最後のサルシカ秘密基地工事。
2日目。
つまり泣いても笑ってもこれでラストデイ!
秘密基地のウッドデッキの防風工事に大工のT橋さんと鼻笛大工の池山さんに入ってもらい、竹林伐採にはチェンソーの達人である、やっさん、柳本さん、シェフ森田に入ってもらい、脇を固めるチームもばっちりで最高の布陣でスタートすることができた。
が、竹林の伐採が思っていた以上に大変であった。
大きな雑木が何本もあり、なにより竹の密集度がものすごい。
切っても切ってもなかなか皆伐は奥に進んでいかないのである。
しかも、倒れた竹が行く手を阻み、作業を止める。
それを運び出すのが大変。
笹がついた竹は、他の竹とからみつき、移動を拒む。
「ああ、いやん! ボクだけ持って行かないで〜」
と、他の竹にすがり、泣き叫ぶのだ。
それをみんなでずりずりと「くそったれめ」と言いながら引きずり出す。
木を切り倒すのも大変!
倒す角度を間違えると、隣の家を破壊してしまうし、川に落ちたりしたら処理が面倒。
で、みんなで力を合わせ、えんやこら!
なんとか切り開かれ、全容が見えてきた。
が、当初予定していた午前中にはまったく終わりそうにない。
きのう先行してやった防風工事、中谷ハウスの貯金がここで一気になくなってしまう。
今日中に終わるだろうか・・・という不安にかられる。
最後のサルシカ秘密基地工事とあれほど言っておいて、来週も継続なんてことになったら、もはやサルシカの信用にかかわるではないか。
と、ここで更なる不幸が!!
竹の運搬作業をしていた久保ちゃん(写真上)。
倒れた竹を運ぼうと腰を深く下げたところ、ちょうどお尻の穴の部分に竹の切り株が!
「あひょ〜〜!!!」
近くで作業していた者たちは、そんな久保ちゃんの声を聞いたという。
それは痛さに吠える声でなく、ふいをつかれ、すぽっといってしまった男の悲しみの声であったという。
このあと、ケツを手でおさえながら内股で基地へと走りこみ、トイレへ駆け込む久保ちゃんの姿を、キッチンの寿実ちゃんが目撃したという。
もらしそうか、もらしたか、の、いずれかだと思っていたという(笑)。
トイレでおのれのケツの穴を丹念に確認した(どうやったか知らないけど)久保ちゃんは、基地の枕木スペースに腰を下ろし、たばこをくゆらせながら、
「痛みもないし、血も出てないんですよ。もう本当に狙ったようにすっぽりと穴に入ったようで・・・。もうイヤンなっちゃう」
なぜか語尾だけオカマ化して言った。
このあと、
竹やぶではケツに気をつけろ、が合言葉になった(笑)。
竹林の伐採作業を終えないまま、昼食タイム。
それにして、サルシカ秘密基地工事の食事も、最初と比べると格段によくなった。
最初の頃は、カレーのみ!
しかも肉は入っていないか、入っていても頂きもののシカや猪肉。
それを外で寒さに震えながら食べていたものだ。
それが今や、ハリウッド映画の撮影現場のランチぐらいに豪華!
なんたってキッチンがあるし、防風壁に覆われたウッドデッキがある。
女性隊員の参加によって、メニューもこんなに豪華に彩りよくなった。
しかし、秘密基地工事のときは、本当にみんなたくさんのメシを食う。
普段はダイエットとか糖質カットとか、少食だとか言っているが、重労働のあとはとにかく食べる。
食べないともたない。
そして何よりおいしい!
疲れてヨレヨレなのはずなのに、なぜかみんなずっと笑っている。
午後の勝負がはじまった。
サルシカ秘密基地工事、本当に最後のラストスパートだ!!
午後から参加してきてくれた人、他の工事で手があいた人は、すべて竹林伐採チームに入ってもらった。
午後2時にはほぼすべての木と竹を切り尽くしたが、運び出しと片付けが大変であった。
もうがむしゃらに動く。
隊長のワタクシも含め、全員でやったので、そのときの写真はまったくない。
それほどがんばった。
切りだされた雑木は、薪にするため玉切りに。
それが道の脇にどんどん積まれていく。
そして竹!
これは鼻笛の池山大工に持っていってもらう分で、長さも太さもあるもの。
だから全体ではこの何倍もあった。
「うわ〜、こんなにたくさんあるとは思わなかったなあ、置き場所にこまるなあ」
防風工事の手を止め、クルマを見にきた池山大工は、トラックをみて驚いていた。
午後4時半。
竹林伐採および竹の運搬作業がすべて完了!!
疲れ果て、動けない者がへたり込んでいる、そんな状態での終了であった。
防風工事も無事に終了。
より暖かいウッドデッキの空間となった。
実のところ、
中谷ハウス工事の一部を残してしまった。
内装、ウッドデッキはなんとか終えたものの、デッキの屋根を張ることはできなかった。
が、これは翌日、第七劇場の伊吹くんが残業に参加してくれて無事に終了する。
前日の工事では、ヤギ牧場の柵、ヤギ小屋、薪棚の屋根、防風工事の一部を終え、
2日目の今日は、竹林の伐採、防風工事を完了させた。
2012年10月からはじまって3年と2ヶ月。
サルシカ秘密基地は正式に完成し、すべての工事が終わった。
これまで工事に参加してくれたのべ300人以上の隊員、みなさんに心から感謝します。
サルシカ秘密基地は、平木地区のコミュニティ・カフェの会場として、さまざまなイベントの場所としてすでに活用されています。
今後はより地域のために、そして情報発信のために、活用していきたいと思っています。
いつでも気軽に秘密基地に遊びにきてください。
ここは、作った人みんなの憩いの場所であり、交流の場です。
最後にサルシカ隊長奥田からみなさんへ。
「ありがと〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
その夜。
前日の残った食材とお酒でお疲れさん会・・・。
本当に疲れてしゃべる気力もない(笑)。
が、そんな中、隊長奥田から爆弾宣言が飛び出したのである。
「サルシカ秘密基地の工事は終わった・・・・。
で、来年から新たなプロジェクトをやるんでよろしく」
その内容を初めて聞いた隊員たちがひっくり返ったのは言うまでもない。
一体何がサルシカではじまるのか。
その全貌は次回明らかに!!!!!!