写真/シェフ森田・中谷の父ちゃん テキスト/サルシカ隊長
もはやサルシカ秘密基地の定番イベントになった、土窯ピザ焼きイベント!
しかし昨年は大変であった。
昨年は8月2日。
なんと灼熱の日差しが降りそそぐ真夏に開催したのである。
だってね。
ピザに欠かせないソースをつくるためにトマトを育てていたのだけれど、その収穫時期が夏だったのである。
バジルもこの時期であった。
採れたての食材をつかってピザを焼こう。
いや焼かねばならぬ。
といわけで8月に開催したのであるが、まさに死者が出そうな状態であった。
土窯のまえでピザを焼く者は、15分で脱水症状。
熱中症寸前の状態であうあうと這うように日陰へ逃げ込む始末。
実際、焼き手数名、生地をこねたM子、そしてその他若干名が倒れたのであった。
その時の記事はこちら!
「灼熱天国!土窯でピザを焼こう!(前篇)」第332回サルシカ隊がいく
「灼熱天国!土窯でピザを焼こう!(後篇)」第333回サルシカ隊がいく
てなわけで、今年は春の心地良い風が吹く間に開催しようということになった。
開催日は4月最後の週末。
見事な晴天。
が、少し風が強く、肌寒い感じ。
ピザを焼くには絶好の天気である。
早朝から、M子と中谷の父ちゃんはピザの生地づくり。
参加者はこどもを含めて40名ちょっと。
ひとり2枚食べるとして80枚。
が、足りないのはイヤなので、予備に30枚で計110枚。
強力粉と薄力粉を混ぜてこねて、イーストを入れて一次発酵。
二次発酵をさせたところでみんなに提供となる。
毎年少しずつ参加者が増えているのでこれが大変!
来年は開始時間を早めて、この生地作りからみんなにやってもらおうかと思っている。
M子と中谷の父ちゃんが生地をつくっている間に、隊長のわたくしはひとりで会場づくり。
前日にやっておけば楽なのだけれど、連日イベントやら飲み会やらで、結局朝の仕事になる。
部活にいく娘を学校に送り、急いで戻ってきて窯に火を入れる。
開始時間まで2時間。
がんがん燃やし続けて窯全体の温度をあげる。
午前11時。
開始30分まえに、えっちゃんとそのお友だちがやってくる。
ずいぶん早いなあと思ったら、基地入口の芝桜の草取りをするためにやってきてくれたという。
ありがたや。
この芝桜は三津谷の父ちゃんが植えてくれたもの。
雑草に覆われると、芝桜の成長が遅くなるので、丁寧に草を引かねばならぬ。
草刈機でバシバシバシバシとやってしまうと、芝桜もいっしょに刈ってしまうので、手で引きぬくしかない。
秘密基地の用務員を自称する中谷の父ちゃんは、
「この前を通るものは、3分でいいので草抜きをすること!」
と、通達をだしていたが、実際のところは全然草引き作業は進んでいなかった。
それを知ったえっちゃんは、その作業をやってくれたのだ。
イベントに参加してくれて、なおかつ作業までやっていってくれる。
本当にありがたい隊員に恵まれたものである。
改めて感謝!!
ソーセージ、サラミ、ハム、鶏肉、卵、タケノコ、チーズ・・・・。
トッピングの具材をすべてカットしてテーブルに。
これは各自が自由にトッピング可能。
十分な量を用意した。
11時30分、イベント開始。
まずは隊長のわたくしからご挨拶。
そして、本日のイベントの流れ説明をする。
今回は初めて参加の人も多かったので、ピザの作り方をイチから説明することに。
中谷のとうちゃんが、実際にピザをつくり、生地の広げ方から説明する。
「生地は丸くする必要はないけど、しっかり伸ばしてね。
でないとパンみたいに膨らんじゃうからね」
「やりたい気持ちはわかるけれど、トッピングはほどほどに。
山盛りにしないでね、うまく焼けないからね」
などなど注意事項を折り込みながらピザをつくっていく。
みんなで外へ出て、今度はピザを焼くレクチャー。
担当はわたくし。
「窯の中の熾火を周囲に押しやってピザを焼く場所をつくります。
濡れた雑巾で焼き台をきれいにして、ここにピザを入れます」
で、実際にレーザーの温度計で火室の温度を計ったりなんかして、
「いまの火室の温度はおよそ500度。
一気にピザを焼き上げます。
大体焼く時間は1分程度なので、あっという間です」
そして中谷の父ちゃんがつくったサンプルのピザをこんがりと見事に焼き上げ、みんなから「おおおおおおおおお!」というコーフンの声をもらい、いよいよ体験スタート。
ウッドデッキのテーブルにピザづくりセットが用意され、みんなで体験。
ソースを塗り、トッピングをし、チーズをのせて・・・・。
大澤兄妹。
いい笑顔です!!
すぐさまピザ窯のまえは大行列。
一度に2枚ずつ焼いても追いつかない。
みんなどんどんつくってどんどん食べる。
「さあ、焼けたよ〜!!!!」
今回焼いたのはピザだけではないのだ。
あれもこれもウヒヒヒと焼いたのだ。
その様子は後篇にて!!