サルシカ店舗プロジェクト。
イベントとしてのファイナル工事は土日連続で実施。
いよいよその2日目である。
大きな工事は前日にほぼ終わってしまったので、きょうはその残りの工事である。
中谷の父ちゃんは、客席の換気扇の取り付け。
レンジフードの取り付けを終えた山形のでこさんは厨房内の防水ペンキ塗り。
やまぴーは、きのうの漆喰塗りで汚してしまった床のコンクリ清掃。
デザインと照明担当の舞台ゲージツ家・鳴海さんは照明の取り付け。
常喜さんはカウンター用椅子の最終補修。
こうしてみると、みんな着々と、効率よく仕事をしているように見える。
が、実はみんな二日酔いでぐだぐだ。
この日の段取りをせず、昨夜やまきへの打ち上げにさっさと行ってしまったものだから、もう「あれがない、これがない」と朝から大騒ぎ。
トイレの前田さんはみんなの司令を受けて、あっちのホームセンター、こっちのホームセンターを走り回り、やっと店に戻ってきたと思ったら、次の買い物を頼まれる始末。
サルシカ型カンバン方式と呼ばれる効率型工事システムをつくりあげたわれわれとは思えないミスの連続であった(笑)。
トイレの神様が友人からもらってきてくれた鉄板で、店の看板のベースをつくる。
これにロゴマークを貼り付ける。
「もうちょっと上かなあ、いや下かなあ・・・」
女将に悩みごとはつきない(笑)。
床のコンクリ清掃を終えたやまぴーも厨房などの防水ペンキ塗りに。
が、彼には小さな友だちがいた。
その小さな友だちは、やまぴーが塗ったばかりのペンキ部分に着地。
見事に羽がくっつき身動きがとれなくなった。
「ああああああああ〜!!!」
小さな友だちはもがきまくって、きれいな塗装面を汚していく。
イベント工事も2日目となると、差し入れも少なかろうと、隊長のわたくしは大門の老舗の和菓子屋「とやら」で、お菓子を調達していた。
と、やまぴーも同じことを考えていて、津の和菓子の老舗「平治煎餅」でワッフルを購入。
すると、花屋の中村さんが、津の有名たい焼き店「しんや」のたい焼きを大量に差し入れ。
で、このスイーツの山(笑)。
サルシカの工事に参加すると、確実に太ります(笑)。
食べるものが来ると、必ずやってくるのがこの人。
鼻笛大工の池山さん。
この人には食べもののセンサーでもついているのであろうか。
それとも隠しカメラを店内に仕込んでいるのか。
この日、池山大工はイベントに参加するため、店にはこない予定であった。
が、ふらりと立ち寄り、たい焼きを3枚ほどほお張り、
「また大工は仕事もしないで食べるものだけ食べて帰った、なんて書くんでしょ。
これまでつくりあげてきた好印象が崩れるからやめて〜」
と、言いつつ4枚目をポケットに入れて、イベントへと出かけていく。
いったい彼は何をしにきたのであろうか(笑)。
お昼を食べ、おやつを食べたあとは、壁板ふき。
白いシャツを着たお客さんがもたれても色がつかないように徹底的に拭きあげる。
きのう宴会でお世話になった割烹やまきの山ちゃんがお手伝い。
この割烹やまきの山ちゃん、大澤屋の若旦那、そして大家さんでもある藤くらのご夫婦など、津を代表する飲食店のみなさんに協力してもらっている。
こんな心強い応援はないのだ。
光の魔術師と呼ばれる舞台ゲージツ家の鳴海さんによる照明器具の取付。
カウンターや厨房内の照明はすべてレールに取り付けられ、位置が微調整できる。
これは、
「おいしいものを更においしく見えるように光を当ててほしい、手の影が入らないようにしてほしい」
という、グルメブロガーM子からの強い要望。
あらゆる角度に光がおちるデザイン。
もはや、ここは、食の舞台である(笑)。
こうして2日目の工事も無事に終了。
この夜もやはり宴会。
秘密基地で、鍋を囲んで飲む。
この数日、毎晩飲んでいるような気がするけど、きっと気のせいだ(笑)。
照明の一部、カウンターの調整、テーブル、もろもろの棚・・・。
これら以外の工事はすべて終わった。
いよいよ3月に入る。
地道な仕上げ作業、そして残した作業を3月の第1週に終え、冷蔵庫や厨房器具の搬入をする。
そして看板などの取り付けも。
そして、密かに続けてきたメニューづくりを本格化させ、3月中旬からテストオペレーションをはじめる。
続きは次回!