写真/フォトグラファー加納 中谷の父ちゃん テキスト/サルシカ隊長
さあ、いよいよ筋肉祭りである!
前にも書いたが、今回はボディビル大会ではなく、フィジークといわれる競技である。
筋肉の大きさを競うのではなく、バランスのとれたたくましい身体、容姿、ファッションが総合的に審査される。
下はビキニパンツではなく、ハーフパンツ(今回はジーンズもあり)。
基本的に下半身の評価はほとんどされない。
身長順に並んでいる選手は、5、6人ずつ前に並び、基本ポーズをとる。
前を向いてポーズ。
そして後ろを向いてポーズ。
これが最初の予選である。
しかし、ボディビルにしろフィジークにしろ、ステージに立ってしまったらもうどうあがいてもムリである。
せめて姿勢をよくして筋肉を少しでも大きく見せるか、あとは笑顔で誤魔化すかぐらいしかない(笑)。
身長180センチのわたくしは最終グループで登場。
これが基本ポーズ。
うーむ、笑いをこらえているのがわかる。
なのに腹の筋肉はわからない(笑)。
後ろを向いて基本ポーズ。
うーむ、おっさんの背中だなあ(笑)。
となりの選手と比較すると、あまりに無残。
悲しい。
辛い。
穴の中に入って冬眠してしまいたい。
背中も悲しい(笑)。
続いてL字ポーズへ。
その名の通り、L字に歩いてステージ中央前へ移動し、ワンポーズをとる。
これはひとりずつ順番に。
彼は最初にインタビューした格闘技をしている選手ね。
彼は宮島さんのジムに通う32歳。
優勝候補であったが、残念ながら2位。
この背中で2位でっせ!
さあ、出ました!
わたくしの番でございます。
えいや、と気合を入れてステージ前へ。
気合を入れても筋肉は増えません(笑)。
あまりに貧弱すぎる・・・。
40歳以上の選手のみで競うマスターズ審査。
これにもわたしは引っかかることなく、見事に予選落ち・・・。
決勝がはじまると、客席に下りて、ワクドキの担当ディレクター(女性)に腹を見せて、勝手にアピールタイム(笑)。
そしてビデオカメラと共に会場を回って勝手にもりあげる。
筋肉じゃムリだけど、お馬鹿なことならおまかせだ(笑)。
決勝。
2位が決定し、そしてついに1位・・・。
優勝は中央の彼!!!!
すごい盛り上がりだったなあ。
わたくしはすっかりいじけてたけど(笑)。
こうしてわたくしの3ヶ月におよぶ挑戦は終わった。
まりりんがわたくしのためにおにぎりをつくってきてくれていた。
うれしく頬張る。
うんまい!
今年はじめてのおにぎり!!
ごはん粒はこんなにおいしかったのか!!!
この3ヶ月間。
確かにいろいろ辛かった。
予選落ちであったにしろ、体重や体脂肪など、目標に到達した大きな達成感があった。
笑いしかとれなかったけれど、こういうはじめての体験が出来て楽しかった。
身体をつくる。
客席といっしょになってもりあがる。
この楽しさはやってみないとわからない。
わたくしのチャレンジは終わった。
でもしばらく休んだら、また筋トレをはじめるつもりだ。
もう大会には出ないと思うけれど(笑)、もうちょっとたくましい身体に仕上げようと思っている。
サルシカの隊長として、父として、夫として、男として、かっこ良くあるために!!