2008年3月23日(日)
日曜日。
唐突に潮干狩りに出かけたのだ。
本来なら、バカエミとM子は伊勢の方でスキューバをやる予定であったが、二人とも体調不良であったために中止。
テレビでも見ながらのんびりしようと思っていたところ、子供たちが「大人は夜に潮干狩りにいってズルイズルイズルイズルイ!私たちも連れていけ!」と大合唱をするのである。
潮見表を見ると、こういうときに限って大潮。
「じゃあ仕方がない、いくか!」と、その割には大人はみな楽しそうに準備をはじめたのである。
出かけたのは、いつもの御殿場海岸。
たまには違うとこ行けよ、と思われるだろうが、ここがやはり一番採れるそうだし、お金がかからないし、近いし、一番なのだ。
しかし行ってビックリ玉手箱!
すごい車の量なのだ。
堤防が埋め尽くされているのだ。
自主的に一方通行になっている。
(堤防の車はみなコッチを向いてますね。でも道交法的には「一通」じゃありません)
堤防の真ん中で車と車が出会ったら、もう大変である。えんえんとバックである。
想像もしたくない。
で、海岸に出てみると、ここでもビックリ!
人、人、人、人だらけなのである。
誰もいない真夜中ばかり潮干狩りをやっていたボクらには信じられない光景なのだ。
暖かな日差しの中、のんびりと家族で楽しんでいる。
我々のように「必死」「壮絶」「悲壮」などという状況はどこにもないのである。
一体どれだけの人がいるのだろうか?
こんなにたくさんの人がザクザクと砂を掘っているが、アサリさんは採りつくされていなくなっていないのであろうか・・・?
「あああああ、みんな帰ってよ!ここは私たちの海なんだから!帰って帰って!」
真夜中の海を独占し、そして大粒のアサリを欲しいままにしてきたバカエミとM子は、すっかり心狭き人間となり、そして焦りに焦りまくり、砂を掘りはじめるのである。
今回はようやく「かっちゃん」も参加なのだ。
真夜中の潮干狩りでは、ずっと子供の世話をしてきたのだ。
えらいのである。
「きょうは好きなだけ掘っていいからね」
みんな優しくされる「かっちゃん」であった。
今回、隊長は、必殺マテ潮投入器の第二弾を製造してきたのである。
ドレッシングの器に焼き塩を入れた第一弾は見事成功だったのであるが、子供に貸すと間違いなく先っぽを海水および砂に触れさせ、その後どんなに振っても塩が出なくなるのだ。
で、今回はバケツにドレッシングの器をガムテで貼り付け、そしてパフェ用のスプーンで塩をすくうことにした。
非常に便利ではあるが、全然大した工夫でないのである。あたりのおっさんは大体こんな感じでやっているのだ。
これもお約束ですね。
子供たちはみんなケツやら裾やらズボンやらを濡らしました。
帰りはベチョベチョ!
ご覧の通り、今回も超大漁であった!
いやー、めでたいめでたい!
と思いつつ、非常に複雑な思いなのだ。
前2回の真夜中の潮干狩りで味わった、あの寒さ、冷たさ、苦悩は一体何であったのか!?
子供はワーイワーイと能天気に喜んでいたが、大人(つまりサルシカ隊員ですね)は素直に喜べず、みなとまどいつつ顔を見合わせるのであった・・・。
翌、3月24日、M子の誕生日を山盛りのアサリとマテ貝で祝う!
ここにロウソクを立てようと思ったが、M子が「気持ちだけでいいから」と懇願するので許してあげた。
この豪快かつ乱暴な料理は、バカエミと隊長の母によるものです。
見た目はともかく、身はプリプリ!味も最高でした!