第7回「山わさびを採りにいく」

投稿日: 2008年03月12日(水)18:45

2008年3月12日(火)

オフロードバイクを乗り回すカッコイイおっちゃん!

オフロードバイクを乗り回すカッコイイおっちゃん!

サトーさんである。

隊長の私と同じ集落で古民家暮らしをしている。
(まもなくサルシカの「古民家ものがたり」に登場していただくので、あえて家を写しませんでした)

サトーさんは基本的に週末のみの田舎暮らし。
毎週土曜日、奥さんと共にやってきて畑をつくり、のんびりと家で過ごしてまた町へ帰っていく。

寒かったり、天気が悪いと来ない。
気まぐれ田舎暮らしである。

今回も気まぐれにフト平日に現れて「山に遊びにいこう!」というのである。

四駆じゃないと絶対にムリです

四駆じゃないと絶対にムリです

集落から近い山にいくことになった。
サトーさんに道案内をしてもらいつつ、軽トラのいとう君で山道を突き進む。

軽トラ一台がギリギリ通れるような道で、片方が崖である。
落ちたら死ぬ。
結構ドキドキしながら車を走らせる。

サトーさんは地元の人たちに何度か山を案内してもらい、食べられる山菜などを教えてもらったという。

車でいけるところまでいく。
あとは歩きだ。

山をスタスタと歩くサトーさん

山をスタスタと歩くサトーさん

でも実際はサトーさんも私も2回ずつコケた

でも実際はサトーさんも私も2回ずつコケた

群生する山わさびです

群生する山わさびです

山を歩き、沢に出ると、流れにそって歩く。
石に生えた苔がすべる。
最初にコケたサトーさんを笑ったら、私もコケた。
結局ふたりで仲良く2回ずつ足を滑らせた。

風もなく、聞こえるのはせせらぎと自分の息の音だけである。
フウフウから、だんだんゼエゼエになってきて、ヒイヒイになる前に、目的の場所に着いた。

そこには山わさびが群生していた。
昨年よりかなり量が少ないとサトーさんは言う。

土砂崩れもおきていて、土に埋もれているワサビも結構あるようだった。

これでもかなりの細めだそうです

これでもかなりの細めだそうです

大切な自然の恵みなので、根元を指で探り、太いのを1本だけ引き抜いた。

鼻に近づけて匂いを嗅いでみるが、青臭い匂いしかしない。
しかし見た目はまあなんとかワサビだ。

山わさびは根をすりおろすだけでなく、茎や葉も食べられる。
しかしまだ時期が少し早いようだ。

また10日ほどしたら来よう、ということで山を下りた。

時間にしてわずか1時間弱の山遊びであった。

プラスチックの摺り鉦しかなくて残念!

プラスチックの摺り鉦しかなくて残念!

夜、1本だけ頂いてきたワサビの皮を剥いてすりおろしてみた。
あのワサビ独特の鼻にツンとくる匂いがまったくない。
不安になる。
ほんの少し指につけて嘗めてみると、辛くて苦い。
ワサビの味とはまったく違う。

冗談ではなくマジで砂糖を入れちゃいます

冗談ではなくマジで砂糖を入れちゃいます

サトーさんや集落の人にも聞いたのだが、天然の山ワサビには、なんと砂糖を入れるのだそうだ。

それも結構な量(ワサビの1/3~1/5ぐらい)を入れる。

「ワサビに砂糖なんて・・・」

妻も私も半信半疑だった。

しかし砂糖を入れて混ぜ合わせると、あのワサビの匂いがツンときた。
口に入れると、辛くてさわやかなワサビであった!

最近、妻と共にそばにこだわっているので、このワサビをたっぷりつけてざるそばを食べた。

「ううううううううう、うまい!!」

妻と共に声を上げたのである。
香りも刺激も、チューブ入りのとは比較にならないほど強い。
なのに味わいもある。
すごいのだ。

私はもうこのワサビにはまりました。

砂糖を入れると急に香りと辛味が・・・!!

砂糖を入れると急に香りと辛味が・・・!!

そばに抜群にあいます!感動的です!

そばに抜群にあいます!感動的です!

w11

見てください!すごいキレイでしょ!?
本物のワサビの味を知ったような気がします!
サトーさん、どうもありがとうございました!また行きましょう!!