1時。
いつもなら最後の最後まで粘る強欲女M子が、音を上げた。
もはやここまで!
寒さは体力を奪う。
遠浅の海をひたすら陸に向かって歩く。
眠い。
しかしここで寝たら死ぬぞ、と互いを励ましつつ歩く。
公衆トイレの水場で互いの戦果を讃えあう。
それにしても二人ともスゴイ格好である。
このまま魚市場にいったら、そのまま入札に入れそうである。
タオルやら「鼻水フキフーキ」などの工夫が愚かにも微笑ましい。
M子「これハマグリやろ?」
バカエミ「バカや、バカ」
M子「ウソーん、じゃあこれは?」
バカエミ「バカ、バカ」
もうずっとやってろ、って感じである。
暖房を効かせておいたサルシカ号に戻る。
まだ指先の感覚が戻らない。
服を着替えるのも一苦労である。
「うううううう、ざぶい・・・」
と体を震わせつつも、バカエミは冷蔵庫にヨタヨタと歩き、ビールを出すのである。
午前1時30分。
しかし、これから宴会なのである!
前回はマテ貝が採れず、そのあとの宴会ではずいぶん悔しい思いをしたものだが、今回はあるのだ!
それも20本近くも!
これは寒い思いをした我々3人へのご褒美である。
誰にもわけてあげないのだ。
すぐさまバターで炒め、醤油をかけまわして食べちゃうのだ。
どうだ、どうだ、ザマミロ!
今回は隊長のブログでリアルタイム報告をしたたため、それを見ていたカメラマン準から、
「オレにもマテ貝を食べさせてくれぇ」という悲鳴のような電話が午前2時に入ったが、無視なのである。
ぜーんぶ食べちゃうのである。
で、3人でカンパーイ!
寒さに耐えに耐えた挙句の乾杯である。
もはやバカエミは目がいってしまっているのである。
宴会は午前3時まで続き、疲労の限界を迎えた3人はまさに倒れるようにサルシカ号で寝た。
どこでも宴会するし、どこでも寝る。
これがサルシカ隊なのである。

今回のアサリは本当に大粒!
横幅が電池ぐらいあります。はじめて遭遇するサイズです。
これらのアサリは、9日(日)のサルシカ・パーティで出される予定です。
報告はまた後ほど!
「続・真夜中の潮干狩り」これにて完。
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