のっけからスゴイ写真なのである。
これまでのサルシカにはなかった写真だ。
なぜこんなニコやかなキン肉マンにはさまれ、写真を撮ることになってしまったのか。
話せば長い話なのである。
これは昨年(2015年)9月のワタクシの写真である。
この時の体重88キロ。
お腹の贅肉が大変なことになっている。
今さら告白しなくても十分認識していただいていると思うが、ワタクシは加齢と共に頭頂部がかなり薄くなってきている。
この写真の状態をあまりよろしくない言葉で表現すると、ハゲでデブ、ということになる。
一応ワタクシはテレビに出演させていただいている身である。
毎週その姿を三重県限定でありながらお茶の間にさらしているのだ。
やはり、ある程度は見てくれをよくしなくてはいけないのではないか。
それがプロってもんじゃないか、と思ったのだ。
ハゲはまあ仕方ない。
ズラをかぶるとか薬品をふりかけるとかそれなりの努力はあるだろうけれど、それはあんまりしたくないので諦めるとして、デブは努力次第でなんとかなる。
50歳の大台にのっちゃったことだし、娘も受験で勉強をがんばっていることだし、
「お父ちゃんもいっちょがんばったるか〜〜」
ということになったのである。
で、ワタクシはダンベルとベンチ、そしてタニタの高性能な体重計をアマゾンで購入。
9月上旬のある日から、密かにひとりで筋トレをはじめたのである。
はじめてのことなのでどうやればいいのかあまりわからなかったけれど、今はネットがある。
YouTubeを調べると、筋トレ動画が山ほど出てくる。
ワタクシはそれでひたすら勉強し、地道にアヘアヘと自分の筋肉を痛めつづけた。
上の写真のようにワタクシが筋トレをしていると、隊員たちがさまざまな邪魔をする。
「筋トレ後のビールは最高だよ〜」
「マカデミアナッツ買ってきたから飲もうよ〜、うまいよ〜」
ワタクシはそんな誘惑には負けないのだ。
本当は3回に1回は負けたけど、まあどっちかというと勝ったのだ(笑)。
1日1時間弱。
2日やって1日休み。
自己流ながら2ヵ月続けると、筋肉がついたという実感はないものの、体重が大幅に減った。
88キロから82キロへ。
腹回りがずいぶんと引き締まったのだ。
11月のある日。
ワタクシが出演している三重テレビ放送の情報番組「とってもワクドキ」のコーナーで、筋トレ・ダイエットについての取材を担当することになった。
いま、筋トレ・ダイエットは女性にも大人気だというのである。
というわけでお邪魔したのが、津市高茶屋にあるトレーニングジムKENKODOさん。
ここから「およよ」な展開がスタートしたのである。
その取材は、筋トレに励んでいる女性たちを紹介するものであったが、せっかくなのでワタクシも筋トレを教えてもらった。
プロに教えてもらうと、筋肉への刺激の効き方が違う。
こちらがKENKODOのオーナーであり、トレーナーである宮島さん。
本当ならこのジムに通わせてもらい、トレーニングをしたかった。
が、家からジムまで車で40分。
移動時間とトレーニング時間と着替え等を考えると、1回で3時間以上を使ってしまう。
正直その時間を捻出するのは無理だった。
で、宮島さんに相談したところ、可能なときに来てくれれば、自宅でやるべきメニューや方法をしっかり教えてくれるという。
で、後日。
ワタクシは個人的にジムを訪ね、宮島さんに個人的にレッスンを受け、トレーニングのメニューまで作ってもらった。
写真付きですごく丁寧につくってくれる。
足りない道具を追加で購入。
最低限の道具で、基本的な筋肉をすべてトレーニングできるようにしてもらった。
この日から、ワタクシの本格的な筋トレがはじまった。
これまでの2ヶ月とは比べものにならないほどの成果がみえはじめた。
トレーニングのメニューは以下のとおり。
1日目
・スクワット3種
・腕立てとダンベルフライを組み合わせた胸のトレーニング
・リバースプッシュアップとキックバックの上腕三頭筋のトレーニング
・ダンベルショルダープレスとサイドアップによる肩のトレーニング
・腹筋3種を3セット
2日目
・スクワット3種
・ダンベルカールによる上腕二頭筋のトレーニング
・背筋のトレーニング2種
・腹筋3種を3セット
3日目はお休み
・可能であれば腹筋のセットのみやる
これの繰り返し。
さあ、調子が出てきたぞ、と思ったある日。
トレーニングジムKENKODOへ行くと、宮島さんがニヤニヤと怪しく笑っている。
「奥田さん、ちょっとちょっと。これに出てみませんか」
そう差し出されたのが、上のチラシ。
フィットネス・コンテストと書いてあるが、よーく見ると、筋肉をモリモリさせた男たちが映っているではないか。
これはフィジークという競技で、ボディビルほど本格的なモリモリ筋肉を競い合うのではなく、バランスのとれた筋肉美を競うものだという。
出場も入場も無料だから出てみませんか、と。
いやいやいや、ワタクシが本格的に筋トレをはじめたのは9月だし。
もう50歳だし。
しかも大会は2016年2月20日。
あと3ヶ月ちょっとしかないではないか。
「そんなのムリムリムリムリムリムリ、ムリですよ〜」
と、すぐさま断った。
が、この話を冗談半分で三重テレビのスタッフに話したのが失敗であった。
「出ましょう!!
面白いじゃないですか!!
なにを躊躇してるんですか、奥田さん!!!
いますぐ申し込みましょう!!!」
というわけで、ワタクシの意見などそっちのけで、あっという間に申込書にサインさせられたのである。
この日からワタクシの地獄ははじまった。
これまで余裕をぶちかましていた筋トレはよりハードになった。
プロテインを飲み、食事は高タンパク、低糖質、低脂質なものに徹底。
が、隊員たちからビールの差し入れがベンチに置かれるなどの嫌がらせがつづく(笑)。
2016年に入って。
大会まであと40日となった。
ジムで本気のトレーニング!
大会の話をよーく聞いてみれば、なんとワタクシは出場者の中で最高齢!!
しかも一番トレーニング期間が短い!!
が、ここまで来たら負けてたまるか、なのだ。
ジムでたまたま同じ大会に出る選手といっしょになる。
ワタクシより3歳下の47歳。
あまりにも一生懸命トレーニングをしているので笑わせて邪魔をする(笑)。
そして飲みにこうと誘う。
これがワタクシのやり方である(笑)。
さて。
最後に大会のおさらいをしておこう。
津シティ・フィットネス・コンテスト2016
開催日時は、2016年2月20日(土)の午後2時より。
場所は、三重県総合文化センターの小ホール
出場者はすでに定員いっぱい(すごい!)
入場は無料!!
席はたくさんあるのでどんどん来てほしいとのこと!
総文の小ホールでっせ!
ワタクシ、そこで上半身はだかになりまっせ(笑)。
興味のある方、ワタクシを笑いたい方はぜひとも足をお運びください。
ちなみに。
現在の体重77キロ。
筋トレをはじめて11キロ、MAX体重92キロから比べると15キロも痩せた。
が、腹に筋肉の山は見えない。
つまり割れていない。
筋肉も目立つほどじゃあない。
こんなので本当に大丈夫なんでしょうか。
また直前で筋トレの状況報告します!!!