2015年12月の頭。
3年におよぶサルシカ秘密基地建造プロジェクトを終結させたわれわれサルシカは、新たなプロジェクトを発表した。
町に店をつくる。
新たなサルシカの拠点は、繁華街の居酒屋。
つくるといったらつくるのだ!!!
というわけで、前回のレポートでは、お店をつくる目的や希望の場所や店の広さを発表し、もしいい情報およびテナントを持っていたらぜひとも連絡が欲しいとお願いをしたらところ・・・・。
来たのである。
それも結構な数の情報が!
本当にありがたい話だ。
サルシカの秘密基地だって、トレーラーハウスがほしいってサルシカに書いたら、すぐさま「タダでやる!」と連絡をもらったから実現できたのであり、まさに他力本願で動いているのがわれわれなのである。
というわけで、暮れもおしつまった12月下旬の某日。
サルシカ隊長のワタクシ奥田と、寿実ちゃん、そして中谷の父ちゃんの3人で物件の調査に出かけたのである。
が、腹が減ってはイクサは出来ぬと、いきなり大澤屋に行って和風カレーラーメン定食を食べてしまったりするところがわれわれのイケナイところ。
しかも隊長のワタクシはテレビ的諸事情により厳しい糖質制限をしているため、ライスは寿美ちゃんへ。
結果、寿実ちゃんはカレーラーメンに大盛りご飯2杯、からあげ3個という、とても女性とは思えない昼めしをかっ喰らい、食い終わったら「もうわたし動けない、きょうもうダメ」などと言い出す始末。
困ったやつなのだ。
そしてやってきました大門商店街。
日本三大観音のひとつ、津観音を中心に広がる繁華街。
かつては三重県津市でもっともにぎわっていた地域であった。
いまは人よりシャッターが目立ち、ちょっと寂しい状況である。
まずは観音さんにお参り。
「いいお店に巡りあえますように・・・」
「人でにぎわうお店がつくれますように・・・」
とワタクシ。
が、寿実ちゃんはワタクシの横でぼそぼそとこんなことをつぶやいているのだ。
「いいお店が見つかりますように・・・」
「たくさんお客さんがきてがっぽり儲かりますように・・・」
「男性のお客さんもいっぱい来ますように・・・」
「格好いい男性とめぐりあいますように・・・」
「結婚できますように・・・」
「幸せな家庭が築けますように・・・そしてそして・・・」
もうえんえんとお願いばかり。
厚かましいにもほどがあるのだ。
木陰から顔を出し、ウフと笑う寿実ちゃん。
もう勝手にやってなさい。
ここまで書いてきて、もうほとんどの人がわかったであろうが、実はお店を切り盛りするのは、この寿実ちゃんなのである。
女子砲丸投げジュニアの記録保持者。
おととしのサルシカ餅つき大会ではじめてサルシカに登場した。
その時のエピソードにこんな話がある。
もちつきの手返しを小さなカメラマンである写真師マツバラが担当していた。
ウスの水を捨てようとウスを傾けようとしたが動かず、ヒイヒイやっていると、横からふらりと寿実ちゃんが現れ、片手でひょいとウスも持ち上げ、水を捨てたというのだ。
写真師が非力すぎるというのもあるが、それを見ていた誰もが、「寿実ちゃんはすごい!怪力だ!逆らったりしたら放り投げられるぞ、注意だ、気をつけろ」なんてことになったのである。
今度は紅葉を持ってウフ。
死ぬまでそうしてなさい。
しかし。
寿実ちゃんが持っているのは怪力だけではない。
持って生まれた明るいキャラクターとコミュニケーション能力。
人を楽しませるパワーを持っているのだ。
前々から「いつかは飲食店をやりたい!」と言っていたので、「じゃあやれよ!」ということになったのである。
この思いつきと勢いがサルシカなのだね。
まず最初の物件を見せてもらうことに。
紹介してもらったのは、ワタクシがよーく知っているお店の大将。
とはいえ、お金に関わることなので、あまり明確には書かないでおく。
場所は津観音の裏側ぐらいであろうか。
このあたりはワタクシもよく飲みにくるし、場所的には申し分ない。
もともとは麺類を扱うお店で、そのあと、バーみたいなお店になって現在は空室。
15坪。
思っていた以上に広い。
お店は基本的に寿実ちゃんひとりでオペレーションする予定である。
ここだとカウンターだけで10席、プラス10人ほど入れる座敷が作れてしまうぐらいの広さだ。
家賃などは条件の範囲内であるが、造作にかなりの手間と予算がかかりそう。
ひとまず検討させていただくということで、内見終了。
次の物件の見学まで少し時間があったので、コメダ珈琲でひとやすみ。
さっき昼めしを食べたばかりのような気がするが気にしない。
寿実ちゃんと中谷の父ちゃんは、季節限定のチョコノワールを注文。
さっき昼めしを食べ過ぎてうんうんうなっていたような気がするが、気にしない(笑)。
食べたり飲んだり。
休んでばかりいても時間がもったいないので、大門周辺を探索することに。
空室ありの看板を求めて歩く。
裏路地で、ビルにぶら下げられた新聞受けを発見。
3階の踊り場から吊り下げられている。
ここに新聞を入れろということか。
そしてわざわざ1階に下りるのが面倒だから、新聞を毎朝これで引き上げるわけね(笑)。
無精だけれど斬新なアイデア!
感服しました!(笑)
は〜。
町を歩くのはつかれるねぇ。
夜の街ならともかく、昼の町を歩くのは本当に疲れる(笑)。
次回、2軒目、3軒目を訪ねる。
果たして今回の探索でいい物件に巡りあうことはできるのか!!??